糖質制限食とは、血糖値を上げない食事法です。
糖質が主成分のごはんやパン、
めん、いも類などの摂取量を減らすことにより、
血糖値を安定的に保つことで、
高血糖によってもたらされる動脈硬化や
糖尿病などのメタボリックシンドロームに効果があります。
3大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)の中で、
血糖値を上げる栄養素は、炭水化物=糖質です。
血糖値の上昇に関与しないたんぱく質や脂質はしっかり摂って、
糖質だけを制限する食事法が糖質制限です。
従来のカロリー制限とは違い、面倒な計算がいらず、
肉や魚のおかずを十分に食べられるので、
美味しいものが好きな方、外食が多い方、
お酒を飲む機会が多い方にも継続しやすい食事療法です。
■ 食後の高血糖
問題とされるのは食後の高血糖です。
血糖値が上昇すると、
糖によって血管内皮が傷つけられます。
動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高まったり、
毛細血管に影響すれば、神経障害や腎機能低下、網膜症を発症します。
また体内の余分な糖はタンパク質と結合して、
AGE(糖化最終生成物)という老化促進物質を生み出すとされています。
体を構成するタンパク質が変性、劣化するので、
糖尿病やその合併症以外にも骨質が悪くなったり、
肌のトラブルが起きやすくなったり、
全身的な疾患に派生していきます。
■ 糖質制限食が向いている方
・糖尿病や血糖値が高めの方
・高脂血症、高血圧など、メタボリックシンドロームの方。
・何度もリバウンドをしていて、ダイエットが続かない方。
・糖質依存で、甘いものを頻繁に食べている方。
特におすすめしたいのは、糖尿病予備軍の方、
甘いものや炭水化物を食べ過ぎる糖質依存の方です。
このような方は、自分だけでやってもうまくいかない場合が多いので、
一番大変な最初の一週間を管理された中できっちりやると、
自宅でも楽に続けることができます。
■ 糖質制限食が向いていない方
・肝硬変、重い腎臓病、活動性の膵炎の方
糖質制限食では糖質を摂らないので、
たんぱく質や脂質の摂取量が増えます。
たんぱく質や脂質の代謝が低下している、
肝硬変や腎臓病、活動性の膵炎の方は適応になりません。
そのような方には、食養生コースの普通食をおすすめします。
■ やすらぎの里の糖質制限食は
普通の人でも無理なくできる「ゆるやかな糖質制限食」です。
朝食は少量の玄米ご飯が付いた低糖質食、
夕食は主食の代わりにお豆腐や厚揚げなどが付き、
野菜は生野菜と温野菜の両方がついて、
お魚や卵などのたんぱく質のおかずが付いています。
糖質制限食で問題になりがちな、
食物繊維もたっぷり摂れる「ゆるやかな糖質制限食」です。
1食あたりの糖質量は40g以下で、約400kcal。
糖質もカロリーも少なめですが、 食べ応えのある食事になっています。
■ 体験した方の感想
思っているよりも量が多く、 けっこう食べ応えがありました。
ご飯が付いていないので、 最初はさみしい感じがしましたが、
2~3日すると慣れるものですね。
思っていたより体重も落ちたので、
普段の生活でも取り入れてみようと思いました。
50代 女性
■糖質制限食を体験したい方は
お申し込みのページから、食養生コース(糖質制限食)を選んでください。
自分で決めかねる方は、
面談の際にご相談いただいて決めることも可能です。