高原館では、滞在中に調子がよくなるというだけではなく、
ここをきっかけに、普段の食生活が改善できるお手伝いをしています。
食生活は毎日のことなので、完璧にやろうとすると長く続きません。
自分に無理なくできることから、できる範囲でやってみましょう。
1、精製炭水化物を控える
白米や白いふわふわのパンなどは、食後の血糖値を急上昇させます。
炭水化物は控えめにして、玄米などの未精製の穀類にすることで、
血糖値が安定して、脂肪の代謝が良くなります。
2、たんぱく質をしっかり摂る
たんぱく質は筋肉のもとになる、大切な栄養素です。
お魚や卵、豆製品などからバランスよく、しっかり摂ることで、
筋肉がつきやすくなり、代謝のいい体になってきます。
3、良質な油を摂る
魚の脂や亜麻仁油、オリーブオイルなどは、
善玉コレステロールのもとになって、
体をつややかに保つ働きがあります。
いい油はしっかりとって、若々しさを保ちましょう。
4、食物繊維をたっぷりとる
野菜や海藻、乾物など、食物繊維の多いものを
たっぷり食べると、満腹感を感じやすくなり、
腸の中の大掃除もできます。
5、嗜好品は、ゆっくり味わって
コーヒーや甘いもの、お酒は、飲み過ぎないように、
美味しいものを選んで、ゆっくり味わうようにしましょう。
少量で満足できれば、心の栄養にもなります。
【 食生活を見直すために 】
1、本当の空腹になってみる
普段、漫然と繰り返される食生活は、
ともすると空腹ではないのに食べていることもあるかもしれません。
心理的な不安感から、惰性で食べ物を口に押し込んでいるとすれば、
早晩内臓に無理がきてもおかしくありません。
そうした悪習慣を見直すために、
断食してみることをおすすめします。
これが「本当の空腹」だったと思い出すことでしょう。
身体の声に忠実になることで、モノクロだった食生活が、
俄然、カラフルによみがえってきます。
○食の感動を創る断食
○現代人のための食事療法
○断食に向いている人
○断食の意義
○断食の真価
○こころの断食
○食の断捨離
○山の行より里の行
○「する」と「なる」
2、味覚を再教育する
健康的な食生活を志向しても、
外食や人工的で濃厚な味付けに馴らされた味覚を持っていると、
なかなかうまくいかないものです。
ところが断食を経て、「繊細な味覚」を取り戻したときは、
ゴテゴテと味付けをした料理はかえって重苦しく感じられ、
むしろ素材そのままでおいしく感じるものです。
この際ですから、新鮮な旬の食材を、
なるべく手をかけずシンプルに食べてみます。
新しい発見があるでしょう。
○食べる瞑想
○本当の食育
○おいしい断食施設
○やすらぎの里式食事法
○家でもできる方法
3、心身を整える
ストレスが異常な食欲に結びつくことは、
誰もが経験するところでしょう。
人間の体は心と密接な関わりを持っているので、
心の状態が食欲や嗜好に影響するところがあります。
また体の歪みや内臓の不調があっても、
消化機能や味覚が低下します。
心身を調整することで、おのずと健康的な食生活に、
変わっていくことができるでしょう。
○高原館のプログラム
○生活習慣改善道
○生活即療法
○上虚下実の体現
○空腹時運動の効用
○人間の食べ方
4、食前の心構え、身構え
食べる前に「いただきます」と心を込めて言うのと言わないのでは、
食事中の心のあり方にも違いがあるように思います。
食べられる境遇に、そして生命に感謝の気持ちをもつこと。
そして、それを身をもって体現すれば、
その姿勢にあらわれてくることでしょう。
食事に臨むにあたって、神経や内臓の状態を万全に保つためにも、
大切なことではないでしょうか。
○つながり食
○「いただく」身構え心構え
○食前の呼吸法
○人間としてのバランスをとる断食
5、「今、ここ」を味わう
時間に追われ効率性を求められる現代社会に生きていれば、
当然ながら、一度に複数のことをこなすことを良しとし、
その癖が仕事を離れても抜けきらないところがあります。
食事中も「心ここにあらず」何かをしながら、
または「うわのそら」で味わうことなく、
食べてしまっているのではないでしょうか。
量を食べたにもかかわらず、
食後になってなお満たされないのは、
十分に味わえていないために心も体も
納得していないからに違いありません。
食べることに専念し、五感を使って心ゆくまで堪能することで、
適量でも十分な満足感が得られるでしょう。