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2014 5/25 (日曜日)

山の行より里の行

「山の行より里の行」という言葉があります。

修験行者の心得として、山の修行で身につけた功徳を里で実践することを言ったそうです。

裏を返せば、自分だけの悟りを求めて突き進んでしまいがちな人情を表しているとも言えます。

妻子を捨て、山にこもって厳しい修行を行う。

尊い生き方にも思えますが、無責任な生き方とも言えなくもないわけです。

家族との調和をはかり、生活の安定のために働くという、当然のことを踏みはずして、その環境から逃げるように「悟り」「修行」の美名にすがりついていく。

よっぽど俗世間の悲喜こもごもの中にこそ、気づきや学びの機会があるのであって、人格を高めることになるという皮肉も混じっています。

旧来の断食ないし、断食施設というものは、「山の行」の要素があったことでしょう。

一定期間、日常から隔絶した環境で、自らに厳しい断食を課すことで、肉体的な健康を回復したり、精神を研ぎ澄ますことを期待していました。

その点、「やすらぎの里」は日常生活の理想のあり方を提案し、それを身をもって実践していく場であり、きわめて「里の行」的と言えましょう。

日常を離れながらも、生活感のない現代人にとっては、むしろ里よりも里らしいがために、「やすらぎ」を感じるのかもしれません。

「あたりまえ」という「やすらぎ」

「全人格的な生活観」を提案するのが「やすらぎの里」であって、その名にふさわしい「里の行」が日々行われているのです。

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2014 5/20 (火曜日)

『 やすらぎ通信 』 糖質制限食の先に

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『 やすらぎ通信 』 第497号 週刊 2014.5.20

~ 断食のプロが教える・からだをリセットする方法 ~
やすらぎの里・ホームページ https://y-sato.com/kougenkan/
高原館・ホームページ https://y-sato.com/kougenkan/
日記ブログ https://y-sato.com/kougenkan/diary/

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伊豆高原は今日も気持ちのいい天気。
暑くもなく寒くもなく、
緑はきれいで、散歩には絶好の季節です。

この時期は、白くて小さな、
みかんの花が咲く時期。

♪みかんの花が咲いている、
思い出の道~、丘の道~♪

みかんの花の匂いがすると、
つい口ずさんでしまいます。

昭和の人間だな~。(^^;)

甘く爽やかな香りが漂う伊豆高原から、
やすらぎ通信をお送りします。

【目次】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】糖質制限食の先に

【2】やすらぎのレシピ
「豆腐マヨネーズ」

【3】寄せ書きから

【4】編集後記

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 【1】糖質制限食の先に
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糖質制限食もここ2年くらいで、
すっかりメジャーになってきました。

ダイエットにいい食事という特集があると、
糖質制限食も入っていますね。

一般に広く知れ渡り、
たくさんの人がやるようになると、
いろんな意見が出てくるもの。

そこで今回は、
糖質制限食を始めて4年。

自分なりに試行錯誤をしたり、
ゲストのみなさんにも指導して、
感じていることを書いてみます。

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糖質制限食は、「理想的な食事法」ではなく、
とても「実践的な食事法」だということ。

例えば、世界中で貧困にあえぐ人がたくさんいる中、
エネルギー効率のいい炭水化物を減らして、
たんぱく質や脂質を増やすというのは、
世界中の人ができることではありません。

環境に負荷をかけない、
自然な暮らしというのを考えると、
その土地の伝統食を中心に、
腹八分目で食べ過ぎない。

これができたら、理想的です。

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しかし、仕事をしていて、
お付き合いもあるという人に、
理想通りの食生活をしろといっても、
現実的には難しい。

その点、糖質制限食は、
糖質だけ抑えればいいので、
コツさえつかめば、外食や飲み会もOK。

健康オタクでなくてもできる、
とても実践的な食事法です。

ただ、糖質だけに、
とらわれ過ぎないないように。

糖質制限食がある程度できるようになったら、
次のステップにすすむこと。

糖質制限食の先にある理想の食事が、
やすらぎの里の普通食になっている、
低糖質バランス食です。

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精製度の少ない穀類を少量と、
旬の野菜をたっぷり使い、
良質のたんぱく質と脂質、果物を適量。

滋味あふれる美味しい食事です。

正直、家で作るのは大変ですが、
理想の食事とはどのようなものかというのを
しっかり覚えておくのは大事です。

食事の目指す方向は、
こんな感じだよというのがイメージできると、
細かいところにこだわりすぎないで、
全体のバランスが取れてきます。

来週は理想の食事「低糖質バランス食」について、
もう少し具体的に紹介しますね。

■ 体で覚える食養生
https://y-sato.com/kougenkan/diet.html

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 【2】やすらぎのレシピ
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「豆腐マヨネーズ」
やすらぎの里の定番、お豆腐で作ったマヨネーズ。
マヨネーズはカロリーが高いからと我慢している方、
これならたくさんつけても大丈夫です。
●材料
木綿豆腐200g、菜種油 大さじ2、米酢大さじ2、
みりん大さじ1、塩小さじ1/2、胡椒少々
●作り方
1、豆腐を1~2分ゆでてザルにあげて30分くらい水を切る。
2、ミキサーに調味料、豆腐をいれて混ぜ合わせる。
3、タッパーに入れて、2~3日中に食べ切ってください。
■ やすらぎの食ブログ
https://y-sato.com/kougenkan/diary/yasuragifoods

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 【3】 寄せ書きから
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やすらぎの里では来ていただいた方がお帰りの際に、
寄せ書きを書いてもらっています。

滞在中の感想から感謝の声まで、
すべてスタッフみんなの活力になっています。

その中の一部をご紹介させていただきます。

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先生、スタッフのみなさんへ。

前回同様、とても癒された一週間でした。
目的は体重を落とすことでしたが、
それ以上に、日頃のストレスや、
いろんな毒素が洗い流され、すっきりしています。

ここへ来ると、とても穏やかな気持ちになり、
食事が美味しくいただけることへの
感謝の気持ちが生まれます。

ありがとうございました。

40代 女性

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最初は断食できるか不安でしたが、
先生やスタッフのみなさん、
一緒に断食をしたみんなのおかげで、
辛さはまったくなく、楽しく過ごせました。

緑が多く、ウグイスやリスがいる自然の中で、
心身共にリラックスでき、
食の大切さも実感できました。

本当にありがとうございました。

20代 女性

■ やすらぎの里の体験談

お客様の声・体験談

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 【5】 編集後記
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先週、先々週と久しぶりに、
畑に収穫体験に行きました。

2月に降った雪の影響で、
苗の育ちが悪かったスナップエンドウが、
なんとか復活して、たわわに実をつけてくれました。

先日は畑に着いたら、
空気が澄んで気持ちいいので深呼吸。

その後、立ったまま目をつぶって、
みんなで、しばし瞑想。

清々しい空気、草の匂い、
鳥の声、沢を流れる水の音。

そして、目を開けた時の空の青さ。
いや~、気持ちよかったな~。

その日の朝の食事で、
採れたてのスナップエンドウを
豆腐マヨネーズとお出ししました。

もう、みんな大喜び!

自分の手で採ったものを食べる。
幸せって、こんなシンプルなことですよね。

■ やすらぎ日記
https://y-sato.com/kougenkan/diary

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2014 5/19 (月曜日)

食の断捨離

「断捨離」という言葉はだいぶ馴染みのあるものになりました。

やましたひでこさんが収納術とからめて提唱されたもので、もともと沖正弘先生による沖ヨガの修行哲学に由来するものです。

「断行、捨行、離行」を食事に当てはめてみることもできます。

「断行」は、そのままずばり「断食」です。

断とは日常性、習慣性を断ち、非日常に身を置くことです。

断食というと「食べないこと」であって、それによって、普段食べ過ぎによって酷使されている内臓に休息が与えられ、様々な生理的な効果が期待されますが、もう少し「断行」について踏み込んで言えば、非日常に身を置くことで改めて、あたりまえの日常のありがたみ、必要性、恩を感じられるようになるということです。

食べること以外にも、日常的な、寝ること、働くこと、家族と一緒に過ごすことなども、一度断ってみることで、改めて尊さが身にしみることと思います。

「ありがたみ」を取り戻す営みが「断行」と言えるでしょう。

「捨行」は、捨てるということですが、心身に溜め込んだ澱、ネガティブな感情や、脂肪、老廃物、腸内の残滓などを、きれいさっぱり捨てることです。

モノや情報にあふれ、一日中そうしたノイズに接する我々は、過剰な欲望を煽る風潮も相まって、必要なモノ以外にも不必要なモノも溜め込んでしまいます。

端的に言えば、それは便秘ですが、これは単に腸の機能低下だけでなく、手放すことへの漠然とした不安や恐れによって、出し惜しみしてしまう心が、体に表れているということもできるのではないでしょうか。

不安や恐れといった感情は、心身の緊張感となって交感神経を優位にさせ、内臓機能の低下させることは自律神経の観点からも説明がつきます。

外部からの情報やしがらみを遮断した非日常の場において、責任感や、意地、プライド、あるいは、焦りや不安、恐れなどを解き放って、大の字になって天を仰ぐかのように、おまかせの境地になってみることで、肉体的にも精神的にも本質的な「捨行」がなされるのだと思います。

「離行」ですが、これは一切のとらわれ、はからい、こだわりを手放すことだと思います。

体に良いからこれを食べる、体に悪いからこれは食べない。こうした、情報や知識に基づく食事法には、自らの身体に対する信頼もなければ、その声に耳を傾ける姿勢もありません。

外側にある情報や知識を判断基準にするということは、身体の声を抑圧することと同じで、早晩、身体からの嘆きが病気という形で表れてもおかしくありません。

身体の声に耳を傾けるということは、他者によってもたらされる理論や原理原則にとらわれるのではなく、自らの心身の快感覚に従うということです。

今の自分が最も必要としているものは、他の誰でもない自分が一番よく知っているのだという絶対的な信頼のもとに、食べたい時に食べたいものを食べたいだけ食べて健康になるあり方です。

こう言うと、快感に耽溺し、放埒に流れ、不健康になってしまうのではないかと懸念される方もあるかもしれません。

たしかに、不自然極まる現代社会の日常性に慣れ、鈍麻した心身状態では、そうなってしまうでしょう。

しかし、ここで言ったような断行、捨行を経た心身は、本来の繊細な感覚を取り戻しているので、自分の欲求に従っても矩をこえず、たとえ、一時的に道を外れても、排泄するなり、解毒するなりの自浄作用が健全に働き、バランスを取り戻せることでしょう。

生命の働きを旺盛にしてくことによって、おのずと健康になっていくということが、誰の目にも明らかな王道であるにもかかわらず、往々にして外部の知識や情報に頼ることによって、むしろ自らの生命の働きを信頼せず、結果として貶めることが、まるで健康法であるかのように錯覚しているのが、情報過多の現代人の皮肉にも不健康な現実ではないでしょうか。

「断捨離」は物質主義の極まった現代日本にこそ、まさに必要な思想と言えるでしょう。

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  • お手軽プラン

    2泊3日 32,340円

  • 基本プラン

    3泊4日 48,510円

料金には、宿泊、食事、面談、マッサージ、カッピング、温泉、講座、ヨガや瞑想などが含まれています。

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