こんにちは、こはりです。
空腹をめいっぱい味わうことで、理屈ぬきで「食のありがたみ」が身にしみます。
半日とか一日とか、ごく短時間の断食でも精神的な効用は計り知れないものがあります。
月一回でも週一回でも普段の生活の中に組み入れれば、食に対する構えが、ひいては生き方が着実に変わっていくにちがいありません。
人間は類まれな想像力を持っています。一方で忘れていく生き物でもあります。
恵まれない境遇にある人々に思いを馳せ、周囲にあふれる愛に気づき、今こうして生かされていることに感謝する。
それを常にできれば、人をねたんだり、意地悪したり、やみくもに嘆き悲しんだりすることはなくなるんだろうと思いますが、なかなか安定しないのがまた未熟な人間というものです。
考えてみれば、何事も上達のためには地道に小さなことを繰り返し積み重ねていくことが必要です。
同様に、自分にも、他人にも、そして地球にも、やさしくするためには練習が必要なのでしょう。
つまり、自他の愛を思い出すための「断食」を行うのです。
それはしゃちこばった「よそいき」ではなく、生活の一部となりうる「スタイル」です。
不安や卑屈のままにもがき苦しむ断食ではなく、マインドフルネスなほほえみとともに空腹を噛みしめる断食にしていきたいものです。