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2010 4/18 (日曜日)

心と体にぬくもりを~スカートの下にジャージはいていいよ~

こんにちは、こはりです。

ダイエット本は、それこそ何万冊とあれど、太るための本というのはあまり見受けられません。
ダイエット本に比べて圧倒的に少ないのも、やせに対する偏見があってのことでしょう。
「やせてていいね」「食べても太らないなんてうらやましい」
そんな賛辞?を僕自身何度浴びたことでしょう。

外見的に太っている、やせている、という次元はさておいて、問題はその人の体感です。
大概やせている人は消化器系が弱いものです。
辛いもの冷たいものをとれば下痢をします。
日ごろ軟便ですっきりしないことも特徴です。
つまり消化吸収しきれていないのです。
そんな虚弱体質を元気付けようと食物をとろうとします。
ゆえに人並みに空腹を覚え、それなりの量も頂くことになるのです。
俗に言う「やせの大食い」です。
しかし、弱った胃腸にとって大食いは負担以外の何物でもなく、さらに胃腸を弱めてしまいます。
この悪循環がやせている人の悩みといえるでしょう。

体脂肪のない体で、消化不良を繰り返すということは、体を冷やすことになります。
食べすぎが戒められる最大の理由は「冷え」にこそあるのです。
食物を消化するために胃腸に血液が集中します。
すると相対的に末梢の血流が悪化するのです。
体が冷えると免疫力が低下します。
逆に体温が一度上がると免疫力が5倍上がるというのは最新の免疫学の見解です。
低体温はさらに、肥満、アレルギー疾患やうつなどの精神疾患、ひいてはガンを惹起します。

僕はここ数年、古今東西あらゆる健康法に触れました。
そして最近になってある結論が導き出されつつあります。
それは「冷え」こそが健康の阻害要因であると。
古典に還れば中国で1900年以上前に編纂された「傷寒論」から示唆されています。
今流行のゲルマニウム温浴や岩盤浴も結局は温熱療法から派生しているものです。
昔ながらのお灸、砂風呂、びわの葉温灸、こんにゃくシップ、枚挙に暇がありません。

こうした観点から言えば、使い捨てカイロは安価で手軽な方法といえます。
触れて冷たいところを温めればまず差し支えないでしょう。
さらに効率的に温めたければ、上半身では第一胸椎周囲に、下半身は仙骨を温めることです。

入浴はぬるめのお湯の半身浴がすすめられます。
なぜなら、肉でも魚でも強火で焼くと表面は焦げても中身が生であるように、人間の体もまた、熱いお湯につかれば温まったように感じるだけで芯まで温まっていないのです。
むしろ全身的な熱刺激に対して体は冷やそうと働き、かえって逆効果になりかねないのです。

部分浴の効用というのも見過ごせません。
冷たい液体に熱い液体を混入するとそこに対流が生まれることは自明の理ですが、この対流を体内に起こすことが、芯にこびりついた冷えをとる秘訣です。

冷たい飲料も控えたいところです。体温の源を体内で火が燃えているとイメージすれば、水分の大量摂取はその火に水をかけることと同じと言えます。
水を大量に飲む健康法もありますが、自分の体質の見極めを誤れば逆健康法になりうるといえます。

個人的にも冷えとりに試行錯誤した時がありました。
靴下を何枚も重ねるといいと聞けば実践しました。
しかし、むれるばかりで水虫になりました。
今考えれば外側から保温することばかり考えて、体内環境つまり食生活を一顧だにしていなかったからでした。
そうした経験を踏まえ、今では保温とともに食事を整え、運動も並行して行うことで冷えは改善されました。

そんな僕が、最近思うことがあります。

女子中高生の寒々しい姿です。
彼女らがスカートの丈を短くしていることを非難するのではないのです。
あのような未来ある少女の健康をふみにじる制服というものを強制するナンセンスな風習に、そしてそれを踏襲する教育行政に対して僕は声を大にして糾弾したいと思うのです。

思春期という心身にとって重要な時期、この寒空の下で、どうしてスカートをはかせるのでしょうか。
下半身、骨盤内臓器を冷やすことで、生殖器系、婦人科系のダメージは計り知れません。

今でも兆しが見えますが、5年後10年後、不妊で涙を流す女性がどれだけ増えることか。
そうなってからではもう遅いのです。

少子化対策と称して、市民の心理とは乖離した政策に血税を費やすより、今すぐ制服を撤廃されたい。
セーラー服などという軍国主義の亡霊のような服装を強制するセンスが21世紀の現代に生きているという滑稽。
…少々熱っぽくなりましたが、未来ある女性を眼前にして見ていられないのです。
彼女らが健康のうちに女性としての幸せを得られるように、笑顔の溢れる家庭を築けるように、健やかな子育てができるように、今何ができるか。

大人が多角的に提言できることはまだまだあると思うのです。

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