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2010 5/10 (月曜日)

逆転の発想

こんにちは、こはりです。

ヨガでもっとも格式の高いとされるポーズとして、逆立ち(シルシアーサナ)があります。

インドのガンジーやネルー首相も愛好していたそうです。

地球には重力があるため、老廃物は下半身に溜まり、力なく弱った内臓は下に垂れ下がっていきます。

内臓下垂は特に最下部の骨盤内の臓器を圧迫しうっ血させます。

子宮や卵巣です。

よって婦人科系の失調は内臓下垂と不可分のように思います。

内臓が正常な位置を保つ力を失う素因があります。

糖反射と呼ばれるものです。

砂糖を摂取すると、その数十秒後に胃腸の働きがぴたっと止まってしまう現象のことです。

砂糖が細胞を緩慢にさせ、ゆるみ、たるませる証左といえましょう。

続けて水分を摂取すれば、ゆるんだ胃をさらにたるませる原因になります。

ケーキを食べながらコーヒーを飲む、あまりにもあたりまえの光景ですが、内臓の観点に立てば、いかに不自然な状況を強いられていたかと思い至るのです。

そうした慢性的な食習慣から内臓下垂を呈する人が多くなっているでしょう。

食生活の是正に加え、腰腹力の強化、そして内臓体操ともいえる逆立ちを加えることで万全の内臓下垂対策になるのではないでしょうか。

また逆立ちは脳の血行を促進し神経調整、疲労回復の効果が期待されます。

頭痛、不眠症、消化不良、喘息、肝、脾、腎の疾患、目耳鼻の障害、生殖器異常、神経興奮、肩こり、腹痛、腰痛などに悩む方は実践してみるといいかもしれません。

しかし、やろうと思ってもすぐにできない、熟練を要するのが「ポーズの王様」たるゆえんです。
高度な身体操作を必要とされるため、ある程度の身体の柔軟性と事前のウォーミングアップが必要になります。
また先を急がず少しずつ練習を積み重ねていくことで、不意の転倒を防止できるでしょう。

まずは壁を背に安全な状況で、恐怖心を取り除いていくことからはじめるといいと思います。

ヨガには積極的に身体を開発し、自分の秘められた可能性に気づいていく意義もあります。

ある程度の負荷を自分に与え、それを乗り越えていく適応性を身に着けていくことは、生活万般におけるストレスマネジメントにもつながってくるわけです。

外側からのストレスに対し、いかにそれを解釈し、受容するか。

ヨガによって培われる高度な適応性は、悪しきストレスを悪しきストレスと受け取らず、ゆったりとした呼吸のまま平静な心境で全肯定全活用していくことです。

ヨガをいたずらに苦行とせず、常に日常生活にフィードバックできる方法論として、単なる健康法を超えて実践し続けていきたいものです。

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