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この夏は、頑張るより、ゆるんで戻る
夏になると、
「暑さに負けないようにしなきゃ」
「もっと体力をつけなきゃ」
「ちゃんと食べて、夏バテしないようにしなきゃ」
そんな気持ちになることがあります。
でも、本当に必要なのは、
どんなときでも頑張れる体でしょうか。
それとも、
疲れたときに、きちんと休んで、
また戻ってこられる体でしょうか。
この夏は、
少しだけ「強さ」の意味を
変えてみてもいいのかもしれません。
強い体とは、無理がきく体ではなく、戻れる体。
そして、そのために大切なのは、
ただ休むことだけではなく、
安心して、力を抜ける時間を持つこと。
なのかもしれません。
休んでいるのに、疲れが取れない
「ちゃんと寝ているのに疲れる」
「休日は休んでいるのに、スッキリしない」
そんな声をよく聞きます。
体は横になっている。
仕事もしていない。
それでも、頭の中では、
明日の仕事。
家族のこと。
これからの予定。
ニュース。
「あれをやらなきゃ」
「これも考えなきゃ」
そんな思考が止まらない。
体は止まっていても、
頭の中ではまだ走り続けている。
休む時間の長さだけではなく、
「本当に力を抜けているか」
ということも、
休むことを考えるうえで大切なのだと思います。
「ゆるまなければ」と思うことも、緊張になる
先日、やすらぎの里で「ゆるみのリトリート」がおこなわれました。
その中で、とても印象に残った言葉がありました。
「ゆるまなければ、と思うのも緊張なんです。」
なるほどなぁと思いました。
「リラックスしなきゃ」
「ちゃんと休まなきゃ」
「力を抜かなきゃ」
そう思うほど、また頑張ってしまう。
反対に、
「ゆるまなくても、まあいいか」と思えたときに、
ふっと力が抜けることがあります。
これは、頭で理解するというより、
体で感じるものなのかもしれません。
リトリートでも、
頭で考えることから少し離れて、
体の重さ、呼吸、音、風、温かさ。
そんな五感に、
意識を向ける時間を大切にしています。
安心は、頭でつくるものではない
「安心してください」と言われて、
すぐに安心できるなら苦労しません。
「リラックスしてください」と言われて、
すぐにリラックスできる人ばかりでもありません。
むしろ、ずっと頑張ってきた人ほど、
安心することまで、
頑張ってしまうことがあります。
だから大切なのは、
安心しようと頑張ることではなく、
安心しやすい環境に身を置くこと。
先日のリトリートでは、
「頭の中に何もなくなった感じがした」
「瞑想した後のようだった」
「体の重みを感じた」
そんな声がありました。
頭で「休もう」と考えるよりも、
体を預けたり、呼吸を感じたり、
静かな時間を過ごしたりすることで、
「もう少し力を抜いてもいいのかな」
と感じられることがあります。
そこに、深く休むための入口があるのかもしれません。
回復のために、「体の重さ」を感じてみる
疲れが取れないと感じたとき、
何か特別なことをする必要はありません。
椅子でも、ソファでも、布団でもいい。
まず、体を預けてみます。
背中、お尻、脚、頭。
支えている場所に、
自分の重さを少しずつ預けていく。
「力を抜こう」と頑張らなくて大丈夫です。
ただ、
「自分の体って、こんなに重かったんだ」
と感じてみる。
それだけです。
人は普段、
立つ、座る、仕事をする、考える、何かを支える。
そんなことを繰り返しています。
知らないうちに、
自分の体まで、
自分で支え続けていることがあります。
だから、ときには、
床や椅子や布団に、
少し任せてしまう。
その数分が、
心と体を休ませる時間になることがあります。
疲れきる前に、休む時間をつくる
もう一つ、
大切にしたいことがあります。
多くの人は、
「疲れたら休もう」と思っています。
でも実際には、
限界まで頑張る。
↓
かなり疲れる。
↓
ようやく休む。
となりがちです。
だから、疲れきる前に、
休む時間を予定に入れる。
そんな考え方もあっていい。
例えば、帰宅したら、
スマホを見る前に5分だけぼーっとする。
夕食後、
すぐに次のことを始めず、お茶を飲む。
休日の予定を全部埋めず、
最初から何もしない時間を空けておく。
休む時間は、空いたら取るのではなく、先に残しておく。
仕事の予定は手帳に入れるのに、
休む予定は入れない。
それでは、休む時間が、
最後まで残らないのも当然なのかもしれません。
やすらぎの里でやってきたことも、「安心」だったのかもしれない
今回のリトリートを通して、
改めて感じたことがあります。
やすらぎの里では、
温泉に入る。
ヨガをする。
食事を整える。
施術を受ける。
自然の中を歩く。
いろいろなプログラムがあります。
でも、それぞれが、
別々の健康法なのではなく、
「ここでは、少し力を抜いてもいい」
と体で感じてもらうための時間、
でもあったのかもしれません。
温泉に浸かって、
ふぅっと息を吐く。
施術を受けながら、
自分で何かをしなくても、
体を預ける。
静かな場所で、
何もしなくてもいい時間を過ごす。
そうした一つひとつが、
「ここでは力を抜いていい」
という安心につながっていく。
やすらぎの里は、
健康になるために、
さらに頑張る場所ではなく、
安心して、
力を抜くための場所。
そんなふうにも言えるのだと思います。
回復するために、安心して力を抜ける時間を
疲れが取れないとき、
「もっと体力をつけなきゃ」と考える前に、
一度、自分に聞いてみてください。
「最近、安心して力を抜いた時間があったかな」
ちゃんと眠る。
ぼーっとする。
体の重さを感じる。
誰かに少し任せる。
何もしない時間をつくる。
そして、
「ゆるまなくても、まあいいか」
くらいの気持ちでいる。
しっかり休めると、
少しずつ「また動こうかな」
という感覚が戻ってきます。
この夏は、回復する
もっと強くならなきゃ。
もっと頑張らなきゃ。
もっと元気でいなきゃ。
そんな「もっと」を、
この夏は少し休ませてみてもいいのではないでしょうか。
疲れないことを目指すのではなく、
疲れたら戻れること。
そして、そのために、
安心して、ゆるめる時間を持つこと。
強くなることより、ゆるむこと。
頑張ることより、安心すること。
この夏は、回復する。
そんな時間を、大切にしていきましょう。

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