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やすらぎの里が、なぜ安心できるのかの理由
やすらぎの里に来られた方が、
よくこんなことを話されます。「なんか、ここにいると落ち着くんですよね」
「理由はわからないんだけど、 不思議と安心できる」
この感覚には、 実は理由があります。
人間が本能的に「安心できる場所」を求める理由
環境心理学に、
「眺望・隠れ場理論」という考え方があります。
イギリスの地理学者
ジェイ・アップルトンが提唱した理論で、
人間は本能的に、
「見渡せる場所」と「守られている場所」
の両方を求めるとされています。
Q. なぜ人は特定の場所で「ほっとする」のですか?
A. 人間の脳は、「周囲を見渡せて状況を把握できる場所」と「背後が守られて安心できる場所」の両方が揃っているとき、本能的に安心を感じるといわれています。
これは狩猟採集時代から受け継がれた生存本能で、現代の私たちにも深く刻まれています。
考えてみると、
喫茶店で「奥の席がいい」と感じたり、
レストランで「壁際に座りたい」と思ったりする。
あるいは、
木の下や縁側が妙に落ち着く。
それは気まぐれではなく、
人間が太古から持っている
「ここなら安全だ」という感覚です。
この理論に照らしてみると、
やすらぎの里の3つの施設は、
「眺望」と「隠れ場」の両方を
それぞれの形で備えている場所だ
ということがわかります。
本館
海を見渡すテラスと、背後の安心感
本館のテラスに出ると、
目の前に海が広がります。
遠くまで見渡せる視界が、
「状況を把握できている」
という 安心感を与えてくれます。
眺望理論でいう
「Prospect(眺望)」の感覚です。
そして本館の建物は、
テラスの背後にしっかりと建っています。
前は開けていて、
後ろは守られている。
この配置が、
人間の本能が求める
「眺望と隠れ場」の両方を
自然に満たしています。

「テラスに出たとき、 なんとも言えない開放感があって、 でも不思議と落ち着いていた」
そんな声をよく聞きます。
また、本館の半地下にある
トレーニングルームも、
この理論が当てはまる空間です。
目の前には緑が見える大きな窓。
そして3方は壁に包まれています。
前に広がる緑の眺め。
三方を守る壁。
運動をしながらも、
どこか安心できる空間になっているのは、
この「眺望と隠れ場」の組み合わせが
機能しているからかもしれません。
養生館
海と森の眺めと、緑に包まれたテラス
養生館の屋上露天風呂に入ると、
目の前に深い森と、その先の海が広がります。

遠くまで続く、
緑の稜線と水平線。
お湯に肩まで浸かりながら、
その景色をただ眺める。
「温泉に入りながら海を見ていたら、 何も考えられなくなりました」
そう話されるゲストの方が、
たくさんいます。
広い景色を見ていると、
人は自然と
肩の力が抜けていきます。
「ここには危険がない」と
体が感じ始めるからかもしれません。
一方、
養生館の中庭にあるテラスは、
深い緑と建物に包まれています。
木々や建物が視界を柔らかく遮り、
外の世界から少しだけ切り離された空間。
眺望理論でいう
「Refuge(隠れ場)」の感覚です。
「ここにいると、 なんか包まれている感じがする」
「外の音がしなくなる気がします」
そんな声も、
よく聞かれます。
人は、
背後や周囲が守られていると感じると、
体の緊張がほどけていきます。
ずっと張り続けていた何かが、
少しずつゆるんでいく。
養生館は、
屋上では「見渡す安心」を、
中庭では「包まれる安心」を、
2つの異なる安心感を
一つの施設の中に持っています。
高原館
客室から緑を眺め、緑に包まれたテラスで過ごす
高原館の客室からは、
緑の中庭が眺められます。
窓の外に広がる木々の緑。
部屋という
「隠れ場」にいながら、
自然の「眺望」が手に入る。
ベッドに横になりながら、
木々の揺れを眺める。
それだけで、
体はゆっくりとほどけていきます。
そして、
高原館の中庭テラスは、
緑に包まれた人気のスペースです。

木々に囲まれ、
空だけが開いている。
背後と周囲を緑が守り、
上空には青空が広がる。
「隠れ場」の安心感と、
「空への眺望」が同時にある空間です。
「テラスでぼーっとしていたら、 あっという間に時間が経っていました」
そんな言葉をよく聞くのも、
この空間が持つ力かもしれません。
「見渡せて、守られている」場所が整える場所になる
現代の私たちは、
ほとんどの時間を、
この条件が揃わない場所で過ごしています。
背後が気になるオフィス。
情報が溢れ、視界が落ち着かない都市。
プライバシーがない住空間。
そういう環境では、
体はずっと「警戒モード」のままです。
眠っていても、
本当には休めていない。
だから、
環境を変えることが、
整えることの入り口になるのです。
人は、
「ここなら安全だ」と感じた瞬間に、
はじめて本当の意味で休み始めます。
呼吸が深くなる。
肩の力が抜ける。
頭の中が静かになっていく。
やすらぎの里が
「何もしていないのに整った」
という場所になれるのは、
見渡せて、守られているという
本能的な安心感が、
3つの施設、
それぞれに宿っているからかもしれません。
ととのえる、旅。
駆け足の毎日から少し離れ、
がんばり続けてきた自分を、
そっと休ませる旅。
まずは、 どんな場所なのか、
静かにのぞいてみてください。
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