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この夏は、しない旅。

旅行に行くと聞くと、

「どこに行こう」
「何を見よう」
「何を食べよう」

と、つい予定を考えますよね。

せっかく旅行に行くのだから、
いろいろ楽しまないともったいない。

僕も旅に出ると、
あれこれ動き回りたくなる方です。

でも、疲れているときの旅は、
少し違ってもいいんじゃないか。

そんなことを思います。

この夏、やすらぎの里で提案したいのは、

「しない旅」です。

観光しなくてもいい。
予定を詰め込まなくてもいい。
何か特別な体験をしなくてもいい。

では、何もしないのなら、
わざわざ旅に出る意味があるのか。

今回は、そんな話です。

家にいて「何もしない」は、けっこう難しい

「疲れたから、今度の休みは家でゆっくりしよう」

そう思っていたのに、

朝起きたら洗濯をして、
気になっていたところを片づけて、
メールをチェックして、
買い物に行って。

気づいたら夕方。

そんな経験はありませんか。

家には、
いつもの暮らしがあります。

洗濯物があれば、洗いたくなる。

冷蔵庫を開ければ、何か食べたくなる。

スマホがあれば、仕事のメールやSNSを見てしまう。

家族がいれば、
つい誰かのことを優先してしまう。

体は休んでいるつもりでも、
頭はずっと動いている。

だから、

いつもの場所で、いつもの役割を続けながら、
自分だけを休ませるのは、意外と難しいものです。

だから、場所を変えてみる

そんなときは、
「もっと上手に休もう」と頑張るより、

いったん場所を変えてしまう。

電車に乗って、
いつもの街を離れる。

伊豆高原まで来て、
海や森を眺める。

いつもの家も、
いつもの仕事場も、
ここにはありません。

家事もしなくていい。

食事の支度もしなくていい。

誰かの予定に合わせなくてもいい。

日常から少し距離を取ることで、
自分自身も休みやすくなります。

旅というと、

「何かをするために移動するもの」

と思われがちですが、

「いつもの暮らしや役割から、少し離れるために移動する」

そんな旅があってもいいと思うのです。

「しない」のは、何もしないということではない

やすらぎの里の「しない旅」は、
部屋にこもって、ずっと寝ている旅ではありません。

散歩したければ、歩く。

温泉に入りたければ、入る。

ヨガをしたければ、参加する。

眠ければ、昼寝する。

海を眺めたければ、ぼーっと眺める。

大切なのは、

「しなければならない」を、できるだけ減らすこと。

仕事をしない。
家事をしない。
食べ続けない。
情報を入れ続けない。
予定を詰め込まない。
誰かに合わせ続けない。

日常の中で、
無意識に続けていることから、
少し離れてみる。

「しない旅」とは、何もしない旅ではなく、

“しなければならない”を減らして、
自分のペースで過ごす旅。

それが、やすらぎの里で考える「しない旅」です。

しないから、気づけることがある

何かを少し減らしてみると、

普段は見過ごしている小さな感覚に、
気づくことがあります。

食べることを少し休んでいると、

「ああ、お腹が空いてきたな」

と感じることがある。

スマホを見るのをやめて、
森の中を歩いていると、

鳥の声や、
風の音が聞こえてくる。

誰かに合わせるのを少し休むと、

「今日はひとりでいたいな」

「ちょっと歩きたいな」

そんな自分の小さな声に、
気づくことがあります。

そして、何もしないでいると、

「私、けっこう疲れていたんだな」

と思うこともあります。

普段は、
そうした感覚に気づく余裕がないくらい、

たくさんの予定や情報で、
毎日がいっぱいになっているのかもしれません。

何かを足すより、いったん減らしてみる

疲れているときほど、

「運動しなきゃ」
「食生活を改善しなきゃ」
「もっとちゃんと寝なきゃ」

と、さらに何かを
足そうとしてしまいます。

もちろん、
それが必要なときもあります。

でも、その前に、
いったん減らしてみる。

という整え方があってもいい。

やることを減らす。
食べる量を少し減らす。
情報を減らす。
人に合わせる時間を減らす。
頑張ることを減らす。

減らしてできた余白に、
新しい何かを詰め込む必要もありません。

その余白を、
そのまま味わってみる。

そうして過ごしていると、

よく眠れたな、と感じたり。

食事がおいしいな、と感じたり。

自然の中を歩きたいな、と思ったり。

自分の身体や心が、
今どんなことを求めているのか。

少しずつ気づきやすくなることがあります。

旅をして、自分のペースに戻る

旅から帰れば、
またいつもの暮らしが始まります。

仕事もある。
家事もある。
家族のこともある。

だから、
日常を全部変える必要はありません。

ほんの数日、
いつもの場所から離れて、
いつもの役割を少し休んで、
誰かに合わせ続けることも休んで、

自分のペースで過ごしてみる。

それだけでも、

日常に戻ったときの感じ方は、
少し違っているかもしれません。

何もしないために、
旅をするのではありません。

いつもの自分を休ませるために、
旅をする。

そして、
しないことで生まれた余白の中で、

自分の感覚に気づき、
自分のペースを取り戻していく。

それが、
やすらぎの里がこの夏に提案したい、

「しない旅」です。

この夏は、
どこかへ行って、
たくさんの思い出を作るのもいい。

でも、
疲れているなと感じたら、
何かをするためではなく、

しないために、旅に出てみませんか。

離れる。
休む。
ぼーっとする。

そして、
自分のペースに戻っていく。

そんな夏休みがあっても、
いいと思います。

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