〜心身の声を聴く食べ方〜
マインドフルイーティング・シリーズ4
「元気になる食べ方研究室〜holos〜」の
くさむら先生の記事を紹介します。
「意志の力で我慢できるか」
食べたいという気持ちを意志の力で、
コントロールするのはとても難しいことです。
でも大半の方は意志の力でどうにかしようと試みます。
意志の力で食べたいという気持ちを
ねじ伏せるのは気力が必要です。
しかもかなり多くの気力が必要になります。
そして抑制することに疲れ切ってしまったとき、
反動で大量の我慢してきた食べ物を食べてしまうことがあります。
食べたいという反応は、
意志の力で起こらないようにはできません。
起こりにくくすることは可能ですが、
空腹になれば必ず食べたいという反応が起きます。
食べたいという反応が起きたときに、
それをどう扱うかが大切になってきます。
食べたいという気持ちが、
意思とは関係なく起こる反応だということを知らなければ、
その反応に振り回され続けてしまいます。
まずは、食べたいという気持ちが、
反応なのだということを知って、
覚えておいてください。
食べたいと感じたときに、
でも食べてはいけない!と強く抑制することは、
自分を苦しめてしまいます。
強い抑制は、食べたいという反応が、
起きたこと自体を否定することにもなります。
そして食べたいと感じた時に、
だめだ!と抑制しても、反応は鎮まりません。
食べたいという反応を、
仕方のない反応なのだと受け入れること。
それが強すぎる反応を弱めてくれます。
その落ち着いた状態で、
反応の先にある体の声に耳を傾ける。
チョコレートが目の前に置かれていたら、
食べたい!という反応が起こるのは当たり前のことです。
そんなときは、あぁ食べたいって反応してるなぁ…、
と反応を傍観してみてください。
そして少し気持ちが落ち着いたら、
今食べたら胃の感じや体の感じは、
どうなるかな?と想像してみてください。
食べないように仕向けるワークではありません。
食べても良いし、食べなくても良いのです。
大切なのは、チョコレートが食べたい!
という反応のまま食べる食べ方から離れることです。
反応に気づいて、
反応に対応する食べ方に変えることが目的です。
それができると自信に繋がります。
反応に振り回されなかった経験は、
やがて大きな自信になります。
意志の力は抑制するために使うのではなく、
反応へ対応するために使うことをおすすめします。