『 やすらぎ通信 』 第579号 2016.1.16
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心と体のリセット法 ~
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おはようございます。
やすらぎの里の大沢です。
伊豆高原は時々薄日が差す曇り空。
年末年始が暖かかったので、
このところやけに寒く感じますね。
インフルエンザも流行っているようなので、
温かくして、睡眠も十分とって、
免疫力を高めてくださいね。
黄色いミモザの花が咲きだした伊豆高原から、
やすらぎ通信をお届けします。
【目次】━━━━━
【1】養生館への道・その1
【2】養生館の週末プラン
【3】寄せ書きから
【4】編集後記
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【1】養生館への道・その1
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今回は、3月28日にオープンする、
やすらぎの里・養生館の館長となる、
小針先生の歩んできた道を掲載します。
小針先生の幅広い知識は膨大で、
健康はもとより、哲学、宗教・・・。
僕も分からないことがあったら、
何でも彼に聞いています。
歩く健康辞典、ヨガする哲学者、
静かに燃えてる草食男子・・・。
とにかく、話すほど、
文章を読むほどに魅力が、
じわじわ染み出してくるような味があります。
現在、小針先生はオープン前の充電のため、
一ヵ月間の有給休暇中。
いろんなことを吸収して、
3月のリニューアルオープンで、
思いっきり活躍してほしいです!
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「養生館への道・その1」
「職業は何ですか?」
問われるたびに、首をかしげていました。
あん摩マッサージ指圧師?
ヨガ講師?
断食屋さん?
「会社員です。」
あながち間違っていないし、
無難なので、こう答えたこともありました。
断食施設に勤めていると打ち明けて、
好意的に受けとめてくれる方ばかりではなく、
怪しげなカルトか、危険思想家であるかのように、
白眼視されたこともありました。
今でこそ、断食は、
雑誌やテレビなどで取り上げられ、
自宅で週末断食する若い女性も増え、
認知されつつあります。
しかし、断食施設となると、
従来の「断食道場」のイメージが強く、
怖いところ、あやしげな宗教ではないかと、
不安に思われ、敷居が高くなっているようです。
だからこそ、自分とは何者なのかを、
ここであきらかにしておきたいのです。
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「僕の手に触れるぬくもり、はかない生命、もう少しだけ」
指圧学校から帰る道すがら、
携帯にメールが来ました。
母からでしたが、
祖父が転倒し救急車で病院に運ばれたとのことでした。
僕はその足で病院に向かいました。
集中治療室にいるというので心配しましたが、
幸い意識を取り戻していました。
傘をさし、買い物の荷物を持っていたせいで両手がふさがり、
顔面から地面についてしまったようです。
顔面は腫れ、画像診断によると
脳内に出血が認められるとのことでした。
さらに今回の転倒によるものではない
過去の脳梗塞の跡が数ヶ所と、
加齢に伴う脳の萎縮が判明しました。
祖父とは会話することができましたが、
脳内のことだけに予断を許さない状態です。
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僕は指圧の道を志す前に、
相次いで曾祖母、祖母を亡くしました。
曾祖母は認知症、
祖母は末期の癌でした。
認知症の曾祖母は老人ホームに入ってから、
どんどん記憶が失われ人格が破綻していきました。
明治生まれの江戸っ子でやさしい曾祖母は、
近くに住んでいたこともあり、
僕が赤ちゃんの頃からずっと面倒を見てくれました。
「ひいおばあちゃん子」を自認していた僕でしたが、
そんな曾祖母を直視できず、
またどこか怖いような気持ちになってしまい、
晩年は疎遠になってしまいました。
今でも悔やまれます。
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病床に伏せてからも器具に囲まれ、
無理やり呼吸させられ、
生かされている曾祖母を見て、
現代医学の生命観と家族の死生観に疑問を持ちました。
それとは裏腹に、
今まで大好きだった曾祖母の手を触れてあげることも、
恐ろしくてできませんでした。
そんな自分の不甲斐なさを憶えています。
祖母も末期の癌で人工呼吸器や点滴などに囲まれ、
ただ無機質な病院のベッドで亡くなりました。
どうしてもっと心身に寄り添い、
手を握り、
触れてあげなかったのだろう。
後になって、
臆病で薄情な自分を嫌悪しました。
指圧の道を志した理由の一つには、
そうした曾祖母、祖母に対する
罪滅ぼしの意味があるように思います。
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知識を身につければ、
その恐怖がなくなり、
気持ちをそのまま体現できると思ったのです。
僕はその日、
勇気を振りしぼり祖父の足を指圧しました。
祖父は「疲れないか?」と気遣ってくれました。
もう過去のことは取り戻せませんが、
曾祖母と祖母にあやまる気持ちで、
そして祖父の回復を祈って夢中で指圧しました。
気づくと祖父は、
気持ちよさそうにウトウトしていました。
僕は自分の命が続く限り、
手ひとつ握ってあげられなかった時の
不甲斐ない自分を思い出し、
指圧をしていくのだろうと思います。
街場で元気な人を相手に指圧をしていると
忘れてしまうものがあるようです。
死が肉迫する現場に立って、
僕は気づかされました。
これから誰に指圧する時も、
尊い生命と接しているのだという気持ちを
忘れないようにしようと思います。
来週に続く・・・。
■ やすらぎの里・養生館
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【2】養生館の週末プラン
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養生館に興味はあるけど、
一週間のお休みを取るのが難しい。
そんなお声を沢山いただいていました。
スタッフの体制が整ったら、
短いプランも受けていこうと準備していましたが、
養生館でも「週末プラン」の受付を始めます。
養生館の基本のプランは、
毎週月曜日スタートの6泊7日の「一週間プラン」
養生館でおこなうすべてのプログラムができるので、
お休みが取れる方は、こちらがおすすめです。
週末プランは毎週木曜日からの3泊と、
金曜日からの2泊で、養生館を体験できます。
3泊で2日の養生断食、
2泊で1日の養生断食が体験できます。
これまで、浮山温泉の本館では、
一週間か1泊の体験プランしか受けていなかったので、
週末で気軽に浮山温泉の自然を
満喫したい方にもおすすめです。
■ 養生館の滞在プラン
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【3】 寄せ書きから
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やすらぎの里では、
来ていただいた方がお帰りの際に、
寄せ書きを書いてもらっています。
滞在中の感想から感謝の声まで、
すべてスタッフみんなの活力になっています。
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デトックスとリフレッシュを兼ねて来ましたが、
予想以上に得るものがありました。
ゆっくり過ごしている中で、
自分のカラダと向き合えた気がします。
新たな出会いも、
続けていけたらいいな~。
先生、スタッフのみなさん、
本当にありがとうございました。
30代
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みなさんからいろいろお話もお伺いできて、
とってもためになりました。
糖依存から離れられるように、
帰ってからも続けてみます。
これからもこちらに時々伺って、
目標を達成したいです。
50代 女性
■ やすらぎの里の体験談
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【4】 編集後記
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今日の午後から、
やすらぎの里は一週間の冬休み。
全館クローズして、
僕もスタッフも充電期間です。
僕は今夜は東京で子供たちと、
熟成牛を堪能する予定。
(^m^ )
その後、久しぶりに岩手の実家に帰って、
祖母と会ってきます。
小さいころは母親が忙しかったので、
祖母に育ててもらったようなものです。
そんな祖母も95歳。
なかなか帰れないので、
一期一会のつもりで会ってきます。
先祖や両親の支えがあって、
今こうして、
自分の好きな仕事が出来ている。
そんな気持ちをしっかり伝えてこうようと、
思っています。
冬休みの間も予約や電話の受付はしているので、
ご予約もお待ちしております。
■ やすらぎ日記
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