する贅沢から、しない贅沢へ

2014 6/16 (月曜日)

本当の食育

甘いものを食べ過ぎるのをやめたい。
体に良くないのは、頭ではわかっている。
体でも感じている。
なのにやめられない。

無理もありません。

魅惑の味だから。

飢餓の歴史の長かった人間の体は、甘いもの=生きるためのエネルギー源として認識し、どんなものよりも優先して得ようとしても不思議ではありません。

しかし、もはや現代日本は飽食の時代、食べ過ぎることによって様々な体の不調を招いています。

甘いものとの付き合い方も時代に即したものに転換していかねばならないでしょう。

かといって、我慢一辺倒では持ちません。

一時うまくいっても抑圧したものというのは、その行き場を失ったとき、勢い暴発します。

むしろ我慢するというやり方は上策とはいえないでしょう。

ではどうすればいいか。

我慢しなければいいのです。

無理がないので永続性を期待できます。

そんなやり方があるのだろうか。

発想の転換です。

甘いものをおいしく感じないようにすればいいのではないでしょうか。

そうすれば、我慢せず、進んで甘いものを敬遠するようになります。

そんなうまい話があるのだろうか。

すぐにでも、とは言いません。

諸事万般に通じることですが、やはり物事を達成する為には積み重ねや訓練が必要です。

つまり味覚の再教育をするのです。

甘いものとひと口で言いましたが、現在出回っているもののほとんどが、白砂糖やブドウ糖果糖液糖を始めとして、きわめて精製度の高い糖類が使用されています。

見た目に白くサラサラと、これはドラッグのそれと同じです。

その吸収率が自然界に存在するものと一線を画しているために、脳に対する異常な影響力があるわけです。

脳が一度味をしめてしまうと、いくら理性でそれを制したところで、依存性を打ち破ることはなかなか困難です。

本質的に言えば、精製糖の出回る社会構造そのものを見直さなければ、抜本的な解決とはなりませんが、その現実を受け止めつつ、いかに健康的な自然性を回復していくかということに英知を傾けたいと思うのです。

自分自身の経験から言えば、断食や食生活の見直しを漸進的に進めていくと、次第に味覚が繊細に変化していくのが感じられます。

その食材の本来の味に気がついたり、だしのうま味を感じられるようになったり。

その反対に砂糖の甘みがどぎつく感じられ、化学調味料のとげとげしさに嫌気が差すようになります。

こうなればもう味覚は正常化されたといっていいでしょう。

今までの舌が、いかに鈍く麻痺していたかということです。

健康食といわれる和食でさえ、現在のそれは散々な状況です。

健康のために和食を食べましょうと勧めても、逆効果になりかねない状態といってもいいでしょう。

最近出回る和惣菜はやけに甘たるい味付けがされています。

手間をかけないための、だしの貧弱さ、素材の悪さを、砂糖を大量投入することによって、べったりとした甘みで覆い隠しているのです。

本来の和食は繊細な民族性に裏打ちされた素材の味を引き出す味付けであったはずです。

こうした現在の和食もどきに慣らされてしまえば、早晩味覚が狂い始めてもおかしくないでしょう。

もっとも、和食よりもこってりとした洋食、百花繚乱のスイーツが好まれている時代ですから、なおさらその影響は甚大です。

教育において幼少期のしつけが、その後の人生にとって重要なように、味覚においても早い段階から本物の味に触れさせ、自然なおいしさをおいしいと感じられるような感性を養っておくことが大切と考えます。

大人になってからでも遅くはありませんが、できるならば早いほうが健康的な発育とその後の体質によい影響を与えると思うのです。

食育という言葉は良く聞かれるようになりました。

でも内実はどうでしょうか。

栄養計算の域を出なかったり、ただ単にファッショナブルな外見に終始しているようであれば、その意義を果たしているとは考えられません。

本当の食育を実践するならば、各人の嗜好傾向に変化をもたらし、商業構造をもガラリと変革することになります。

経済効率のみが重視された人工的な粗製乱造が駆逐され、手間と時間をかけた自然に近いサステナブルなものが選択されるようになるということです。

これをどれだけの人が望んでいるでしょうか。

大人の事情、多くの思惑が交錯することでしょう。

大々的に行われている食育事業に、スポンサーによるバイアスがかかっているとみても大げさではないでしょう。

最後に信じられるのは自分の感覚であり身体です。

その感覚が外部の影響により捻じ曲げられようとしていることに自覚的であること、これが、今を生きる我々に必要なことなのではないでしょうか。

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