やすらぎの里の大沢です。
気温の変動が大きい季節になると、
体調を崩す方が増えてきます。
少し前まで暑いくらいだったのに、
気づけば暖房が必要なほど冷え込んでいる——
こういう寒暖差の大きな時期こそ、
体が悲鳴を上げやすいタイミングです。
今回は、風邪の「治し方」ではなく、
風邪の「経過の仕方」についてお伝えします。
風邪は「治す」ものではなく「経過する」もの
整体の大家・野口晴哉の著書『風邪の効用』(ちくま文庫)に、
こんな考え方が書かれています。
「風邪は治すべきものではなく、経過するものである。
自然な経過を乱しさえしなければ、
風邪をひいた後は、
あたかも蛇が脱皮するように、新鮮な体になる」
僕自身、東洋医学を志したばかりの頃に
この本に出会い、大きく影響を受けました。
今も多くの東洋医学を志す人のバイブルとして
読まれ続けている一冊です。
風邪を例えに病気というものの本質を解くこの本は、
体と自然治癒力の関係を考えるうえで、
今もっとも読んでほしい本のひとつです。
薬で症状を抑え込んで無理やり「治す」のではなく、
体の自然な流れに沿って丁寧に「経過させる」——
その発想の転換が、結果的に体をより深く回復させます。
ぞくぞくっとしたら「風門」を温める
家に帰って、
なんとなく寒気がするなと感じたとき
まず試してほしいのが首の付け根を温めることです。
首の付け根には
「風門(ふうもん)」というツボがあります。
東洋医学では、ここから
「風邪(ふうじゃ)」と呼ばれる
外からの邪気が体に入り込み、
背筋がぞくぞくっとすると考えられています。
この風門を温めてあげると、
冷えていた体がじわじわと温まり
入り込みかけた風邪が自然と抜けていきます。
てっとり早いのは貼るカイロです。
手元になければ、
ドライヤーで30秒ほど温めるだけでも効果があります。
風邪を正しく経過させる3つのステップ
風邪のひき始めに体がやってほしいことは、
実はとてもシンプルです。
まず風門を温めて体を内側から温め直すこと。
次に、消化に負担をかけない温かいものを食べること。
そして、無理をせず温かくしてぐっすり眠ること。
この3つを丁寧にやるだけで、
体は自分の力でリセットされていきます。
風邪を引く前よりも、
引いた後の方が体がすっきりする——
そんな経験をしたことがある方も
多いのではないでしょうか。
それは、風邪という体の大掃除が、
日ごろ蓄積していた疲れや滞りを
一緒に流してくれるからです。
風邪は体の自浄作用でもあります。
上手に経過させることで、
その恩恵を最大限に受け取ることができます。
日常の小さな冷え対策が、風邪を遠ざける
風邪を経過させることも大切ですが、
そもそも冷えを溜め込まないことが一番の予防です。
外出時は首元に一枚巻くだけで
体感温度がかなり変わります。
デスクワーク中も
足先を上下にこまめに動かすだけで
ふくらはぎの筋肉が動いて血流が改善されます。
下半身を冷やさないこと。
少しこまめに体を動かすこと。
この2つを意識するだけで
寒暖差の大きな季節も体が整いやすくなります。
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