やすらぎの里の大沢です。
食事の時間、
スマホを見ながら食べていませんか。
テレビをつけたまま、仕事のことを考えながら、
気づいたら食べ終わっていた——
そんな経験は、多くの方にあると思います。
やすらぎの里では、食べるものの内容だけでなく、
「どう食べるか」を同じくらい大切にしています。
その実践のひとつが
「食べる瞑想(マインドフルイーティング)」です。
クリックできる目次
食べる瞑想とは何か
食べる瞑想とは、
食事中の意識を「今、この一口」に
完全に向ける食べ方のことです。
瞑想というと座って目を閉じるイメージがありますが、
食べる瞑想は特別な時間や場所を必要としません。
毎日の食事の中で、
姿勢・呼吸・五感という
3つのことを意識するだけで実践できます。
仏教の「マインドフルネス」を
ルーツに持つこの食べ方は、
近年では過食・早食い・ストレス食いの
改善法としても注目されています。
やすらぎの里では
「心を込めて、丁寧に、味わって食べる」
という養生食の考え方と重なるものとして、
長年大切にしてきた習慣です。
食べる瞑想の3つの効果
効果① 消化吸収が良くなる
どんなに丁寧に作られた食事でも、
かき込むように食べると
体にスムーズに取り込まれません。
その理由は2つあります。
ひとつは、よく噛まないと
唾液中の消化酵素が十分に働かないこと。
もうひとつは、気持ちが焦った状態では
交感神経が優位になり、
胃腸への血流が滞ることです。
食べる瞑想では、
リラックスした状態でゆっくりよく噛むことを
自然に実践できます。
副交感神経が優位になることで
消化器官への血流が増し、
栄養の吸収率も高まります。
「食べ方が変われば、
同じ食事でも体への届き方が変わる」——
これは、30年近く養生食に携わってきた中で、
繰り返し感じてきたことです。
効果② 適量で満たされるようになる
ながら食べをしていると、
ほぼ無意識のうちに食べ終わってしまうため、
「食べたはずなのになぜか満足できない」
という状態が起きやすくなります。
満腹中枢が「もう十分」と判断するまでには
食事開始から約20分かかりますが、
急いで食べると
その信号が届く前に食べ過ぎてしまいます。
食べる瞑想では、
食べることだけに意識を向けます。
一口ごとに香り・食感・味を感じながら食べると、
脳が「食事をしている」という情報を正確に受け取り、
本当に必要な量で満たされるようになります。
やすらぎの里のゲストからも
「少ない量なのに、不思議と満足できた」
という声をよく聞きます。
効果③ 頭が整う・脳の疲れが和らぐ
現代人の脳は、
情報・判断・コミュニケーションを
常に並行処理し続けています。
脳が最も疲弊するのはマルチタスクの状態で、
逆に休まるのはシングルタスク——
ひとつのことだけに集中しているときだと言われています。
食べることだけに意識を向ける
食べる瞑想は、
食事の時間を自然な
シングルタスクの時間に変えます。
食材の色を眺め、
香りを吸い込み、
噛んだときの音を聴き、
舌の上の味を感じる——
五感を使って食べることは
脳への刺激の質を変え、
情報処理の疲れをほぐしていきます。
「食後にぼんやりしていた頭がすっきりした」
という変化は、
この脳への作用によるものです。
こんな方に特におすすめです
- お腹がいっぱいなのに、食べ続けてしまう
- 早食い・ながら食べを改善したい
- 満腹感がわからなくなっている
- 食後に頭がぼんやりする、すっきりしない
- 気分が落ち着かない、イライラしやすい
具体的なやり方|3つのステップ
食べる瞑想に必要な手順は、
たったの3つです。
難しいことは何もありません。
ステップ1:姿勢を整える
骨盤を立て、
背骨が自然に伸びる姿勢で座ります。
猫背や前のめりは胃を圧迫し、
消化を妨げます。
椅子に深く腰掛け、足の裏を床につけて、
体の中心が通る感覚を意識してみてください。
ステップ2:呼吸を整える
食事の前に深呼吸を3回行います。
吸うときはゆっくり鼻から、
吐くときは口からゆっくりと。
この3回の呼吸で交感神経の緊張がゆるみ、
消化器官が「食事を受け取る準備」に入ります。
いただきますの前の、小さな儀式と思ってください。
ステップ3:食べることに専念する
スマホとテレビから離れて、
一口ずつ五感を使って食べます。
目で色と形を確かめ、鼻で香りを嗅ぎ、
口に入れた瞬間の食感を感じ、
よく噛んで味わいながらゆっくり飲み込む。
箸を置いてから次の一口を取る、
という小さな間を作るだけでも
食べるペースは自然に落ち着きます。
注意点はひとつだけ——がんばらないこと
食べる瞑想で唯一の注意点は、
「うまくやろうとしないこと」
です。
瞑想とは本来、
頑張ることを手放す練習でもあります。
「ちゃんとできているか」
と気にし始めると、それ自体がストレスになります。
肩の力を抜いて、
ただ目の前の食事に少し意識を向けてみる。
香りを感じてみる。
それだけで十分です。
完璧にやる必要はありません。
五感が少し動くだけで、
脳はすでに休み始めています。
丁寧に食べるだけで、体と頭は整ってくる。
その感覚を、
まず今日の一食で試してみてください。
お電話でのご予約は
TEL:0557-55-2668