やすらぎの里の大沢です。
「最近、ちゃんと眠れていますか?」
そう聞かれると、
「まあ、眠れているとは思うけど……」
と曖昧に答えてしまう方が多いのではないでしょうか。
眠れてはいる。
でも、なんとなく疲れが抜けない。
朝起きても、すっきりしない。
その感覚の正体を、
今回は睡眠の仕組みから
丁寧にお伝えしたいと思います。
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睡眠は「体の休息」より「脳の休息」
ぐっすり眠ると、
翌朝は不思議なほど元気になります。
逆に、寝不足のとき、悩みを抱えているとき、
病気のときほど体が重く感じます。
それは、睡眠中に「脳」と「体」の
疲労回復作業が自動的に行われているからです。
そして大切なのは、
睡眠の多くが「脳の休息」のために使われている
という点です。
体はソファに寝転がっていても休まりますが、
脳はそうはいきません。
熟睡してはじめて、脳の疲れは回復します。
眠れているはずなのに疲れが抜けない、
体が重いという方の多くは
脳が十分に休めていない状態にある可能性があります。
女性ホルモンと睡眠の深い関係
生理前はイライラして眠れないのに、
生理中はやたらと眠くなる。
更年期に入ったら寝つきが悪くなった、
夜中に何度も目が覚めるようになった——
こういった経験をお持ちの女性は
多いのではないでしょうか。
これは女性ホルモンが
睡眠に直接影響を与えているためです。
睡眠は自律神経にコントロールされており、
自律神経とホルモンの中枢は同じ場所にあります。
そのため、片方が乱れると
もう一方も乱れやすい。
女性は生理・妊娠・更年期など、
ホルモンバランスが大きく変化する時期を
複数持つため、
男性に比べて自律神経が乱れやすく、
不眠にもなりやすい傾向があります。
「最近眠れない」という感覚は
ホルモンの変化が原因であることも少なくないのです。
熟睡の最初の3時間に、成長ホルモンが出る
眠りについてから最初の3時間、
脳がしっかり休んでいる深い睡眠の間に
成長ホルモンが集中して分泌されます。
子供では身体の成長に使われますが、
大人では全身の細胞の修復と
新陳代謝の活性化に使われます。
睡眠不足が続くと肌のつやがなくなる、
という経験をしたことはありませんか。
これは成長ホルモンの分泌が減ることで、
肌の細胞の入れ替わりが鈍くなるためです。
これは肌だけの話ではありません。
細胞の新陳代謝が全体的に低下すると、
免疫力が落ち、
病気への抵抗力も回復力も低下していきます。
熟睡の質が、
体全体のコンディションを左右しているのです。
「眠れない」には4つのパターンがある
現代人の3人に1人は睡眠不足を感じており、
5人に1人が不眠症とも言われています。
不眠症には大きく分けて
以下の4つのパターンがあります。
自分がどのタイプかを知っておくと、対策が立てやすくなります。
- 入眠困難:布団に入ってもなかなか眠れないタイプ。
不安や緊張が強いことが多い原因。 - 中途覚醒:夜中に何度も目が覚めてしまうタイプ。
ストレス・加齢・頻尿・睡眠時無呼吸症候群などさまざまな原因が重なることが多い。 - 早朝覚醒:朝、かなり早く目が覚めてしまいそれ以上眠れないタイプ。
うつや加齢が関係していることがある。 - 熟眠障害:眠りが浅く、十分な睡眠時間を取っても
熟睡した感じが得られないタイプ。
過食・飲酒と睡眠の意外な関係
日中、頭には多くの血液が集まっています。
リラックスすると、
この血液が内臓や手足などの末梢へ流れ始め、
手足が温かくなります。
この「頭寒足熱」の状態が
自然に眠りに入りやすい体の状態です。
ところが、
強いストレスや不規則な生活が続くと
夜になっても脳の興奮が鎮まらず、
血液が頭に上ったままになります。
そこで食べたり飲んだりすると、
血液が胃腸へ向かうため、
頭の興奮が一時的に和らぎ
リラックスできます。
これが、ストレスがたまるほど
食べ過ぎ・飲み過ぎが増えるメカニズムです。
「お腹が空いていないのについ食べてしまう」
「疲れると甘いものが止まらない」
というのは、意志が弱いのではなく、
食べることが精神安定剤の役割を
担っている状態です。
根本的に改善するには、食べること以外で
脳の緊張をゆるめる方法を
身につけることが大切になります。
熟睡のための10の習慣
睡眠薬に頼る前に、
まずは生活習慣の中から
試せることがたくさんあります。
やすらぎの里でもお伝えしている、
熟睡のための10の習慣をご紹介します。
- 1. お風呂上がりのストレッチ:頭に上った血液を体の末梢へ下げるために、就寝前の下半身ストレッチが有効です。
前屈・開脚・股関節を開くポーズをがんばらずゆっくり行いましょう。
吐く息に合わせて力を抜くのがポイントです。 - 2. 安眠呼吸法:仰向けに寝て膝を軽く曲げ、両手を下腹に当てます。
吸うときに下腹が膨らみ、吐くときにへこむ腹式呼吸を30回。
肩の力が抜けることを意識しながら行うと、自然と眠くなってきます。 - 3. ぬるめのお湯にゆっくり入る:40度以下のお湯に10〜20分つかることで、副交感神経が優位になりリラックス状態を作れます。
ラベンダーなど鎮静作用のあるハーブを数滴加えると、より効果的です。 - 4. 就寝2時間前までに食事を終える:夜遅い食事は胃腸を働かせ続けるため、内臓が休まらず熟睡を妨げます。
天ぷらや肉類など消化に時間がかかるものは夜遅くは控えましょう。 - 5. 朝の太陽を浴びる:1日20分、できれば朝に太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされ、
規則正しい睡眠リズムが整います。
うつの改善にも効果が確認されています。 - 6. 昼寝は午後3時までに、30分以内:夕方以降の昼寝は夜の睡眠の質を下げます。
昼寝をするなら午後3時前、30分以内を目安にしてください。 - 7. カモミールなどのハーブを活用する:カモミールは不眠・神経過敏・考えすぎに効果があるとされるハーブです。
ハーブティーとして就寝前に取り入れるだけで、リラックス効果を感じやすくなります。 - 8. スマホを寝室に持ち込まない:就寝前のスマホは脳を覚醒させる光と情報を同時に送り込みます。
寝る1時間前にはスマホを手放す習慣が、脳の興奮を静めるうえで大きな違いを生みます。 - 9. 寝室の温度と暗さを整える:体が眠りに入るとき、体温はわずかに下がります。
室温が高すぎると体温が下がりにくく、眠りに入りにくくなります。
暗くて少し涼しい環境が、熟睡を助けます。 - 10. 「何もしない時間」を意識的に作る:脳の疲れの根本は、情報と刺激を受け続けていることです。
断食や自然の中での静かな時間は、脳に「もう処理しなくていい」という信号を送ります。
日常でも、意識的に何もしない余白を作ることが、深い眠りへの土台になります。
眠れないのは、脳が頑張りすぎているサインかもしれない
「ちゃんと休もう」と思っても休めないのは、
意志が弱いのではありません。
体がずっと緊張モードになっていて、
ゆるみ方を忘れてしまっている状態です。
やすらぎの里に来られたゲストの多くが
「頭の中のラジオがようやく止まった」
「来てから初めて、本当に眠れた気がした」
とおっしゃいます。
まずは、今夜から一つだけ試してみてください。
安眠呼吸法でも、ハーブティーでも、ストレッチでも。
体はちゃんと、応えてくれます。
お電話でのご予約は
TEL:0557-55-2668
