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2010 3/2 (火曜日)

身をもって学ぶこと

こんにちは、こはりです。

ヨガをやりはじめて、我が師増永静人先生の開発した経絡体操の見方が変わってきました。その真価がわかり始めたと言いましょうか。

最近出た若者向けのマクロビ入門書でも経絡にちなんだ体操として、増永式の経絡体操がそのまま使われていました。

本物は時代を超越するなと。

健康増進に、スポーツにおけるパフォーマンスアップに、俄然真価が発揮されてくることでしょう。

増永先生の著書「家庭でできる指圧」にこんな記述がありました。

『先日も競輪の選手が、生命である膝を痛め、いくら膝のマッサージをしても治らないといってきました。膝を痛めたからといって、膝だけが悪いのではないのです。腹部を診ると精神的なあせりもくわわって、消化吸収の力が衰えて硬くなっています。それは腰にも影響して、足の動きに関係深い腰臀部の筋も硬化しています。もちろん、腕から頸、肩までカチカチになってしまっています。「ふだんの倍も練習しているのに、少しも成績があがらない」といいますが、「こんな身体では、疲労がくわわるばかりだから当然ですよ」と教えて、全身の硬くなったところを指摘しながら、あせりは、かえって身体に悪いことをさとらせました。スポーツの生活は、つねに成績をよくし勝たねばならない、という精神的圧迫との戦いでもあり、それが努力につながる反面、身体的なゆがみを作ります。この無理な力が、いちばん酷使する肉体の部分に障害となってあらわれるのです。』

野球の松井も膝の手術をしたみたいですが、膝の部品交換だけでは根本治療にならないのが機械と人間を分けるところです。

こころもからだもまるごと全体含めて人間という存在です。

実際僕が臨床の場において感じる膝を痛める人の特徴といえば、糖尿病で運動不足で頭ばかり使って悩んでいる人が多いです。

頭ばかり使うと甘いものがほしくなります。そこで砂糖をとると頭が冴えすぎてさらに使うようになる。悪循環です。

経絡的には脾が虚していることによる一連の症状です。

陽性食過多は右に、陰性食過多は左に出やすいとも言います。
膝関節が器質的に変化しているというよりも、毒素がそこにつまるようなイメージの方が近いように感じます。

内臓ひいては生活習慣とも分かち難く結びついているわけです。

増永先生は食について
『食は生命なり、といわれるのですが、心正しからざれば、食自ら悪し、というわけでして、最近の食毒の氾濫は、まさに社会の正心が失われている結果です。食毒が肝臓を冒すことは最近の研究でも明らかてすが、その急激な増加は社会責任に負うところが大きいわけです。しかし見かけの色や味付けに迷わされ、嗜好品やアルコールを過剰に好み、必要以上の過食でさらに食毒を増すのは、やはり個人の心がけの問題でしょう。いたずらに食物の恐怖に悩まされるより、社会的にこれを改善する運動と同時に、自然の正しい味覚をよみがえらせる正しい生活を根本におきたいものです。正食の根本を、こうした精神において、自然食品や食養法の推進には、社会的な協力のもとにすすめる必要があるでしょう。』

30年前に書かれたにも関わらずまったく色褪せず、むしろ冷静な分析と卓見は現代を生きる人間にそして社会に鋭く突き刺さります。

今、ある野球選手がテレビCMで、朝からカレーを食べようなどと宣伝しています。

生産者にも消費者にも悪気がないのが、かえって情けなく思います。

彼は過酷な肉体労働だから良いのかもしれませんが、一般の人が安易に真似をして胃腸を壊さないか心配なところです。

さらに国をあげて「朝食を食べよう」といったキャンペーンをはっていますが、その日の体調や個体差のある体質を省みず無理に押し込んでは百害あって一理なし。
足し算ばかりの弊害はあちこちで出てきているではありませんか。

スポーツ界で活躍するプロ選手、つまり身体を資本とする人の、食に対する意識の低さにも驚かされます。
海外のチームで活躍するサッカー選手を密着するドキュメンタリーで、記者の「食事で気をつけていることは?」との問いに「なるべく野菜をとるようにしています。」としきりに生野菜サラダを食べていました。

サッカーの技術や戦略では一流かもしれませんが、食事に関してあまりに無関心過ぎるように感じました。
「なんとなく」な印象で食事を決めている。
受けてきた教育や自明性を疑おうとしない。
さらに向上心をもって勉強しようという気概も感じられない。
これは個人ばかりの責任ではなく社会全体の責任であることは増永先生の言う通りです。

もっと言えばそうした自立できない大人をつくるのが学校給食から続く牛乳信仰と言う人もいます。
あらゆる生物で成長の過程で断乳しない動物はいない、さらに他の種の動物の乳を飲む動物など自然界にはありえない。
人間だけが大人になってからも他の種の乳を吸い続ける。それが現代教育でありニート増加の一因と。

その選手はなかなか結果を出せないとのことでしたが、早晩怪我かメンタリティに不調をきたすのではないかと危惧します。

やみくもに現代栄養学的にとかマクロ的にと批判するのではないのです。

増永先生の言うように土台となる生活と食は結びついていて、食はその指標になりうると思うのです。

生活とは「生を活かす」ということです。

生を活かせずしてフィジカルもメンタルもないと思うのです。

病気やケガを降りかかった災難だと他物のせいにすることは安易です。
子どもたちの夢であり目標となるスポーツ選手には、今一度再考願いたいと思います。

競技に注ぐ熱意の半分の量だけでも食に注いでくれたら、いかなる社会運動よりも強力な波及効果があるに違いないのですから。

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2010 2/27 (土曜日)

今日の高原館

こんにちは~笹原です。

今朝は嵐のように、すごい雨と風でした。でも今は、いいお天気で高原日和です。
こうゆう日の高原はお散歩が最高に気持ちがいいんですよ。青い空に緑の木々が
チラホラ~(もう少し暖かくなれば、新緑いっぱいです)心地よい風が吹き~
お花もチラホラ~桜も~おしゃれな別荘もたくさんあるので見てて、とても
楽しいですよ!全然飽きません。
気持ちよくて張り切って歩き過ぎるとあとが怖いです。
ふくろはぎパンパン!筋肉痛も~大変です。忘れずにストレッチを。
お風呂でよく揉んであげるのもいいですね~

こうゆう日の大室山も最高です!雨上がりで晴れていると空気が澄んでいるので
景色が良く見えます。大島や富士山も近くに見えます。

明日、大室山の山焼きの予定ですが~この不安定な天気で決行するでしょうか
終われば大室山は、真っ黒です。 春の準備です。

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2010 2/26 (金曜日)

昔取った杵柄

こんにちは、こはりです。

このお休みに、学生時代に所属していた合気道部の合宿に参加してきました。

久し振りだから技を忘れていないかなと心配していましたが、意外にもよく動けました。
日々のヨガの実践が身体のさび付きを防いでいたようです。

改めて感じたことは身体で覚えたことは忘れないということ。
考えてみたら、一度自転車に乗れるようになれば、長い間乗っていなくても、すぐに乗れますものね。

意識の及ばない身体知の秘めるポテンシャルを実感した出来事でした。

ところが帰ってきて太ももの筋肉痛に襲われています。

時間差とは…(寄る年波には勝てないのか?)

「血気盛んな学生にまじってやるのだから無理もない」と自分に言い聞かせて。

老兵は死なず!

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2010 2/13 (土曜日)

新人です!

こんにちは!新人スタッフの笹原直美といいます。

土日は高原館で治療などしています。
二人の子供がいますが、以前に占い師さんに一番しっかりしていないのは母親だと言われたことがあり、頼りにならない母親のようですよ。

でも、お仕事は頑張ってますよ!マッサージから始まりフット・アロマ・タイ古式マッサージと勉強頑張りました。

タイ古式は痛くないですよ~ 優しくストレッチをするので、とても気持ちがよいです。
少し背が伸びたかも・・・と、言ってる方も・・・

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2010 2/11 (木曜日)

健康論

こんにちは、こはりです。

食事療法の代名詞的存在である玄米。

マズイという先入観も、どの食品に比してもずば抜けたものがあります。

「自分は実践したいんだけど家族が反対して」なんて言葉をよく聞きます。

たしかに病気治療を念頭に置いた場合、厳格な玄米菜食の効果は、悪食癖極まればこそ絶大なものがあるでしょう。

一方で、生理がこなくなった、ますます症状が悪化した、どんどん痩せていく、などの不安要素もよく聞かれます。

それを治るための反応(瞑眩反応)とみるか、身体の拒絶反応とみるかは専門家の診断力にかかっているといえますが、厳格な食事療法は期間限定で行うべきと個人的には考えています。

食事療法といえども体質、その時の体調に合わせて臨機応変に変化していくものと思うからです。

そして食事療法一辺倒に偏重することにも懸念を表します。

食事とともに睡眠、運動、呼吸はエネルギー代謝の観点からも不可分です。

どんなに良い食物であっても受け手つまり内蔵機能が健全でなければ全く意味がありません。

だからこそ総合的な視点は欠かせないのです。

食事療法も極まれば、修行僧のように眉間にしわを寄せて苦虫を噛み潰すような表情で玄米を何百回とかむようになります。

病気克服のための通過儀礼として、心機一転、形勢大逆転のショック療法としての「行」としての意味合いを持たせるのであれば、それもまた効果ありと言わざるを得ませんが、そこに本人の意志が伴わなかったり、中途でくじけている場合には精神衛生上良くないのはあきらかなことです。

それではどのような食事が理想的であるか。

それは個別の問題なので、短絡的に断言できません。

ただ、ヨガでは同じポーズを続けるとそれ自体が歪みを生むので、いろいろなポーズ、つまりバリエーション豊かな刺激をタイミングよく与えていくことを良しとしています。

食べものも全く同じと考えます。

玄米が良いからといって、それを金科玉条のようにして食べ続けても、そこに信仰にも似た強い信念がある場合は心理的作用を否定できませんが、体はゆがみ、ある部分は鈍化していくのが、身体の法則といえるでしょう。

僕自身は基本的に玄米食肯定派ですが、一週間のうち4~5日にとどめ、そのほかの日は分つき米や雑穀をおりまぜ変化を楽しんでいます。

菜食に関してもほぼ実践していますが、一番大切なことは季節の旬を頂くことと、地域性を重視することだと考えています。
これを「身土不二」と食養の世界では呼んでいますが、身体と風土は切り離せないと考えるのです。
そこには食物をモノや栄養素としてだけ見るのではなく、見えない力、つまり気やエネルギーといった有機的、相互補完的な生命力を認める観点があります。

ただこれも厳密に考えると東京出身の僕がアラスカに移住した場合、アザラシを常食すべしとなりますので熟慮が必要になります。

大まかにいって日本人として、和食が大前提になるでしょう。

その上で、その土地の風習や伝統文化をも楽しむ心の余裕を「身土不二」に見出すのです。

そこには「私は菜食なので」と宴席で頑なに固辞する方々の厳格さはありませんが、自分のことよりもその場を重んじる「和をもって貴しとなす」日本人的な人生の楽しみ方を知る人間であることをあらわしています。

なによりそこには「感謝の心」があると思うのです。

人間はモノとしての体だけでできている存在ではありません。

東洋思想では「身心一如」といいますが、心と体が調和して存在しているとみるのです。

しかも心と体では、心の力の方が強い、7対3くらいに考えてもいいのではないかと思っています。

なぜなら人間はそのほかの生物と明らかに違うことは思考することにあるからです。

そのために高度な文明を築き今日の繁栄があります。

これはまさに人間の心の力、いわば念の威力の為せる業です。

「こうなりたい」という意志は、現実化する力があるようです。

とはいえ「健康になりたい」という強い願いには、逆説的に「私は今病んでいる、弱い存在である」という潜在意識の刷り込みでもあるのです。

ですから「健康になりたい」「病気を治したい」と強く願うほどに、病気である自分を誇張し、場合によっては自分を受け入れられなかったり自分の病気を自分とは全く隔たれた別のもの、つまり敵とみなして駆逐する対象としか見られなくなります。

これでは手術をして切り取る、薬で叩くにとどまり、病気の治癒が生活習慣の改善、つまり生き方にかかっているという人間存在の根源的なところまで思いが及ばなくなる恐れがあります。

ですから「今日も元気に生かせていただきました」の感謝の一念こそが、健康の大原則であると思っています。

僕が常々「治療法が治すのではない自分で治すのだ」と言ってきたのは、他者に頼る依存心こそが潜在意識下における病気の原因ではないかと気付いたからです。

「責任主体は自分」というのは、人間の心の力をどこまでも信頼し、肯定的な結果を引き寄せるのだという希望に根ざしています。

「自業自得」という言葉は、「罰が当たる」ような否定的なイメージがまとわりつきますが、良きにつけ悪しきにつけ、自分で作った原因は相応の結果を引き起こすという自然法則だと思います。

だからこそ、日々営む生活こそが、この一瞬、一瞬の「心持ち」「身持ち」こそが大切なのではないでしょうか。

究極的に言ってしまえば、肉食であれ、白米食であれ、そこに感謝の気持ちがあれば良いという事になります。

感謝して病気になれば、その病気にだって感謝できるというものでしょう。

誰しも遅かれ早かれ必ずお迎えがきます。

「そのとき笑顔でお迎えに応えられるか」そこにすべてが集約されているといっても過言ではないと思うのです。

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