以前、高原館の館長をやっていたくさむら先生が、
やすらぎの里のオンラインのお仕事を
お手伝いしてくれることになりました!
現在、くさむら先生は湘南を中心に、
「元気になる食べ方研究室〜holos〜」の活動しています。
今回から何度か続けて、くさむら先生の、
マインドフルイーティングの記事を紹介します。
細やかな観察と丁寧な文章で人気があった、
くさむら先生の文章をお楽しみください。
こんにちはくさむらです。
またこうしてやすらぎの里のみなさまに、
私の文章を読んでいただける機会をいただけてとてもうれしいです。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
「マインドフルイーティングで心身の声を聞く」
世の中には中毒性のある食べ物というのが存在します。
それらは、糖質、脂質、塩分が多く使われていて、
私たちの食欲をコントロール不能にすることすらあります。
美味しい物、というよりは、
美味しすぎてしまう物たちです。
人間の本能へ作用するように、
作られているそれらの美味しすぎる物たち。
私たちはそんな物に囲まれながら過ごしています。
私たちは、それらの美味しすぎる物たちに囲まれながら、
その誘惑に打ち勝つことが出来るのでしょうか。
チョコレートをひとかけら食べてデスクの中にしまう。
ポテチを2、3枚食べて袋の口を閉める。
アイスクリームを2口食べて冷凍庫へ戻す。
簡単なようで、とても難しいことです。
例えこれらの行動ができたとしても、
デスクの中から、袋の中から、冷凍庫の中から、
美味しすぎる物たちはずっと私たちを誘惑し続けてきます。
数時間後、いや数分後かもしれません、
その誘惑に耐えられず、また封を開けてしまう。
そんなことが誰にでもあるのではないでしょうか。
マインドレスな状態でいると、
その誘惑に勝てる可能性は、
限りなく低いのではないかと思います。
人間の本能に語りかけてくるのですから。
でも、マインドフルな状態でいれば、
誘惑と戦わず済むようになります。
チョコレートをまたデスクから取り出して口にしても、
マインドフルに食べれば満足して、
残りはまた明日楽しんで食べよう!
と取って置けるようになります。
食べたいという「反応」に振り回されず、
「対応」できるようになるからです。
反応しないようにするのは難しいことですし、
食べたいという反応が起こらなくなったらそれこそ大問題です。
反応した時に、
それを「反応しているなぁ」と冷静に把握し、
対応出来れば良いのです。
反応している自分に気づく。
そして反応した通りに行動するのではなく、
心身の声を聞いてから行動する。
これがなかなか難しいのですが、
練習していくうちに必ずできるようになります。
マインドフルイーティングは、
より積極的に自分の心身と関わっていく行為です。
学校で教わることではないですから、
はじめ出来ないのは当然ですし、
意味がわからないと感じるかもしれません。
でもマインドフルイーティングは、
食べ過ぎてしまうという悩みを、
とても軽やかに解決してくれる最良の方法だと思っています。