する贅沢から、しない贅沢へ

2010 6/21 (月曜日)

こんにちは、こはりです。

歴史的にみれば代替療法や健康分野、身の上相談を担ってきたのは寺である。

インド発祥の仏教には当然ながらインドに培われた身体哲学、医学理論が内包されている。

心と体を包括的にとらえて、ライフスタイルをプロデュースしていく機能があったように思う。

ところが現代人の寺に対する印象は、参拝する対象に過ぎないのかもしれない。

サリン事件以降ヨガや宗教に対する嫌悪感はぬぐいがたいものになった。

ところが人間のもつ純粋素朴な宗教心というものを隠蔽することはできず、そのはけ口となるものが現今流行するお遍路であったりパワースポットとなるのだろう。

考えてみれば、心身に向き合う場を提供するやすらぎの里は現代の駆け込み寺といってもいい。

より本質的な寺の機能を継承しているとも言える。

断食をするとひもじくなって切なくなる。

家族のありがたみを感じたり、生かされていることを理屈ぬきで感じ、感謝の念が沸き起こってくる。

これは宗教の目指すべき境地にほかならない。

絶えず襲う空腹感や刻々と変化する身体の状況を逐一つぶさに知覚せざるを得ない。

これはまさに瞑想そのものでもある。

つまり断食は自動的に瞑想へ誘導する方法なのだ。

絶食療法として心療内科で盛んに利用されるのも、体のデトックスと同時に心のデトックスがはかれるからなのだろう。

「断食道場」とは使い古された言葉であるが、「道場」のもつ意味は失われてはいない。

むしろ本質はそこにあるように思う。

沖正弘の創始したヨガは求道ヨガと呼ばれたように、生活全般をすべて「道」にできる感性を提案した。

インドのヨガに東洋哲学や禅のエッセンスを取り入れた「求道ヨガ」は単にポーズをとるだけの形骸化したヨガではなく、ボディ、マインド、スピリットを包括するホリスティックなものだ。

生活そのものを「行法」ととらえるところに特徴がある。

お風呂に入るのも入浴行法、寝るのも睡眠行法。

生活そのものを真理探究の方法にするということだ。

つまり人間としての自然性を求め行じていくことでもある。

例えば朝目覚めたとき、合掌してこの誓いの言葉を唱える。

「目覚めの誓い」
ただいまわたくしは、目覚めさせていただきました。
目覚めたということは、生きるに充分な体力の与えられていることであります。
わたくしは今日一日、あらゆることに全力を出し切って生きることを誓います。

食事をいただく前には

「栄養摂取の誓い」
栄養は、自分によいものを取り入れ自分に悪いものをいれず不要なものは出しきることであると知りました。
自分取り入れて良いものと悪いものを知っているのは身体自身にあたえられている智恵であると知りました。
今からの私は、自分の内在智の教えに従って自分に適し、自分に必要なものを取り入れ不要で不適なものは出しきるよう努めます。
いただきます。

そうじの前にはこうだ

「清掃行法の誓い」
ただ今から私は、清掃行法を行わさせていただきます
この行法を通じて、心と生活の清めを誓います。
清い心とは求めない心です。
他に自分を捧げる心です。
一切のものに感謝する心であります。

実際やってみると、言葉の力は侮れないと思った。
最初はばかばかしいと思っていても、合掌して声に出してみると、物事にとりかかるまえにスタンスが決まる。

スジが一本通り、しっかり腹が決まると、主体性、積極性が増し、ただ苦痛でしかなかった雑務も、そのまま修行法であり鍛錬法であり健康法になりうるのだ。

これは単なるおまじないではなく、潜在意識を開発し、理にかなった自己コントロール法だといえる。

なんとなく、スタンスが決まらず、これといった信念もなく、漫然と物事を行う。

これほどつまらなく自他共に非生産的な生き方はない。

人間が人間らしく最高度の輝きを増す瞬間は、人間としての道を歩むという気概を持ち、常に前を向いて進むときなのだろうと思う。

戦後、伝統的な価値観が失われ、外来の価値観に染まった日本。

ここに来てなんだか足元が心細くなって、生きる力を失いかけているのが現代人なのかもしれない。

先人の叡智を踏襲しつつ、現代にふさわしい道があるにちがいない。

高度な文明を経て帰る場所は、修飾を排したより本質的な人としての道なのかもしれない。

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