2010 3/8 (月曜日)

チョウ健康法!

こんにちは、こはりです。

慢性的な便秘で悩んでいる方が多くいらっしゃいます。

臨床経験として、便通が回復すると以前から悩まされていた頭痛と首肩のコリまでとれてしまったというものがあります。

これはとても示唆に富んだ出来事だと思いました。

世にはたくさんの健康法があふれていますが、“排泄”というキーワードで概観したとき、その真贋が見極められるように思います。
また言い方を換えれば“排泄“を軸に生活を組み立てていったとき、それは立派な健康法たり得るということです。
指圧の世界で伝統的に腹部が重視されてきた理由のひとつもそこにあるのかもしれません。

まずは食事療法で定番といえる玄米、なぜ玄米なのか?
その疑問も“排泄”という観点からみればとてもシンプルに説明がつきます。
食物に含まれる食物繊維は消化吸収されないため、そのまま排泄されます。
つまり便の元となるのです。それは腸内の老廃物を絡め取りながら、また腸内の有益菌のエサとなりながら通過していくもので、腸内環境を整えるためにも有用といえます。

逆に精白された米や小麦、砂糖などは便を停滞させ、便秘の要因となりえます。
停滞した便は、腸壁にこびりつき血管を通して老廃物が吸収され全身に運ばれていきます。
前述の女性の一連の症状も自家中毒によるものと言えるのではないでしょうか。
食物繊維をたくさん含む穀物と野菜を中心とした食生活は健康の基本といえることができます。

なぜ動物性食品の過食はいけないのか?
それは消化しづらいために長時間腸内に停滞することが問題となるからです。
同時に腸内の悪玉菌が好んでエサとするのも動物性の脂肪やタンパク質なのです。
肉を食べると便やおならが臭くなるのはそのためです。
肉食する欧米人は日本人に比べて腸が短いと言われています。
肉食の長い歴史に対応すべく腸内で腐敗する前に排泄できる構造に進化しているのです。
ところが穀物菜食の消化吸収に優れた日本人の長い腸では腐敗した肉が腸内に停滞することになり、その老廃物や毒素が腸の血管を上行して身体のあらゆる部位の病源となります。

また腸内環境で見逃せないのが、腸内で生息する菌の存在です。
善玉菌、悪玉菌という名称で呼ばれていますが、単純に悪玉を駆逐すれば健康という訳ではありません。
日和見菌を含めてバランスよく共生している状態が望ましいとされています。
なぜなら悪玉菌といえども、からだの免疫機構がそれを駆逐しようとしない事実からも、必要悪が認められるのです。

実際の研究からも悪玉菌が免疫を活性化するなどの有益性が確認されています。
ただそのバランスが崩れ、悪玉菌が異常に増殖することによってガンを始め様々な疾患を引き起こす原因となるとも言われています。
また近年アレルギーとの関係性も示唆されているところです。それは小腸が人体最大の免疫器官であること、そして脳に次いで神経細胞の多い器官であることに由来しています。アレルギーでない人とアレルギーの人を比較したとき腸内細菌分布の有意な差が認められたという報告もあります。食生活の欧米化とアレルギーの増加の相関関係は腸内環境から十分に説明がつくものでしょう。

最近見かける「プロバイオティクス」とは腸内で有益な活動をする菌のことですが、それを食品から摂取することは有益といえるでしょう。
乳酸菌飲料やヨーグルトなどがもてはやされていますが、元来日本人は伝統的な食文化の中にみそやしょうゆ、漬物をはじめとした発酵食品をうまく取り入れプロバイオティクスを先駆けています。
和食の価値を再発見して健康生活を送りたいものです。

食品に関して付言すれば、刺激物を控えることも大切でしょう。不眠症の患者で治療効果が芳しくなく、その原因を探ったとき、お茶やコーヒーなどのカフェインの摂取があったという事例があります。
一時的にカフェインの摂取を中止させたところ不眠症が改善したのです。
カフェインをはじめとする嗜好品、刺激物の睡眠を妨げる作用、精神に及ぼす影響を看過できません。
長期間の不眠や精神的な起伏は体を確実にむしばんでいきます。
質のよい睡眠こそが体にとって最高の薬であることは論を待たないでしょう。

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2010 3/2 (火曜日)

身をもって学ぶこと

こんにちは、こはりです。

ヨガをやりはじめて、我が師増永静人先生の開発した経絡体操の見方が変わってきました。その真価がわかり始めたと言いましょうか。

最近出た若者向けのマクロビ入門書でも経絡にちなんだ体操として、増永式の経絡体操がそのまま使われていました。

本物は時代を超越するなと。

健康増進に、スポーツにおけるパフォーマンスアップに、俄然真価が発揮されてくることでしょう。

増永先生の著書「家庭でできる指圧」にこんな記述がありました。

『先日も競輪の選手が、生命である膝を痛め、いくら膝のマッサージをしても治らないといってきました。膝を痛めたからといって、膝だけが悪いのではないのです。腹部を診ると精神的なあせりもくわわって、消化吸収の力が衰えて硬くなっています。それは腰にも影響して、足の動きに関係深い腰臀部の筋も硬化しています。もちろん、腕から頸、肩までカチカチになってしまっています。「ふだんの倍も練習しているのに、少しも成績があがらない」といいますが、「こんな身体では、疲労がくわわるばかりだから当然ですよ」と教えて、全身の硬くなったところを指摘しながら、あせりは、かえって身体に悪いことをさとらせました。スポーツの生活は、つねに成績をよくし勝たねばならない、という精神的圧迫との戦いでもあり、それが努力につながる反面、身体的なゆがみを作ります。この無理な力が、いちばん酷使する肉体の部分に障害となってあらわれるのです。』

野球の松井も膝の手術をしたみたいですが、膝の部品交換だけでは根本治療にならないのが機械と人間を分けるところです。

こころもからだもまるごと全体含めて人間という存在です。

実際僕が臨床の場において感じる膝を痛める人の特徴といえば、糖尿病で運動不足で頭ばかり使って悩んでいる人が多いです。

頭ばかり使うと甘いものがほしくなります。そこで砂糖をとると頭が冴えすぎてさらに使うようになる。悪循環です。

経絡的には脾が虚していることによる一連の症状です。

陽性食過多は右に、陰性食過多は左に出やすいとも言います。
膝関節が器質的に変化しているというよりも、毒素がそこにつまるようなイメージの方が近いように感じます。

内臓ひいては生活習慣とも分かち難く結びついているわけです。

増永先生は食について
『食は生命なり、といわれるのですが、心正しからざれば、食自ら悪し、というわけでして、最近の食毒の氾濫は、まさに社会の正心が失われている結果です。食毒が肝臓を冒すことは最近の研究でも明らかてすが、その急激な増加は社会責任に負うところが大きいわけです。しかし見かけの色や味付けに迷わされ、嗜好品やアルコールを過剰に好み、必要以上の過食でさらに食毒を増すのは、やはり個人の心がけの問題でしょう。いたずらに食物の恐怖に悩まされるより、社会的にこれを改善する運動と同時に、自然の正しい味覚をよみがえらせる正しい生活を根本におきたいものです。正食の根本を、こうした精神において、自然食品や食養法の推進には、社会的な協力のもとにすすめる必要があるでしょう。』

30年前に書かれたにも関わらずまったく色褪せず、むしろ冷静な分析と卓見は現代を生きる人間にそして社会に鋭く突き刺さります。

今、ある野球選手がテレビCMで、朝からカレーを食べようなどと宣伝しています。

生産者にも消費者にも悪気がないのが、かえって情けなく思います。

彼は過酷な肉体労働だから良いのかもしれませんが、一般の人が安易に真似をして胃腸を壊さないか心配なところです。

さらに国をあげて「朝食を食べよう」といったキャンペーンをはっていますが、その日の体調や個体差のある体質を省みず無理に押し込んでは百害あって一理なし。
足し算ばかりの弊害はあちこちで出てきているではありませんか。

スポーツ界で活躍するプロ選手、つまり身体を資本とする人の、食に対する意識の低さにも驚かされます。
海外のチームで活躍するサッカー選手を密着するドキュメンタリーで、記者の「食事で気をつけていることは?」との問いに「なるべく野菜をとるようにしています。」としきりに生野菜サラダを食べていました。

サッカーの技術や戦略では一流かもしれませんが、食事に関してあまりに無関心過ぎるように感じました。
「なんとなく」な印象で食事を決めている。
受けてきた教育や自明性を疑おうとしない。
さらに向上心をもって勉強しようという気概も感じられない。
これは個人ばかりの責任ではなく社会全体の責任であることは増永先生の言う通りです。

もっと言えばそうした自立できない大人をつくるのが学校給食から続く牛乳信仰と言う人もいます。
あらゆる生物で成長の過程で断乳しない動物はいない、さらに他の種の動物の乳を飲む動物など自然界にはありえない。
人間だけが大人になってからも他の種の乳を吸い続ける。それが現代教育でありニート増加の一因と。

その選手はなかなか結果を出せないとのことでしたが、早晩怪我かメンタリティに不調をきたすのではないかと危惧します。

やみくもに現代栄養学的にとかマクロ的にと批判するのではないのです。

増永先生の言うように土台となる生活と食は結びついていて、食はその指標になりうると思うのです。

生活とは「生を活かす」ということです。

生を活かせずしてフィジカルもメンタルもないと思うのです。

病気やケガを降りかかった災難だと他物のせいにすることは安易です。
子どもたちの夢であり目標となるスポーツ選手には、今一度再考願いたいと思います。

競技に注ぐ熱意の半分の量だけでも食に注いでくれたら、いかなる社会運動よりも強力な波及効果があるに違いないのですから。

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2010 2/27 (土曜日)

今日の高原館

こんにちは~笹原です。

今朝は嵐のように、すごい雨と風でした。でも今は、いいお天気で高原日和です。
こうゆう日の高原はお散歩が最高に気持ちがいいんですよ。青い空に緑の木々が
チラホラ~(もう少し暖かくなれば、新緑いっぱいです)心地よい風が吹き~
お花もチラホラ~桜も~おしゃれな別荘もたくさんあるので見てて、とても
楽しいですよ!全然飽きません。
気持ちよくて張り切って歩き過ぎるとあとが怖いです。
ふくろはぎパンパン!筋肉痛も~大変です。忘れずにストレッチを。
お風呂でよく揉んであげるのもいいですね~

こうゆう日の大室山も最高です!雨上がりで晴れていると空気が澄んでいるので
景色が良く見えます。大島や富士山も近くに見えます。

明日、大室山の山焼きの予定ですが~この不安定な天気で決行するでしょうか
終われば大室山は、真っ黒です。 春の準備です。

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2010 2/26 (金曜日)

昔取った杵柄

こんにちは、こはりです。

このお休みに、学生時代に所属していた合気道部の合宿に参加してきました。

久し振りだから技を忘れていないかなと心配していましたが、意外にもよく動けました。
日々のヨガの実践が身体のさび付きを防いでいたようです。

改めて感じたことは身体で覚えたことは忘れないということ。
考えてみたら、一度自転車に乗れるようになれば、長い間乗っていなくても、すぐに乗れますものね。

意識の及ばない身体知の秘めるポテンシャルを実感した出来事でした。

ところが帰ってきて太ももの筋肉痛に襲われています。

時間差とは…(寄る年波には勝てないのか?)

「血気盛んな学生にまじってやるのだから無理もない」と自分に言い聞かせて。

老兵は死なず!

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2010 2/13 (土曜日)

新人です!

こんにちは!新人スタッフの笹原直美といいます。

土日は高原館で治療などしています。
二人の子供がいますが、以前に占い師さんに一番しっかりしていないのは母親だと言われたことがあり、頼りにならない母親のようですよ。

でも、お仕事は頑張ってますよ!マッサージから始まりフット・アロマ・タイ古式マッサージと勉強頑張りました。

タイ古式は痛くないですよ~ 優しくストレッチをするので、とても気持ちがよいです。
少し背が伸びたかも・・・と、言ってる方も・・・

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  • お手軽プラン

    2泊3日 32,340円

  • 基本プラン

    3泊4日 48,510円

料金には、宿泊、食事、面談、マッサージ、カッピング、温泉、講座、ヨガや瞑想などが含まれています。

空き室状況&ご予約

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