「今ちょっと休職中で・・・」
初日の面談で、
そのようなお話を聞くことがあります。
休職中に、
やすらぎの里へ来られるゲストは、
多くいます。
休職までに至った理由は、
人それぞれですが、
共通しているのは、
みなさん優しい人柄であること。
優しすぎるが故・・・。
仕事を多く抱え込んでしまった。
人間関係で板挟みになってしまった。
理不尽なことでも笑顔で耐え続けてしまった。
その結果、
体も心も疲労困憊で、
ついに会社へ行く気力体力すら
無くなってしまう。
やすらぎの里へ来るゲストみなさん、
ここまでの状態ではなくても、
優しい気持ちを持っているがゆえに、
体も心も疲れていらっしゃる方が多いのです。
心療内科に行くと、
「とにかくゆっくり休むことが大切です」
そんなアドバイスと受けます。
そのアドバイスを守って、
家でゆっくり過ごそうとしますが、
頭の中では、
「自分は何でこんなに弱いのだろう・・・」
「あのプロジェクトは大丈夫だろうか・・・」
「わたしは復帰できるのだろうか・・・」
「復帰したらどんな顔をして行けばいいのか・・・」
いろんな心配でいっぱい。
休職中、
本当にゆっくり休める人なら、
そもそも休職しなきゃ
いけなくなる状態になりません。
お医者さんの言う、
「よく休んでくださいね」
これは少し説明不足なのでは
ないかと思います。
休職するまでになっている状態で
必要なのは、
体、頭、心、これらすべてを
しっかり休めること。
しかし、
体を休めるのは簡単でも、
頭と心を休めるのは、
思ったより難しく、
「日常」にいては、
残念ながら
ほとんど出来ません。
なぜかというと、
いつもの場所にいると、
いつもの思考から
抜け出せないからです。
朝起きたら、
「いつもなら会社に行くんだよな・・・」
と思い出し、
顔を洗ったら、
「いつもなら会社へ行くために
着替えるんだよな・・・」
と思い出し、
昼食時間になったら、
「いつもなら会社のデスクで
お弁当食べてるんだよな・・・」
と思い出します。
いつもと同じ場所にいる限り、
いつもを思い出すトリガーだらけです。
いつもしていたことが
体と心を疲れさせていたのに、
いつもしていたことを
思い出していては、
頭も心もいつもと同じ状態です。
体だけでなく、
頭と心も休む必要がある場合は、
まずいつもと同じ場所から抜け出す。
とてもシンプルな方法ですが、
あれこれ難しいことを試すより、
よっぽど簡単で効果があます。
しかも副作用の心配もありません。
休職中にやすらぎの里を見つけて、
来てくださるみなさんは、
無意識下でそのことに
気づいたのだと思います。
心が疲れてしまっているなと思ったら、
ちょっとだけ遠出をしてみてください。
やすらぎの里でもいいですし、
もしそれが無理そうであれば、
行ける範囲内で自然の多い場所へ
行ってみてください。
いつもと違う場所へ行くと、
いつもと違う思考回路が動き出します。
頭と心のアクティブレスト。
試してみてください(^^)/
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