※この記事は、やすらぎの里の元養生館館長・小針先生が
以前書かれた文章を、現在のサイト用に再編集したものです。
クリックできる目次
甘いものが好きでなくても、知らず知らず摂りすぎている
こんにちは、こはりです。
「甘いものはそんなに食べていない」
という方でも
外食や加工食品が多い現代の食生活では、
知らず知らずのうちに大量の砂糖を摂取しています。
僕自身がそれに気づいたのは、
日常的に自然食を食べるようになってからでした。
やすらぎの里のお食事は、
精製糖を一切使用しません。
甘味料には伝統製法を守った本みりんや、
自然に近い精製度の低い
甜菜糖・きび砂糖などを使います。
そうした食事に慣れると、
世の中に出回る食品の
べったりとした人工的な甘さに
違和感を覚えるようになりました。
以前はまったく気づかなかったことです。
味覚は、知らず知らず鈍らされている
食品添加物の使用量は年々増え続けており、
合成的なうまみが添加されていないと
物足りなく感じる消費者と、
それに迎合する生産者との悪循環が
ますます味覚を鈍化させています。
コスト最優先の商業主義では、
惣菜などに料理の手間を省き
食材の粗さを隠すために
砂糖が大量投入されることもあります。
一説によれば、
100年前の一人あたり平均年間摂取量を
わずか2〜3日で摂取している人も
現代ではざらだといいます。
有史以来、これほどの大量摂取は
未曾有の出来事です。
体にどんな変調をもたらすのか、
慎重に見ていく必要があります。
甘いものを食べると、なぜ低血糖になるのか
「甘いものをたくさん食べれば血糖値が上がるのでは?」
と思われるかもしれません。
短期的には確かに高血糖になります。
ところが、急激に上がった血糖値を
正常値に戻そうと、
膵臓はインスリンを大急ぎで分泌しなければなりません。
穀類のでんぷんのように
ゆっくり吸収されるものであれば問題ありませんが、
砂糖のように急激に血糖値が跳ね上がる場合、
膵臓への負担は計り知れません。
これを繰り返すと膵臓が疲弊し、
いよいよインスリンを十分に分泌できなくなります。
これが糖尿病です。
低血糖が引き起こす、心と体への影響
低血糖になると、
精神的には憂うつになり、
体には疲労感や冷えが現れます。
ホルモンの分泌も減退し、
さまざまな不調の素地ができてしまいます。
そんなとき手が伸びるのが、
チョコレートやお菓子、アルコールです。
一時的に血糖値が上がってハイになっても、
また急激に下がる。
この乱高下の繰り返しが体を蝕んでいきます。
低血糖のときにイライラしたり
攻撃的になるのは、
体が副腎からアドレナリンを分泌して
血糖値を上げようとするためです。
過剰に分泌されれば、
人格にまで影響を及ぼします。
アメリカで行われた研究では、
犯罪者や非行少年の80%以上が
低血糖症だったというデータもあります。
無感動・憂うつ・かんしゃく・神経過敏といった
心のトラブルの背景に、
現代の食生活がある可能性は十分に考えられます。
精製糖は「空のカロリー食品」
精製糖は糖(カロリー)だけがあって、
その代謝に必要なビタミンやミネラルが含まれていません。
食べても「栄養を満たす」ことができず、
むしろ体内の栄養素を消耗させていくだけです。
カロリーだけで満腹になると、
穀物や野菜など本来必要なものを欲しなくなります。
代謝に必要な栄養素が不足すると
糖がうまく燃えず、体脂肪として蓄積されていきます。
さらに砂糖の過剰摂取は血液を酸性に傾け、
体がpHを保つために
骨や歯からカルシウムを溶かし出すという
悪循環も引き起こします。
食べても食べても、満たされない理由
なかなか食欲を抑えられない、
ついつい食べてしまうという方は多いです。
僕はその背景に
「潜在的な栄養失調」
があるのではないかと思うようになりました。
食べているのに補われないものがあるから、
体がもっと欲しがる。
現代の野菜は一昔前に比べて
栄養量が格段に低下しているという
研究データもあります。
まず、栄養なくただ栄養を浪費するだけの
精製糖を控えることが、最初の一歩です。
自然食を続けると、甘いものへの欲求が変わる
頭でわかっていてもやめられないのが
中毒のつらいところです。
僕自身もそうでした。
ですが、自然食を実践するうちに、
味覚と体内環境が少しずつ変わっていきました。
甘いものに手が伸びにくくなり、
食材そのものの味に満足できるようになってきたのです。
未来ある子どもたちに、本当の食育を
栄養素を計算したり暗記することよりも、
体と食のつながりを実感として知ること。
それがあらゆる教育に先んじてなされるべき
食育だと、僕は信じています。
今、大人たちが抱える病苦が、
次の世代への糧になるように。
生命はもっと輝いていいはずなのだから。
やすらぎの里では、食と体の深いつながりを
実際の体験を通してお伝えしています。
お電話でのご予約は
TEL:0557-55-2668