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2010 10/26 (火曜日)

人間としての矜持

こんにちは、こはりです。

世の中にはごまんと健康法、治療法、が跋扈している。

それはまさに玉石混交、法外な金銭を要求したり、いかにも胡散臭い欺瞞に満ちた詐欺まがいの手法もある。

「このサプリメントを飲めば病気が治る」「この器具に座れば血液がサラサラになる」

一切の主体的な改善の努力もせず、望み通りの輝かしい未来が得られるだろうか?

世の中を見渡せば、一目瞭然にその答えが出る。

「そんなものはない」

格差社会と言われて久しいが、ますます貧富の差は広がるばかりで、みなが自分の希望をかなえ幸せに生きているとは到底思えない。

身近な健康問題に関しても、生活習慣病は増加し、国家の医療費は高騰を続け、また日々新たな感染症の恐怖にさらされている。

こうした閉塞し、不幸が蔓延した理不尽とも思える世の中だからこそ、耳障りの良い安易な商法に流されていくのだろう。

「そんなものに引っかからない」

金はなくとも、そのくらいの矜持は持っていたいものだ。

教養とはそういうものなのだろう。

高学歴だから教養があるかといえばその限りではないはずだ。

無学でありながら汗水たらして勤勉勤労の人生を貫いた市井の教養人が、過去の日本にはたくさんいた。

そうした祖先の血のにじむような苦労が、今の日本の繁栄を築いたに違いない。

そのことを忘れて、ただ享楽に流れ、刹那的に生きる現代日本人が、その報いとして現れた心身の不調を、また誰かに頼って治してもらおうとする。

そんな虫のいい話があるだろうか。

自らを見つめ直さずして、何が治るというのか。

サイボーグが部品を交換するだけで修理が完了するように、即物的な価値観は自ら人間であることを放棄しているのと同じことではないか。

連なる歴史の中に生きる人間として、祖先を敬い感謝のうちに生きていく。

この精神が、今を生きる者同志の思いやりも育むのだろう。

「思いやりを持とう」といくら叫んでも、大局的な生命観、人生観がなくては片手落ち、空言でしかない。

まず自分の内にある生命の意味を見つめ直し、因縁に気づいていく。

因縁とはつまり「原因があるから結果がある」ということであり「その責任主体は自分である」ということである。

歴史をみるまでもなく、自らの生命がそれを教えてくれる。

健康面しかり、他物に頼ってばかりいると、それなしでは成り立たなくなってくる。

「いつでも頼ればいい」という精神構造は、ますます自分の内なる力を弱体化させていく。

それは精神面ばかりでなく、肉体面でも顕著に現れてくる。

すべてを与えられる過保護な温室育ちが脆弱なのがその例だ。

自分の内側の力を高めていく工夫を日々の生活の中で実践していく。

生きることの基本、呼吸、食事、排泄、運動、精神活動。

もう一度見直し、生命の働きに沿った自然性を回復させていく。

「生活」の文字通り、「生を活かす」ということが土台になくして、万物の霊長たる人間の生命活動もないのだろう。

食べて排泄するだけの人糞製造機として、ただ「生存」することだけを誰も望んではいないはずだ。

「なぜ生まれ、いかに生きるのか」

その原点に立ち返って、生活を見直していきたい。

現代人は生活の仕方がきわめて雑であるということ、自戒の念もこめて痛感する。

それが巷をにぎわす非人間的な所業、犯罪行為に結びついているのではないかと想像すると空恐ろしい。

犯罪に限らず、先人の美徳とされてきた「たしなみ」や「気遣い」が荒廃し、常軌を逸した「モンスターペアレント」「クレーマー」などの存在が騒がれる昨今。

もしかしたら、もっと身近な問題なのかもしれない。

いずれにしろ、今まさに折り返し地点なのだと思う。

自他の生を活かしきる人生、ネガティブな悪態を撒き散らす人生。

どちらに転ぶか。

人間として生活するのか、モンスターとして生存するのか。

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2010 10/25 (月曜日)

ミネラルたっぷり薬膳ジュース

かおりです。

今日はデトックスコースについてくる薬膳ジュースのレシピをご紹介

<薬膳ジュース>(2人分)

薬膳ジュース.jpg

(材料)

豆乳…200cc

黒ねりゴマ…大さじ1

きなこ…大さじ1

くるみ…3個

レーズン…大さじ1

プルーン…3個

クコの実(飾り)

(作り方)

1、くるみ、レーズン、プルーンをきざみます。

2、すべての材料をミキサーにかけてできあがり!

砂糖をつかっていませんが、充分な甘みがありデザート感覚でいただけます。

ジュースというよりムースのようなとろりとした食感??

ゲストにお出しするときはスプーンをそえています。

豆乳、きなこに多く含まれるイソフラボンは女性ホルモンに似た働きをします。

そして、若返りホルモンをよばれる「DHEA」を増やすと言われています。

豆乳、ゴマ、ドライフルーツ、ナッツはカルシウム、ビタミン、ミネラルの宝庫

美肌、冷え性、貧血、月経不順に効果ありa

食物繊維もたっぷりで、整腸作用も期待されます。

何か甘いものが食べたいとき、イライラするときは足りない栄養素を体が欲して

いるサインかもしれません。

そんなときは、心も体もよろこぶ薬膳ジュースを作ってみてくださいね?

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2010 10/11 (月曜日)

まいたけの擬製豆腐

かおりです。

3連休も今日でおしまい。

みなさん、いかがお過ごしでしたでしょうか?

伊豆高原は、土曜、日曜とあいにくの雨模様

広間でのんびり読書したり、岩盤浴や温泉、足湯でリラックス

している姿をよく見かけました。

雨の日も、日常生活で疲れた体を休めてくださいねという天からの

プレゼントなのかもしれません。

そして今日はうってかわって気持ちの良い快晴でした

10月も半ばに入ろうかという時期です。

高原館のお食事メニューにも秋の食材がふんだんに使われています。

今日の朝食でお出ししたのは、「舞茸の擬製豆腐」

定番メニューの擬製豆腐ですが、その時期の旬の食材が使われています。

秋の食材はうまみたっぷりの舞茸です

ぎせい豆腐(舞茸).JPG

(材料)8人分

・木綿豆腐500グラム(熱湯で5分ゆでてさらしにまいて重しをのせて
30分水切りしておく)

・舞茸…1パック(炒めておく)

・小麦粉、白味噌、長いも…各大さじ2

・卵…1個

・塩…一つまみ

(作り方)

1、すり鉢に水切りした豆腐をいれてすりこぎでつぶす。

2、小麦粉、白味噌、長いも、塩を入れて混ぜ、卵を入れて混ぜる。

3、炒めた舞茸を入れて混ぜ、クッキングシートをしいたタルト型に

平らになるようにしきつめて、190度のオーブンで20分焼く。

初夏はアスパラ、夏は枝豆を入れていました

舞茸の効能を調べてみると、

・高い抗酸化力、免疫力を活性化する働きがあり、ガンの発生・増殖を
予防

・高血圧の予防

・脂肪を分解し、つきにくくさせる働き

・便秘解消、コレステロール低下

漢方薬の霊芝と同じサルノコシカケ科で、この科のキノコは薬効が高く

昔から薬や薬膳料理によく使われています。

しかし、普通に食用になるのは舞茸だけです。

ただ炒めたり焼いたりして、お塩をふるだけでも本当においしい舞茸。

舞茸ごはんもおいしいですよね

旬の食材には、その時期に必要な栄養素がたくさんふくまれています。

自然に沿った生き方をしていれば、食べものだけでなく、人生においても

その人にとって必要なことが必要なだけ与えられるのだと思います。

それがたとえ良いと感じることであっても、悪いと感じることであっても

すべてを受け入れ、感謝することによって成長できるのではないでしょうか。

そんな生き方をしていきたいものです?

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2010 9/27 (月曜日)

さんまの梅煮

かおりです。

隣の空き地にすすきを発見!

最近はひんやり涼しく、秋の訪れを感じます

高原館も徐々に秋メニューが加わっていくこの時期。

今週は、さんまの梅煮をご紹介します。

さんま.jpg

(材料)4人分

・さんま…4尾

・昆布(だしをとった後のもの)…2枚

・梅干し…1個

・生姜…1カケ(薄い輪切りにする)

・酢…100cc

・みりん…大さじ1弱

・水…100cc

・濃口醤油…大さじ1

・薄口醤油…少々

(作り方)
1、さんまのわたと頭を取り除いて水で洗い、三等分に切る。
                    
2、圧力鍋に昆布をしき、さんまを並べ、ちぎった梅干し、生姜を入れて

 調味料と水を入れる。

3、さらしで落しブタをして火にかけ、圧がかかったら弱火で14分、

 火を消して30分蒸らす。

骨まで柔らかくなり、丸ごと食べられます?

器に盛って、生の針生姜をのせて出来上がりです。 

同じレシピと作り方で、さんま4尾の代わりにいわし10尾でもできます。

いわしの梅煮もとってもおいしいですよa

この猛暑で、秋刀魚の漁獲量がおもわしくなかったようですが

最近になって盛り返してきたようです。

今日は88円で売っていました。先週はその倍の値段だったのに。

油ものっていて、まさしく旬の味ですね?

さんまやいわしの脂肪分には、

EPA(エイコサペンタエン酸)
DHA(ドコサヘキサエン酸)
 
が豊富に含まれています。

EPAは血液サラサラ効果、

DHAにも同じ効果があり、その他にも

体内の悪玉コレステロールを減らす。
脳細胞の活性化をして頭の回転を早くする

という効果があります。

よく、受験生向けに「DHA入りのパン」などが売っていますが

こういう働きがあったんですね

その他にもビタミン、鉄分、カルシウムも多く含まれています。

貧血によく効くと言われているビタミンB12は他の魚の3倍以上、

目に効くと言われるビタミンAは牛肉の12倍、

また、若返りに効果があるというビタミンEも含まれています

圧力鍋で煮ることで、短時間で骨まで柔らかく煮えるんです。

梅、生姜、お酢のおかげでさっぱりといただけます。

秋はおいしい食材がたくさん出回ります。

冬にむけて栄養補給をする時期なんですね。

旬のものをおいしくいただいて、楽しい日々をお過ごしください

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2010 9/26 (日曜日)

「宗医一体」の真意 完結編

こんにちは、こはりです。これで完結です。

「なぜ、その不快な症状に悩まされているのか?」

つらくてたまらない時に、そんな疑問を差し挟む余地はないと言えるかもしれない。

その反対に、刻々と悪化の一途をたどり、迫り来る病魔に対して、否応なくその疑問に向き合う機会を得られるかもしれない。

例えば痛みの解決策として選択肢は二つある。

「とにかく鎮痛剤的な処置で間に合わせる」

「原因を取り除く」

のどちらかである。

「なぜ、病気を治したいのか?」

苦から逃れる生物としての生存本能。

たしかにそれは理屈ではないかもしれない。

きわめて原初的な欲求である。

しかし、野生動物の世界に医者は存在しない。

当然、頼るものがない動物は、自らが休息したり、一切の食物を絶ったり、薬になる植物を選んで食べたりすることで回復を待つ。

一方で人間は専門家に身をゆだねることができる。

自らの主体的な行動を一切放棄することさえできる。

これが医療費高騰が示す人類の享受する幸せな文明社会だ。

「病気が治るとはどういうことか?」

症状がなくなること。

つらいときほど、そんな答えが真っ先に聞こえてきそうだ。

専門家に身をゆだね、専門的な技術を駆使してもらい、たしかに苦痛から逃れることはできるかもしれない。

でもちょっと立ち止まって考えてみる。

「症状がなくなること=病気でないこと」

いや、違うようだ。

例えば、放埓な食生活を続け、血液検査は軒並み異常数値。

しかし、症状ひとつない。

この状態は果たして健康そのものだろうか。

生活を変えず、悪癖を変えず、心の持ち方を変えないで、症状だけを消し去ってしまう。

もっと言えば積極的に他者に依存する姿勢が、それら根本的な原因に目を向ける機会を失わせていたのかもしれない。

僕はその危険性に気がついた。

人間の病気は、そのほとんどが「生活習慣病」である。

自然を離れ、文明生活を営む上で、不自然を強いられることが多くなった。

卑近な例が肥満や代謝異常である。

少食多動を強いられる野生に対して、大食寡動に陥る現代人。

これは地球に生物が誕生して以来、初めてのことではないだろうか。

「どこに原因があるのか」

説明のしかたはいくらでもある。

骨のゆがみ、筋肉のこり、血液循環、血液の質、免疫力の低下。

たしかに症状や疾病の原因になるものだろう。

ではそれらがなぜ起こるのか。

日々営む生活の仕方に収斂されないだろうか。

換言すれば、その生活の原動力となる「働き」である。

例えば、目の前に好物があれば、そこに気が向き手を差し伸べる、その働きである。

恐怖を感じた時、とっさに身をすくめる、その働きである。

ある人はその出来事を快と感じ、ある人は不快と感じる、その働きである。

「それでは病気を治すためにどうすればいいのか?」

自らを内観し、その「働き」に気づくことではないだろうか。

その働きに気づくことなく他物に頼り症状が取れたとしよう。

また再発するに違いない。

他者が技術的にできることは、筋肉に働きかけたり、骨格を整えたりすることであって、いわば表面に現れた二次的な歪みに対する是正である。

症状を隠して大病の芽を醸成することはあっても、原因となる働きには、単なる力学的な技術では触れ得ない。

症状や病気を「反省の機会」として、生活を総合的に見直す。

つまり症状や病気を敵対視し、排除すべしという発想を捨てることだ。

そこに心が表れていると謙虚に受け入れていく。

「我欲を超えて」

体の局所を診るから部分的で、視野を広げて体の全体を診るからホリスティックであるということにはならないだろう。

解剖学は死体の構造を明らかにしているかもしれないが、生きている人間の構造を明らかにしているとは言い切れない。

症状の消失が、生き方の好転につながるとするあり方もある。

そうした治療経験に出会った方は、指導者の資質と言うよりも、本人のそれまでの心の養い方に原因している。

商業的であるほどに、大概は依存心を増幅させることのリスクの方が大きい。

病気とは読んで字のごとく「気を病む」である。

原点に帰って、「生きていること」を見つめ、その「働き」を見出す。

そこには目には見えずとも、生かそうとする生命の躍動が息づいていることに気づく。

「生かされている」

病気がたいしたことじゃなくなる。

その時、治る。

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