食生活改善

2014 7/14 (月曜日)

生活習慣改善道

食生活が乱れる原因は各自様々でしょうが、一般的に、多忙で心に余裕のないとき、家庭や職場、人間関係のストレスを感じたとき、食生活をはじめ生活習慣が乱れる傾向にあるのではないでしょうか。

思い通りに物事が運ばないことで、成就しない思いが募り、無力感や屈辱感を感じます。

それでも生きる希望を見出したくて、人々は別の行為に代替してでも満たされようとするのだと思います。

つまり、人々を突き動かす原動力に「満たされない思い」が根底にあるということです。

そして、「食べること」に代替すれば、肉体が必要とする以上に食べてしまうことも説明がつきます。

ビタミンやミネラルなど現代人に不足しがちな栄養素が不足すれば、当然それを求めて食欲が旺盛になるでしょうし、心の面でも不足があれば、それを満たそうとする欲求が生まれても不思議ではありません。

たまたま選んだ手段が「食べること」であったということです。

しかしながら、身の回りにあふれ、手軽なものであるだけに採用されやすいわけです。

適量にとどめられれば、それほどリスクは伴わないかもしれませんが、往々にして限度を越え、過食症や拒食症、肥満や生活習慣病の原因となってしまうようになります。

「食べること」の難しいところは、一切食べないでいられれば潔いものの、生きる上で必須の行為であって、中途半端な抑圧も危険な反動を生む性質上、それを抑圧や禁止という手段ではなく、より健康的でなおかつ心の栄養になり得るあり方へと止揚させていくことが求められるでしょう。

何を食べるか(食材の選択)
どのように食べるか(食べ方)

この両者が重要になるということです。

さらには根底にある「満たされない思い」をいかに処置するかということも、根本的な解決には欠かすことができません。

心身の不足を補って、円満な生活習慣を形作るのです。

東洋思想を借りれば、「天地人三才思想」があります。

天の気と地の気が調和して人は生まれたとする生命観ですが、この天の気と地の気を現代的に解釈し、人の気を円満ならしめることができるのではないでしょうか。

個人的な解釈を許されれば、天の気は頭上や空中にあるものとして、空気、太陽といった自然界の恵みを一身に受けること。

そして、太陽の運行に沿ったライフスタイルの確立、これは生得的な自律神経のリズムに垣間見えるバイオリズムを尊重するということで、朝から午前中を活動の中心にして、午後から夜にかけてリラックスして熟睡にいたる生活習慣を遵守するということです。

さらには、人間にとっての自然性を担保する想念や思想の涵養も、現代社会を特徴づけるストレスフルな環境で、なお安定的な精神状態を保つ上で必要となるでしょう。

地の気としては、筆頭に食物があります。

大地の気を集めた食物から得られる栄養、滋養、エネルギーは、生きる上で欠かすことはできません。

さらには大地そのもの、大自然から得られるエネルギーを、自然浴、森林浴という形で受け入れることも大切でしょう。

「歩くこと」が単なる運動にとどまらず、そうした外界からの気を取り込む方法と考えれば、より有意義に楽しめるのではないでしょうか。

身体感覚としての「丹田」の充実も、大地との関わり方の象徴的な感覚として養うべきでしょう。

「地に足がつく」ことで精神もおのずから安定していきます。

さらに人間存在の本質を見たとき、人と人との間での交歓というものが、喜怒哀楽、悲喜こもごもの人生を彩っているということも無視できません。

もちつもたれつ、支え合って生きることを肯定し、孤立無縁を否定することが、人間としての矜持をもって生きることなのではないかと思います。

人の気としての、手当て、ぬくもり、ケア、コミュニケーション、それらを裏打ちする愛を互いに発露する場や機会を多く持つということです。

観念的な説明に終始しましたが、枝葉末節の小手先のテクニックではなく、心と体を横断する総合的な実践なくして、本当の意味での生活習慣の改善、ひいては人生の好転はないと考えたからです。

永続的な生活習慣改善の足がかりとして、機会提供の場をつくりたいと切に思っています。

  • LINEで送る
  • 感想を送る
  • ページを印刷

2014 7/6 (日曜日)

高原館のプログラム

普段忙しくて食事は手早く適当に済ませてしまう。

ダメだとわかっていながら、つい暴飲暴食してしまう。

このように食事に対して後ろめたさを持っている人、結構多いのではないでしょうか。

巷間、食事にまつわる健康情報はあふれており、知識としても十分あるのですが、いざそれを実践できているかといえば、忙しさにかまけて頓挫しているのが現状ではないでしょうか。

乱れた食生活は早晩、味覚の狂い、そして食欲の暴走を招いていきます。

さらに食生活は乱れて、心身に不調をきたすようになると、もうどうしようもない悪循環に陥ってしまいます。

そんな時、食生活改善の専門施設で、おいしく学べる短期集中改善プログラムに取り組めば、味覚、食欲ともにリセットされ、普段の生活の中でも健康的な食事、快適な生活を実践することができるようになるでしょう。

食べ物を悪者扱いしたり、自分の性格や身体をさげすむのはもうやめにしましょう。

食物に対して新鮮な感動を味わうことができるような食事を提案します。

決して豪華ではありませんが、滋味深く染み渡っていきます。

そして、「食べること」と同様に大切なこと「出すこと」つまり完全な排泄を促すプログラムも充実しています。
今まで断食という手法をメインにしていました。

たしかに内臓を休息させ活性化させる効果は大きいものでした。

しかし、現代人の体質に必ずしも合っているとは言えなくなっているところもあります。

例えば、冷えが強く体力に自信のない方、甘いものや精製された糖質に依存した食生活を送っている方、運動不足で代謝の低い方。

こういう方の場合、個別の体質に合った食事をとりながら、十分な休養、適度な運動、入浴、岩盤浴、足湯などの温熱療法を組み合わせて、総合的に行ったほうが、はるかに心身に好影響をもたらすことも少なくありません。

ところが、食によって心身を病み苦しめられているという自覚を持っていると、食物=汚らわしいもの、といったネガティブな発想にとらわれてしまい、食べることに躊躇してしまう方もあるかもしれません。

きわまって過剰なダイエットや、ひいては過食症や拒食症という現代人特有の病理を生み出しています。

しかし、理性的に考えれば、生きることはすなわち食べることであって、食べることを否定した上に生は存在し得ないでしょう。

ただ、質と量の問題があるだけです。

劣悪なものを食べ過ぎれば害になります。

良いものでも食べ過ぎれば害になるでしょう。

反対に、整った食事を適量食べるならば、心身は俄然好転していくことでしょう。

適度な空腹感を維持しておくことが健康を保つ秘訣であることは、異論を挟む余地はありません。

そして、それと同じくらい、食事の楽しみ、食卓を囲む団欒の意義があるのではないかと考えるのです。

どうせ食べるなら「おいしい、おいしい」で食べたいものです。

心の力を見過ごせないということでもあります。

まずい、体に悪いのではないか、そんなことを考えながら食べれば、どんなに体に良いものでも毒に変わってしまうでしょう。

食事がストレスになってはいけません。

そのためにも、まず滞在しながら集中的に味覚、食欲をリセットすることをお勧めします。

  • LINEで送る
  • 感想を送る
  • ページを印刷

2014 6/30 (月曜日)

やすらぎの里式食事法

<やすらぎの里式日常食10か条>

1、未精製の穀類を多種類とる。
2、新鮮な野菜を加熱食、生食バランスよく
3、豆類、魚介類を中心とした、良質なたんぱく質をとる
4、ナッツ、海藻、青魚など、良質な脂質をとる
5、伝統製法の調味料、発酵食品をとる
6、白米、白砂糖、スナック菓子、菓子パン、加工食品、インスタント食品、食品添加物はなるべく避ける
7、甘みのあるジュース類で水分補給しない
8、食材の持ち味を生かした味付け、栄養を逃がさないようにまるごと全体を調理する
9、空腹を感じてから食べる
10、ゆっくり、楽しく、感謝して

<身体の声を聴く>

1、お腹がすいてから食べる
2、その時一番食べたいものを食べる(まずは体の欲求に素直にしたがってみる)
3、感謝して楽しく食べる(後悔や不安をもたない)
4、良く噛んで味わう(口の中にたくさんいれず単品ずつ)
5、五感を十分に使う(量による満腹感から五感による満足感へ)

<食生活改善への5つのステップ>

1、半日断食(味覚リセット)
2、野菜や果物など素材感のある食材を、最低限の調理、味付けでゆっくり味わって食べる(味覚再教育)
3、近所の自然食品店をたずねてみる(食材の選択眼を養う)
4、器や盛り付けに配慮する(食文化の審美眼を養う)
5、食べたいときに、食べたいものを、食べたいだけ食べて、健康に生きる(理想的食生活の体現)

  • LINEで送る
  • 感想を送る
  • ページを印刷

2014 6/21 (土曜日)

おいしい断食施設

やすらぎの里高原館は「断食施設」でありながら、お食事がおいしいとゲストの方に評判です。

高原館のお食事は、調理のスタッフが試行錯誤しながら作り上げたレシピに基づき、旬の食材を用いて、愛情と手間ひまをかけて、ていねいに作ったものです。

断食施設なのに、なぜそこまでこだわるのか?

高原館での断食の位置づけは、「おいしく食べるため」この一言に尽きるでしょう。

昔から「空腹は最上のソース」といわれてきましたが、おいしく食べるため、さらにはしっかりと消化し、栄養を吸収するためにも内臓の受け入れ態勢が整っていなくてはなりません。

身の回りに食べ物があふれる飽食の時代に生きる現代人にとって、一回の食事の感動やありがたみが、どんどん薄れてきているのではないでしょうか。

一日三回、惰性で漫然と繰り返される食事。

だからこそ、完全な空腹をつくり、改めて食事の意味を問い直す、それがまさに現代人に必要な食養の本質であると思います。

しかしながら、完全な空腹で食卓に向かえば、食べ過ぎや早食いになってしまうのではないかと心配になられる方もいるでしょう。

ところが、ゆったりと流れる時間の中で、繊細な味覚をもってゆっくりと味わうのであれば、むしろ適量で満足感が得られます。

つまり、日ごろせわしなく、心を置き去りに食べてしまっていることで食べ過ぎや早食いになっていることに気づかれるでしょう。

これに気づかれたならば、高原館での食養コースの目的は、半ば達成されたと考えていいでしょう。

アタマだけの知識だけで、体の欲求を押さえつけることには無理があります。

早晩、ひずみが出たり、反動があるでしょう。

高原館では、滞在をしながら、短期集中で味覚、食欲をリセットして、なおかつ帰ってからも永続的に食生活が改善できるような体験を通じた「気づき」を大切にしています。

  • LINEで送る
  • 感想を送る
  • ページを印刷

2014 6/16 (月曜日)

本当の食育

甘いものを食べ過ぎるのをやめたい。
体に良くないのは、頭ではわかっている。
体でも感じている。
なのにやめられない。

無理もありません。

魅惑の味だから。

飢餓の歴史の長かった人間の体は、甘いもの=生きるためのエネルギー源として認識し、どんなものよりも優先して得ようとしても不思議ではありません。

しかし、もはや現代日本は飽食の時代、食べ過ぎることによって様々な体の不調を招いています。

甘いものとの付き合い方も時代に即したものに転換していかねばならないでしょう。

かといって、我慢一辺倒では持ちません。

一時うまくいっても抑圧したものというのは、その行き場を失ったとき、勢い暴発します。

むしろ我慢するというやり方は上策とはいえないでしょう。

ではどうすればいいか。

我慢しなければいいのです。

無理がないので永続性を期待できます。

そんなやり方があるのだろうか。

発想の転換です。

甘いものをおいしく感じないようにすればいいのではないでしょうか。

そうすれば、我慢せず、進んで甘いものを敬遠するようになります。

そんなうまい話があるのだろうか。

すぐにでも、とは言いません。

諸事万般に通じることですが、やはり物事を達成する為には積み重ねや訓練が必要です。

つまり味覚の再教育をするのです。

甘いものとひと口で言いましたが、現在出回っているもののほとんどが、白砂糖やブドウ糖果糖液糖を始めとして、きわめて精製度の高い糖類が使用されています。

見た目に白くサラサラと、これはドラッグのそれと同じです。

その吸収率が自然界に存在するものと一線を画しているために、脳に対する異常な影響力があるわけです。

脳が一度味をしめてしまうと、いくら理性でそれを制したところで、依存性を打ち破ることはなかなか困難です。

本質的に言えば、精製糖の出回る社会構造そのものを見直さなければ、抜本的な解決とはなりませんが、その現実を受け止めつつ、いかに健康的な自然性を回復していくかということに英知を傾けたいと思うのです。

自分自身の経験から言えば、断食や食生活の見直しを漸進的に進めていくと、次第に味覚が繊細に変化していくのが感じられます。

その食材の本来の味に気がついたり、だしのうま味を感じられるようになったり。

その反対に砂糖の甘みがどぎつく感じられ、化学調味料のとげとげしさに嫌気が差すようになります。

こうなればもう味覚は正常化されたといっていいでしょう。

今までの舌が、いかに鈍く麻痺していたかということです。

健康食といわれる和食でさえ、現在のそれは散々な状況です。

健康のために和食を食べましょうと勧めても、逆効果になりかねない状態といってもいいでしょう。

最近出回る和惣菜はやけに甘たるい味付けがされています。

手間をかけないための、だしの貧弱さ、素材の悪さを、砂糖を大量投入することによって、べったりとした甘みで覆い隠しているのです。

本来の和食は繊細な民族性に裏打ちされた素材の味を引き出す味付けであったはずです。

こうした現在の和食もどきに慣らされてしまえば、早晩味覚が狂い始めてもおかしくないでしょう。

もっとも、和食よりもこってりとした洋食、百花繚乱のスイーツが好まれている時代ですから、なおさらその影響は甚大です。

教育において幼少期のしつけが、その後の人生にとって重要なように、味覚においても早い段階から本物の味に触れさせ、自然なおいしさをおいしいと感じられるような感性を養っておくことが大切と考えます。

大人になってからでも遅くはありませんが、できるならば早いほうが健康的な発育とその後の体質によい影響を与えると思うのです。

食育という言葉は良く聞かれるようになりました。

でも内実はどうでしょうか。

栄養計算の域を出なかったり、ただ単にファッショナブルな外見に終始しているようであれば、その意義を果たしているとは考えられません。

本当の食育を実践するならば、各人の嗜好傾向に変化をもたらし、商業構造をもガラリと変革することになります。

経済効率のみが重視された人工的な粗製乱造が駆逐され、手間と時間をかけた自然に近いサステナブルなものが選択されるようになるということです。

これをどれだけの人が望んでいるでしょうか。

大人の事情、多くの思惑が交錯することでしょう。

大々的に行われている食育事業に、スポンサーによるバイアスがかかっているとみても大げさではないでしょう。

最後に信じられるのは自分の感覚であり身体です。

その感覚が外部の影響により捻じ曲げられようとしていることに自覚的であること、これが、今を生きる我々に必要なことなのではないでしょうか。

  • LINEで送る
  • 感想を送る
  • ページを印刷

  • お手軽プラン

    2泊3日 32,340円

  • 基本プラン

    3泊4日 48,510円

料金には、宿泊、食事、面談、マッサージ、カッピング、温泉、講座、ヨガや瞑想などが含まれています。

空き室状況&ご予約

  • ページを印刷
  • 感想を送る
  • LINEで送る
  • 初めての方へおすすめ!やすらぎの里無料メール講座
  • ページの先頭へ戻る