2008 5/19 (月曜日)

生命の輝く方向へ

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こんにちは、こはりです。

最近は専ら玄米をいただくようにしています。

やすらぎの里のお食事のコースでも、小豆とともに炊いた赤飯風や、
モチモチとした食感の大豆ごはんが好評です。

玄米と聞くと、「あんまりおいしくないんでしょ」と敬遠する方もいますが、
それは炊き方によると思います。

白米と同じように炊いては、パサパサしておいしくありません。

水に浸しておいた玄米を圧力鍋で炊くのが最もおいしい炊き方で、
モチッとして甘みがあります。

家庭に圧力鍋がなくても、炊飯器で白米より多めの水に半日から1日浸しておいて、
玄米モードで炊けば圧力鍋に遜色なく炊けます。

僕は寝る前にセットして朝炊けるように予約します。
それほどめんどくさくないです。

毎日玄米をいただいていると、たまに外食したときに白米を食べると、
なんか味気なく感じてしまいます。

玄米は健康にいいからとやみくもに食べるだけでは、
健康のためにならないのではないでしょうか。

この独特の歯応えと香ばしさをおいしく味わってこそのように思います。

なぜ玄米なのか。

その筆頭に挙げられるのは、玄米に含まれるフィチン酸の効果でしょう。

フィチン酸は放射性物質、水銀、鉛などの重金属ともよく結合する性質がある。
つまり農薬や公害物質と結合して、体に吸収させないで体外へ毒素を排出するのです。

長崎で被爆した人が玄米食で無事だった例もあるそうです。

その他にもガンマーオリザノールは脳神経をよく働かせる。
細胞に活力をつける。
内臓機能の働きを強める。

イノシトールは肝機能の働きを強める。
毒物、老廃物を出す。

などがあります。

なにより軽い口当たりの白米には、肉やこってりしたおかずが合います。

その点玄米はドッシリとして、良く噛みますから効率よく満腹感を味わえます。
また噛んだときに分泌される唾液には若返りのホルモンが含まれているそうで、
一石二鳥それ以上です。

とまあ理屈はいろいろありますが、僕が玄米にひかれる最大の理由は、
玄米を水に浸し時間を経たとき、生命の息吹、芽を吹き出す玄米のみずみずしい生命の力です。

生命の力をいただいて、自らの生命に変えるのが食事の本質でしょう。

土に触れ、気づいたことがあります。
自然で育った野菜は、ギュッと引き締まって味が濃い。
それはみなぎる生命の力がギッシリ詰まっているからです。

今日たまたま百姓道と題された文章が目に留まりました。

限度を知り、多くを望まず
野山海川の命を通して
自然と共振し、愛を育み
命のつながりを守る心豊かな生き方。
今の経済に流されることなく、
農のある確かな暮らし。
嬉しい・楽しい・幸せ・ありがとうの気持ちで、
急がず、欲張らず、無理せず
今、目の前にいる人を大切に。

これこそが人間の生き方ではないでしょうか。

人間が人間の生き方から逸脱したとき、
その弊害に悩まされるのもまた人間であることを、
今一度確認しておきたいものです。

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“生命の輝く方向へ” への2件のフィードバック

  1. kaori より:

    百姓道。。
    都会で暮らしていると、つい忘れてしまう気持ち。
    一番大事にしないといけない気持ちなのに。。
    思い出せて良かったです。どうも有り難うございます!!
    またやすらぎが恋しくなってきました。

  2. 高原の住人 より:

    kaoriさんコメントありがとうございます。
    なにかと気忙しい都会の生活を送っていると、
    大切なものを置き忘れてしまうような気がします。
    最近でも自然の脅威ばかりに目が向いてしまいますが、
    ふと気付けば足元に自然の素朴なやさしさがけなげに咲いているんですよね。
    やすらぎの里は心も身体もやすらいでいただける場所として、いつでも“里帰り”をお待ちしています!

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