深く眠ることは健康の基本
あらゆる健康法をもってしても、質の良い睡眠が得られなければ、その効果を期待できません。
なぜなら身体に秘める自然治癒力がもっとも旺盛となるのが睡眠中だからです。
人間の自律神経のリズムは、朝から昼にかけて活動的な交感神経が優位となり、夕方から夜にかけてはリラックスを促す副交感神経が優位となります。
これは自然のリズムに調和し、共生してきた人間の証となっているものです。
この生命の声に耳を傾ければ、睡眠は心がくつろぎ、体がゆるんでいくプロセスと言えます。
つまり体がゆるんで始めて質の高い睡眠が得られるということです。
ところが、現代人の生活は、往々にして自然のリズムに反し、夜中まで蛍光灯で煌々と照らされ、パソコン画面にかじりついています。
これでは早晩、自律神経の失調を招いてもおかしくありません。
寝つきが悪い…眠れない…すっきり起きられない…
こんな症状が出てきたら、薬に頼る前に、まずできることから始めてみてはいかがでしょうか。
胃の中に食物が残っていたり、筋肉がこっていたり、部分疲労があれば、それが刺激となって睡眠を妨げます。
夕食後は部屋の明かりをおとして、のんびりと家族で会話などを楽しむ。
寝しなは心や体がこわばるような悲観的、攻撃的な思考は止め、ゆったりとした呼吸とともに楽しい空想にふけりながら就寝する。
些細なことのようですが、人間の自然の一部としてのふるまいの中にこそ、本当の健康法すなわち健やかに生きる知恵があるように思います。
夜のヨガのテーマは「やすらぎ」を追求するところにあります。
個々のポーズのとらわれることなく、それぞれが自分なりの「やすらぎ」が得られるように。
一日の最後に静かなヨガの時間を…
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