『 やすらぎ通信 』 第633号 2017.4.18
~ 生活習慣改善の専門家が教える
心と体のリセット法 ~
●やすらぎの里
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おはようございます。
やすらぎの里の大沢です。
伊豆高原は朝方すごい雨でしたが、
今は上がって、青空も見えてきました。
この雨で桜はすっかり散ってしまったけど、
新緑が一気に進んだ感じです。
本館のテラスから見える伊豆高原の森が、
一面、淡い緑で覆われてきました。
新緑が鮮やかな伊豆高原から、
やすらぎ通信をお送りします。
【目次】━━━━━
【1】断つこと
【2】やすらぎのレシピ
「フキのおかか炒め」
【3】寄せ書きから
【4】編集後記
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【1】断つこと
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養生館の小針先生は、
健康や医療だけでなく、
仏教や哲学にも深い知識を持っています。
その片鱗を「養生ブログ」にアップしてくれるのですが、
今回の記事もさすがと唸りました。
日常の当たり前を際立させる断食。
スタッフからも学ばせてもらってます。
みなさんにも紹介させていただきますね。
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4月13日の「小針佑太のFacebook」より
やすらぎの里で行うことは、
自らの心身に備わる「感度」を
本来の状態に戻していくということなのです。
食べられること、寝られること、
体を動かせること、働けること、
そんな日常のあたりまえのことにも
感謝の気持ちを持てたら、
こんな幸せなことはないわけです。
そのためにできることが
「非日常」を体験するということではないでしょうか。
「食べない」ことで
「食べる」ことが鮮明になります。
つまり「非日常」を体験することで
「日常」が鮮やかに蘇ってくるのです。
難しい理屈抜きに、旅の途上、
センチメンタルにホームシックになるだけでも良いと思います。
「やっぱりウチが一番だ」
「お母さんの作ったご飯がおいしい」
「この布団と枕が落ち着くんだよね」
日常が際立った瞬間です。
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自分にとって何が大事なのか。
モノや情報が氾濫する現代社会に生きていると、
外ばかりに視線を向けることになってしまい、
自分の感性に正直に生きるということができなくなっていきます。
時間に追われ、煩雑に過ぎていく1日の中で、
どれだけ自分と向き合う時間が作れるでしょうか。
「ありがたい」は、
いつでも自分の足元にあります。
ところが、それに気づく感性が慣れてしまうために、
いつしか鈍らせてしまっているのです。
断食はあくまでも断食であって、
不食でも無食でもないのです。
「断」そこには日常性、習慣性を断つ
という意味合いがあります。
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現在、流行する「断捨離」思想の根源に、
ヨガ指導者、沖正弘の哲学があります。
『ヨガでは、断食、断性、断財、断家庭(出家)
断社会(独居冥想)の行法があるのである。
時々、離れてみる、別れてみる、
無いつもりになって生きてみると、
正しい観方、受取り方が生まれてくる。
物の価値、ありがた味、必要性、恩、自己への協力、
自分の位置、自分の責任などしみじみと味わうことができる。』
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普段置かれている環境からから離れ、
断食をしてみる。
当初は軽い気持ちで行ったことも、思いのほか、
多くの気づきをもたらすものとなるでしょう。
ゲストの方々にとって、
日常を鮮やかに蘇らせる契機になることをささやかに見守り、
お祈りする、立会人となれれば、
僕の使命も果たされるというものです。
■ 断食×リトリート
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【2】やすらぎのレシピ
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本館キッチンスタッフの長澤です。
今回は、春から初夏が旬の
“フキ”を使ったお料理をご紹介します。
フキには、食物繊維が豊富で、
生活習慣病の予防にも効果があると言われています。
平安時代から栽培されていたと言われており、
日本原産の独特な野菜のひとつです。
今回ご紹介する炒め物のほかにも、
煮物や和え物など、
和食には欠かすことができない食材ですので、
旬の季節にはぜひ味わっておきたいですね。
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「フキのおかか炒め」
~ 材 料 ~
・フキ 1束
・塩 適量+ひとつまみ
・日本酒 適量
・みりん 適量
・薄口しょうゆ 適量
・濃口しょうゆ 少々
・おかか(かつおぶし) 適量
・七味 少々
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~ 作り方 ~
1、フキは、塩(適量)をまぶして板ずりしてから茹で、
皮を剝いて斜め切りにする。
2、熱したフライパンに油をひき、フキを軽く炒める。
3、塩(ひとつまみ)を加え、日本酒を回し入れてから、
フタをして3分程度蒸す。
4、みりん・薄口しょうゆで味付けし、濃口しょうゆで香りづけする。
5、仕上げに、七味を加えて、おかかをまぶしたら出来上がり!
■ カラダで覚える食養生
https://y-sato.com/kougenkan/diet.html
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【3】寄せ書きから
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やすらぎの里では、
来ていただいた方がお帰りの際に、
寄せ書きを書いてもらっています。
滞在中の感想から感謝の声まで、
すべてスタッフみんなの活力になっています。
今回は4月5日から4泊5日
養生館に滞在したゲストのみなさんの声です。
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雨降りの5日間。
トレイルウォーキングは初日のみ。
室内のスクワットで下半身を鍛えられ、
瞑想が深まる週でした。
これもまた良きかな。
小針
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「マインドフルネス色が濃くなった」40代女性
5日間ありがとうございました!
短いかな…なんて思っていましたが、
前回1年前(7日間)と同じ成果でびっくりです。
今回も皆様のおかげで快適にマイペースに過ごせました。
前よりもマインドフルネス色が濃くなり、
私にはさらにしっくり!小針先生のトークも磨きがかかり!
とっても楽しかったです。ということで、
来年も来ます。
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「また来年もぜひ!」40代女性
「非日常の体験が日常を変える」
とても良い体験をさせていただきました。
シコを踏んで「強い下半身+柔軟な股関節」
つくっていきます!また来年もぜひ!
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「自分に向き合えた」40代女性
日頃から瞑想はしていたものの、
改めて手法などを知ることができ、
今後に役立てそうです。
今の自分に足りないもの、得たいものなど、
自分の幸せのために考えるべきことを考えることができました。
断食と一言で言うには足りないほど、
自分に向き合うことができた5日間でした。
ぜひまた来たいです。
ありがとうございました。
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「自然体で生きていきたい」60代女性
スタッフの細やかな心配り、館内の隅々までのしつらえなど
落ち着いて過ごせる環境が素晴らしいです。
なにより小針先生の評判をネットで拝見してきましたが、
それ以上に感銘を受けました。
生活、生きていく上での基本的な姿勢、考え方を細かく、
ご指導いただいたので、これをお手本にしながら、
力を抜いて自然体で生きていきたいと思えた最終日の講義でした。
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「初めての養生館」40代女性
初めての養生館でしたが、小針先生をはじめ、
スタッフの皆様の温かさと、
共に過ごさせていただいた参加者の皆様のおかげ様で、
とても意味のある5日間となりました。
マインドフルネス、私も日々意識して毎日をHAPPYに
笑顔を心がけてまいります。
また必ずここに帰ってきます!
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「変われそうな気がします」30代女性
香港から来たかいがありました。
いつも食べもののことばかり考えていた私ですが、
変われそうな気がします。
くじけそうになったら、また来ますね。
ありがとうございました。
■ やすらぎの里の体験談
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【4】 編集後記
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今年は桜の開花が遅かったな~と、
調べてみたら、22年ぶりの遅い開花でした。
入学式の頃に満開じゃなかったのって、
記憶にないと思っていましたが、
ほんとにそうだったようです。
遅く咲いて、
あっという間に散ってしまいましたが、
その潔さが、桜の美しさですかね。
誰の都合でもなく、
時期が来たら、ただ咲いて、
惜しげもなく散っていく。
花の後には、次々と葉が出て、
新緑から深い緑へと移り変わる。
そんな桜を眺めていると、
自然は新陳代謝を繰り返しているのだなと感じます。
やすらぎの里も春から新たなスタッフが入り、
新陳代謝が始まっています。
僕も頭の中を新陳代謝すべく、
断捨離を学び直しています。
■ やすらぎ日記
https://y-sato.com/kougenkan/diary
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