(「ここから先は通さんぞ~」と言われている気が・・・)
こんにちは、高原館のくさむらです。
前回からの続きです。
足を踏まれた男性がギロッとこちらを見たその瞬間、
あ!まずい!すごく怒っている!
というのが伝わってきます。
それはその瞬間、実は自分も、
すごく怒っていることを体験しているのかもしれません。
その怒りを体験したあと、そこから、人によっては一緒になって怒るし、
人によっては謝るし、みたいに、リアクションが変わってくる。
モノマネ細胞だからといって、相手の言動をそっくり真似てしまう、
ということではないようですね。
一瞬は脳の同じ部分が反応する、つまりモノマネするけれども、
そこから自分がどうリアクションするかは、人によって違ってくる、
ということなのかなと思いました。
どうリアクションするかは、その人がこれまでどんな人生を歩んできたか、
どんな体験を多くしてきたかで違ってくるのだと思います。
平謝りしてしまうタイプの人は、
過去に酷く怒られて傷ついた経験があるのかもしれません。
そうなると、ミラーニューロンが働きすぎてしまって辛い思いをする人たちは、
モノマネして相手の感覚や感情がわかってしまうこと自体が辛いわけではなくて、
その後のリアクションが自分を辛くさせているのかもしれません。
モノマネしたあとに、自分の感覚や感情がコントロール不能になり、
怒りや悲しみや不安から抜け出せなくなる。
そんな仕組みになっているのかもしれないなぁ、と想像しました。
だとすれば、もうモノマネしてしまうのは仕方ないとして、
その後が重要になってきます。
相手の気持ちがよ〜くわかる!
わかる!けど…、という、その後です。
相手の気持ちになり続けている自分に、
まずは「気づく」ことが大切なのかなと思います。
相手の気持ちに気づくことじたいはとても大切です。
でも、相手の気持ちに気づいた後、
同じ気持ちになり続けたり、相手の気持ちを想像し続けると、
自分の負担になってしまうし、同じように怒りや悲しみを感じ続けていたら、
状況は変わらないどころか、悪化させてしまう可能性すらあります。
相手の気持ちに気づいたら、
「すぐ」に自分の気持ちに戻ってくる。
意識的に相手の気持ちから離れてみる。
そして自分の目線で相手に何が出来るだろうかと考える。
ミラーニューロンが働きすぎて辛い思いをしている皆さんは、
そんなことが必要なのかもしれないなと思いました。
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