「休んでいるはずなのに、慢性的な疲労感がなかなか抜けない……」
「原因がわからないお腹の張りや肌荒れがずっと続いている……」
そんなふうに、スッキリしないからだの不調を抱えていませんか?病院に行ってもはっきりとした原因がわからず、自分を責めてしまう方も多いかもしれません。ですが、その不調はあなたのせいではなく、腸のSOSサインかもしれないのです。
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腸漏れと呼ばれるリーキーガット症候群とは
みなさんは、「リーキーガット症候群」という言葉を聞いたことがありますか?
専門家の間では、わかりやすく「腸漏れ(ちょうもれ)」と呼ぶ先生もいらっしゃいます。
テニスコートほどの広さを持つ腸のバリア機能
私たちの腸の中は、「腸管粘膜」によって、消化物や便がある外側と、からだの内側の細胞がしっかりと隔てられています。特に小腸の粘膜は、しっかり消化された良い栄養だけを吸収し、からだに悪い異物はブロックするという、非常に高度なバリア機能を持っています。
このバリア機能は、からだの免疫においてとても重要な役割を担っているため、常にいい状態を保てるよう、粘膜の細胞がどんどん入れ替わっています。腸の粘膜をすべて広げるとテニスコート一面くらいの広さになりますが、なんとそれがたった2〜3日ですべて新しく入れ替わるのです。
生活の乱れやストレスが細胞の隙間をゆるめる
しかし、食生活の乱れ、お酒の飲みすぎ、寝不足、そして強いストレスなどが長く続くと、この粘膜の入れ替え作業が追いつかなくなってしまいます。
すると、細胞と細胞の隙間がゆるくなってしまい、そこから未消化の食べ物や異物が血液中に漏れ出してしまうのです。これが「腸漏れ」が起こるメカニズムです。
腸漏れが引き起こすからだの不調と主な症状
腸から漏れ出した異物は、血液に乗って全身を巡り、からだのあちこちで炎症を引き起こします。そのため、腸漏れのサインは実にお腹以外の多様な形で現れます。
お腹の張りや肌荒れなどの多様なサイン
ご自身に当てはまるものがないか、やさしくからだを振り返ってみてください。
- ・お腹の張り、ガスが異様に出る
- ・下痢や便秘を繰り返す
- ・消化不良、胃のもたれ
- ・過敏性腸症候群、クローン病などの診断
- ・原因不明のじん麻疹、肌荒れ、アトピー性皮膚炎
- ・微熱が続く、慢性疲労が抜けない など
腸の粘膜を修復して腸漏れを改善する五つの方法
腸漏れを改善するためには、細胞がしっかりと入れ替わるための環境を整えてあげることが大切です。今日からできる五つのポイントをご紹介します。
副交感神経を優位にして睡眠をたっぷりとる
1.交感神経モードを副交感神経モードにする
腸はリラックスした「副交感神経モード」の時に活発に働きます。特に夜間が重要なので、夜は深い呼吸法を行ったり、湯船に浸かったりしてリラックスモードに切り替えましょう。
2.睡眠をしっかりとる
寝ている間に、からだの修復作業が進みます。調子が悪いときは「これは治療なんだ」と思って、一週間だけでも睡眠をたっぷりとることを優先してください。
ストレス解消の運動とよく噛む食事を心がける
3.ストレスは適度な運動で解消する
ストレスの一番いい解消法は、からだを動かすことです。季節の風を感じながら、近所の公園を少し歩くだけでもとても気持ちがいいですよ。
4.よく噛んで食べる
あまり噛まずに水分で流し込むような食べ方は、腸に大きな負担をかけます。小麦のグルテンなども、よく噛んで胃酸をしっかり出し、消化されれば大丈夫です。一食に一品は「よく噛むおかず」を食卓に取り入れてみましょう。
水溶性食物繊維を摂って腸内細菌を育てる
5.水溶性食物繊維を摂る
水溶性食物繊維は腸内細菌の大切なエサになり、分解されて「短鎖脂肪酸」という物質を作ります。これが腸の粘膜細胞の栄養源となり、再生を活発にしてくれます。
オクラなどのネバネバ・トロトロした食品、海藻類、ブロッコリーなどを、よく噛んで食べるようにしてくださいね。
リーキーガットや腸内環境に関するよくあるご質問
Q. 腸内環境が入れ替わるにはどれくらい時間がかかりますか?
A. 一般的には1〜2ヶ月ほどかかると言われています。
今日から習慣を変えても、明日すぐにすべてが治るわけではありません。焦らずに、まずは1〜2ヶ月間、できることから少しずつ腸にやさしい生活を続けてみてくださいね。
Q. パンや麺類は絶対に食べてはいけないのでしょうか?
A. 絶対ダメというわけではありません。よく噛むことが大切です。
グルテンが腸漏れの原因になりやすいのは事実ですが、神経質になりすぎてストレスを溜めてしまっては逆効果です。食べる時はいつも以上によく噛んで、唾液としっかり混ぜ合わせることを意識しましょう。
腸を整えて心もからだも元気になる好循環を作ろう
腸の状態が改善すると、お腹の調子が良くなるだけでなく、「セロトニン」という幸せホルモンの合成が活発になり、心も安定してきます。
やすらぎの里で食と生活の習慣を一気に整える
心が安定すると、ストレスを前向きに捉えられるようになり、運動も楽しめるようになり、睡眠も深くなります。するとさらに腸の状態が改善するという、素晴らしい好循環が生まれてきます。
「自分一人では、長年の習慣を変えるのが難しい」と感じる方は、ぜひやすらぎの里の滞在で、心とからだの土台を一気に整えてみませんか。
腸を休ませるための食事の工夫について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
毎日の食事で、心と体をやさしく「ととのえる」ヒント
やすらぎの里でゲストの皆様にお出ししている、
胃腸を休め、エネルギーを満たす「養生食」の秘密をご紹介しています。
あなたのからだは、とても賢く、本来の自然治癒力を持っています。焦らずに、ご自身のペースで、腸が喜ぶ心地よい生活をスタートさせてみてくださいね。
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