※この記事は、やすらぎの里の
元養生館館長・小針先生が以前書かれた文章を、
現在のサイト用に再編集したものです。
こんにちは、こはりです。
「病気になると
『病んでいるのが体である』ということを忘れ、
その体の持ち主である人間(魂)までが、
病気になってしまうことがあります。
しかし病気は、持ち主が病まず、
天の蒼さを知って動じなければ、
夕立のごとく過ぎ去るものなのです。
その熱も、痛みも、下痢することも、出血することも、
それを制することを考えるより、
心に息をみたして自然に経過させれば、
自ら去って、あとは爽快な心と、
清浄な体が残るのです。
人間の体はそういう構造をしているのです。」――野口晴哉『整体入門』
僕がこの道を志すきっかけのひとつに、
野口晴哉の『整体入門』との出会いがあります。
それまでの生命観や病気観が
まるごとひっくり返されるような感覚でした。
この生命の働きを、この自分の体を、症状さえも、
いとおしいと感じることができるのだと――
そのことに深く感動したのを今でも覚えています。
病気があっても、「今」は奪われなくていい
今週も、家族で来られたゲストがいました。
大学1年生の娘さんです。
受験勉強中から悪化し始めたアトピーが
全身にひろがり、顔も真っ赤になっていました。
年頃の女の子、青春真っただ中です。
それなのに、病気であることで
消極的になってしまっている。
1度しかない人生、しかも青春は今しかないのに。
以前にも、似たようなケースに出会いました。
ゲストとして来られたお父さんから、
息子さんのことを相談されたのです。
幼い頃からアトピー性皮膚炎を抱え、
一時は快方に向かったものの、
ここ数年でまた悪化しているとのことでした。
顔面の炎症が目立ち、
いつもマスクをして
伏し目がちに学校へ行っているという。
「代われるものなら代わってやりたい」
これが偽りなき親心でしょう。
本人もまた、食事や洗剤など、
できる限りのことを必死に気をつけていました。
ステロイドへの恐怖から
脱ステロイドを試み、
過酷なリバウンドも経験していました。
「薬を使わないこと」が、すべてではない
僕はそのとき、自身の経験も踏まえ、
あえて自然療法にこだわらず、
薬剤の使用を勧めました。
ステロイド剤の正しい使い方を指導しながら、
並行して容量を減らし、
徐々に断薬へと向かえるよう、
徹底した生活指導・体質改善指導をしてくれる
名医を紹介したのです。
理由はひとつです。
とにかく、顔の症状を一刻も早く落ち着かせて、
友人と思い切り遊び、
いっぱい恋をしてほしかったからです。
薬剤の恐怖を煽ることは簡単です。
しかし、その恐怖がどれだけ人を苦しめ、
回復を阻んでいるか。
病気を抱えながら
「今」を生きることを諦めてしまうことの方が、
僕にはずっと怖いことに思えます。
薬剤の功罪を踏まえながらも、
現代に生きる者として、
その恩恵をうまく活用しながら導いていくこと。
それが「仁術」というものではないでしょうか。
治すことより、喜びを感じさせること
「私は病人に関しては、
病気を治すことが救うことではなく、
本人にどれだけ喜びを感じさせるかということを
第一に考え、接しています。」――沖正弘
野口晴哉先生、沖正弘先生。
私淑する二人の師の言葉は、
根のところで通じ合っています。
症状を制することより、
心に息を満たして自然に経過させること。
治すことより、
その人が喜びを感じながら生きられること。
若輩ではありますが、師に続き、
僕なりにその道を進んでいくつもりです。
養生館での講座やプログラムを通じて
僕が伝えたいのは、理屈ではなく、
そうした思いそのものです。
お電話でのご予約は
TEL:0557-55-2668
小針先生、養生ブログ、拝読いたしました。感慨深いものがありました。私も、41歳から現在まで18年間、抗鬱薬と精神安定剤を服用しています。精神の薬を飲んでいることに、罪悪感をもち、薬と縁を切りたいと思い続けながら、現在に至っています。薬に頼らず、自分の力で治癒できたらどんなに良いかと、日々考えて、悩みながら、意味も見出せず生きてきました。まだ、どうしたら良いか解りりませんが、今日のブログに出会えて、罪悪感を持つ事はないのではと、気づきました。でも、薬はやめたいです。矛盾している事は
分かっているのに、葛藤しています。また、ブログやFacebookで、アドバイスをお願いします。