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ベジタリアンの本当の意味――「野菜だけ食べる人」ではなかった

※この記事は、やすらぎの里の元養生館館長・小針先生が
以前書かれた文章を、現在のサイト用に再編集したものです。

「ベジタリアン」は、野菜だけ食べる人ではなかった

「ベジタリアン(vegetarian)」というと、
野菜だけを食べる人のことだと思っていました。
ところが語源を調べてみると、
まったく違う意味が見えてきました。

ラテン語の
「vesere(生命を与える、活気づける)」
がギリシャ語の
「vegetus(健全な、新鮮な、活発な)」
へと変化し、
vegetarianという言葉になったとのこと。

つまりベジタリアンの本来の意味は、
「精神的にも肉体的にも健康で、
生き生きとした力強い人」
なのです。

さらに広義には、
「社会や人生に対してのバランス感覚を持ち、
より良い社会や人生を目指す人」
とも表現されます。

こう知ると、「ベジタリアン」という
言葉にまとわりつく偏屈なイメージが、
すっと払拭される気がします。

ベジタリアンにも、さまざまな種類がある

人がベジタリアンという
ライフスタイルに気づくきっかけは、
環境への関心・動物愛護・健康面からなど、
人によってさまざまです。

そしてベジタリアンにも、
その志向に応じていくつかの種類があります。
鶏肉以外の肉を食べない「ポウヨウベジタリアン」、
菜食に加えて卵のみを食べる「オボベジタリアン」、
菜食に加えて乳製品のみを食べる「ラクトベジタリアン」、
菜食と卵と乳製品を食べる「ラクトオボベジタリアン」、
衣食住すべてにおいて
可能な限り動物由来のものを避ける「ヴィーガン」、
収穫しても植物が死なないもの
(例:にんじんは×、トマトは○)だけを食べる
「フルータリアン」などです。

インドでは人口の約60%、
台湾では約30%、イギリスでは約15%が
ベジタリアンとされています。
近年は先進国の知識層を中心に
「ベジィライフ」を志向する動きが広がっており、
日本でも特に若い世代のあいだで
ベジタリアンが増えているのは、
こうした時代の必然かもしれません。

日本には、精進料理という思想があった

日本にも昔から、
より高い精神に達するための食の思想として
「精進料理」があります。
「人間にとって自然とは何か」
という問いに対する、
歴史に培われた一つの答えです。

「人の健康」と「地球の健康」を
同時に考えれば、菜食を基本とする食生活は、
ごく自然な帰結なのかもしれません。

本当にスマートな生き方とは

きらびやかに着飾ることではない。
ましてや華やかな肩書きにあるのでもない。
本当にスマートでスタイリッシュな
ライフスタイルとは、
生かされていることへの感謝を、
行動で示し続けることではないでしょうか。

まずは一番身近な自然に、ささやかな感謝を。
すべてはつながっているのだから。

食と体の関係をさらに深く知りたい方は、
こちらもご覧ください。

→ 断食とは何か――我慢しないで整う、やすらぎの里の断食

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