現代を生きる我々は、WEBをはじめとしてテレビ、雑誌、書籍とたくさんの情報に囲まれ、もうすでに知識も豊富に備えています。
ところが体調が良い、ダイエットに成功したと胸を張って言える人がどのくらいいるでしょうか。
情報はあっても玉石混交で、なにが正しく、どれが自分に合っているものか、混乱しているのが現状ではないでしょうか。
また、良い方法を知っていたとしても、せわしない日常の中で、実践することがままならないということもあるでしょう。
やすらぎの里高原館は、まさにそういう人たちのための場でありたいと思うのです。
ただ単に見かけの痩身を求め、内面の健康は度外視してもかまわないという人には向いていません。
様々なダイエット法を渡り歩き辛酸をなめてきた人、「これを食べればやせる」といった短絡的なロジックにもうこりごりの人、誤ったダイエット法のために自分を愛せなくなってしまったり、本来はおいしく食べられるはずだった食事を敬遠するようになってしまった人たちこそ、高原館に来ていただきたいと思います。
「ダイエット」という言葉は、今でこそ「やせる方法」といった程度の認識ですが、本来は健やかな心身をつくる食事療法のことを言いました。
健やかな心身があって、その副産物としてやせる、つまり適正体重になっていくということです。
もっとも体重というのは各人の体質や生活環境を一切考慮に入れない画一的な数値ですから、それをもって心身の状況を語ることは到底できません。
その大前提に立てば、減量のためには禁欲的で壮絶なプロセスを厭わないという、今までの方法には疑問を抱かざるをえません。
心身を抑圧し不健全にさせてしまうような方法で、どうして健康的な心身をつくることができるでしょうか。
たしかに自分を厳しく律し、ストイックな方法を喜び勇んで行える人は、それで事足りることでしょう。
しかしながら、今までダイエットに挫折してきた人、今まさに体調不良に悩んでいる人というのは、意志の弱い自分と向き合いながら抜き差しならぬ状況で苦しんでいる人が多かろうと思います。
そうした人たちに高原館は発想の転換を提案します。
人間はそれほど単純ではありません。身心一如の言葉の通りつくづく重層的です。目に見える単純なカロリー計算では測れない複雑性をそなえています。
ゆえに根性論的な減食発想から心も体も満ち足りる快食発想へ歩みを進めていく必要があるのです。
縛られた心を解き放てば、生命が輝き細胞が活性化します。おのずと体重など気にする暇もないほどに自分を愛することができるでしょう。
今を輝いて生きてこそ、その肥沃な土壌に美しい花が咲き誇るのだということです。
つまり、我慢せず、がんばらず、無理のないあるがままの自分でいてこそ、今とても気持ちよく生きられるのだと思います。
そして、その「今」の集積が将来の自分を形作っていきます。
これを食べてはいけない、こうしなければいけない、これだから自分はダメなんだ、このように自分にも物にも善悪二分の判断基準を適用し、さばき、責め立てる「べしべからず」に縛られていては、いつまでたっても満たされることはなく、自分を許せず他人にも優しくなれないでしょう。
とはいえ、ダイエット法はもとより現代人を取り巻く環境は、不自然を極め、そのままでは感覚も感性も鈍く麻痺していまい、食欲や味覚など、本来は自然にしたがっていれば良かったものも狂いを生じてきています。
だからこそ、ある期間まとまった形で自らを見つめなおし、「快」センサーをリセットし再教育する必要が出てくるわけです。
本当の快を追求すれば、おのずと道が開けます。
我々は原点に立ち返って、ダイエットの本当の姿、ダイエットの王道というべきものを発信することで、歪曲されたダイエット理論によって苦しんでこられた方々、どこか心が満たされず生きづらさを感じている方々の、救いとなれればと思っています。
これが本当の自分だと胸を張っていえるように、ともに実践していこうではありませんか。
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