やすらぎ通信 Vol.80  【 瞑 想 】

【目次】

○瞑 想
○やすらぎのレシピ
「梅ドレッシング、夏みかんドレッシング、ゴマドレッシング、酢味噌ドレッシング 」
○情報スクランブル 
○書籍紹介
「始めよう。瞑想、こぶたくんのめいそう」
○おすすめのCD
「エンヴァイロメント2、イントゥー・サイレンス」
○寄せ書きから
○編集後記


【 瞑 想 】

今回は、瞑想(メディテーション)の特集です。

正直、瞑想に関して、私はまだまだビギナーなので、
偉そうに、瞑想を語るほどの経験はありません。

だけど、自分でやっていて、気持がいいし、
普段の生活の中で、やすらぎを感じるために、

とてもいい方法だと思うので、
今の自分が感じている瞑想について、お話ししますね。

「瞑想」というと、
どうしても神秘的なイメージを持つ方が、多いようです。

「宇宙とつながる」とか、「無の境地になる」など・・・。

そのイメージが、
瞑想は特別な人がやるものと思わせている感じがします。

実は、私もそんなイメージがあったので、
敬遠していたのですが、
実は、日常生活でも使える科学的なもの。

実際に、経営者やビジネスマン、医師や教育関係者などで、
瞑想を実践している方がたくさんいます。


「 瞑想と断食 」

私は断食の専門家なので、断食と絡めて考えるとよくわかります。

瞑想と断食は、よく似ているところがあって、
どちらも、余分なものをそぎ落とす、
そして、本来もっている働きを取り戻すことができます。

瞑想はこころの垢を、
断食はからだの余分なものをそぎ落としてくれる。

そんな、効果があると思います。

現代社会は、ものや情報があふれています。

物質的には、豊かになっても、
何かが満たされない、幸せを実感できない。

もうこれ以上、いろんなものを詰め込んでも、
幸せになるどころか、苦しみになるのではないか。

逆に、余分なものをそぎ落として、シンプルな生き方ができれば、
そちらの方が、幸せを実感できるのではないか。

そう考える人が、多くなってきている感じがします。

断食が、一時のブームを超えて、心身のリセットとして
定着したのも、そのような時代背景があるようです。

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「 やすらぎと瞑想 」

こういう仕事をしていると、
瞑想はだいぶ前から知っていたのですが、
最近まであまり興味を持てませんでした。

なぜかというと、自分で作ったイメージの中に入って、
自己満足に浸っているだけのような、気がしていたからです。

興味を持ち始めたきっかけは、
やすらぎというのを突き詰めて考えたことからです。

やすらぎをみんなに与える仕事をしているならば、
自分自身が、真のやすらぎを得ていなければ、
本当のやすらぎは提供できない。

そんな思いからでした。

今までも、毎朝のテラとの散歩や、
朝のヨガ、家族と一緒の食事、かみさんとの会話、
畑、休日のドライブ・・・。

それなりにやすらぎを感じる生活をしていたつもりでしたが、
それが真のやすらぎかというと自信がありません。

それなら、本格的に取り組んでみようと、ヨガ、
呼吸法を学びなおし、そして、瞑想となったのです。

瞑想を学ぼうといろんな本を探しましたが、
なかなかピンとくる本が見つかりませんでした。

そんなときに、1冊のかわいいイラストの表紙の文庫本、
「はじめよう。瞑想」を見つけました。

イラストがかわいらしかったので、
まあ、女の子向けのお手軽な本かなと思いました。

だけど、ゲスト向けに簡単な瞑想を教えるヒントが
あるかもしれないと思って買ってみました。

ほとんどの本は、
実際の瞑想のやり方を具体的に書いてありませんが、
この本は一番最初に、イラスト入りで書いてありました。

そして、瞑想やヨガ、禅の大家といわれる先生たちよりも、
本質的なことを簡単な言葉で、
具体的に分かりやすく書いてあります。

瞑想の解説も科学的で、医学的に充分納得できるもので、
実際の生活にも生かせる方法だなと感じました。

まず、自分でしばらく実践してみて、
しばらくして、プログラムにも取り入れ、
ゲストの方と一緒にやるようになりました。

ゲストで友人でもある中野さんが、ときどき来て、
瞑想会を開いてくれるのもいい刺激になっています。

まだまだ、真のやすらぎを得るまではいきませんが、
少し心の力みが、取れてきた感じがします。

そして、ゲストのみなさんにも、
少しでもやすらぎの心を取り戻してもらえるように、
プログラムもバージョンアップしています。

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「 瞑想とは 」

瞑想(Meditation)とは何か?

簡単に言ってしまうと、
何かに心を集中させて、心を静めることです。

その目的によって、やり方も様々なものがあります。

例えば、スポーツ選手のイメージトレーニングや
ビジネスマンのストレスのコントロール

自己啓発のためのイメージトレーニング、宗教的な行法など、
いろんな分野で広い範囲に用いられています。

それぞれのやり方、流派によって、考え方が違うので、
自分が瞑想に、何を求めるかが、大事なのかなと思います。

私がやっている瞑想は、呼吸に意識を向けて、心を静めて、
心身の深いリラックスを目的にした方法です。

いきなり、無の境地になどと力まず、
どんなものかとりあえずやってみようというような、
気軽な気持ちで初めてみましょう。

完全に正しい方法でなくとも、
静かに座っているだけでも、ちょっと気分が落ち着いてきます。

今は、インターネットや携帯電話など便利なものがあるおかげで、
24時間いろんな情報が入ってきます。

便利でいいのですが、その便利さと引き換えに、
こころが静まる時間がなくなっているような気がします。

こんな、便利すぎる時代だからこそ、
意識的にこころを静める、瞑想が必要だと思うのです。

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「 こころの鎖を開放する 」

愛犬のテラは、いつもテラスで寝ているので、
ゲストのみなさんからは、
ほとんど動かない犬だと思われているようです。

ところが、散歩に出かけると、
別人(犬)のように、はしゃいで歩きます。

リードを離したら、一気に走り出し、野山を駆け巡ります。

その姿は、テラスで寝ているいつもの姿とは、
まったく違って、野生の力にあふれています。

しかし、鎖につながれていると、
動けないのを知っているので、動こうともしません。

そんな姿を見ていて、これは人間も同じだなと感じました。

私たちも普段の生活では、
いろんな鎖につながれています。

家族や仕事、友人、恋人・・・。

この鎖がつながっているお陰で、
安心して毎日を過ごせています。

だけど、ときどきこの鎖が体中にからみついて、
身動きが取れなくなるときがあります。

いろんなストレスに縛られているときです。

あまり、ごちゃごちゃになっているときは、
それらから開放されて、
自由になってみたいと思ったことはありませんか?

ちょっと前に、スマップの草薙君が
公園で裸になって騒いで問題になりましたね。

あれも服を脱ぎたいというよりは、
体中、いや心にまでつながった鎖から、
開放されたかったのではないかと思います。

しかし、この鎖を脱ぎ捨ててみて、
鎖の大切さが改めて分かったのではないでしょうか。

鎖から開放されるのは必要なことですが、
大切な関係を断ち切る必要はありません。

実際に開放されなければいけないのは、心の中の鎖です。

自分で作ってしまった、
余分な心の中の鎖を開放させることで、

大切な関係を見つめ直し、
大事にしていくことができるのではないでしょうか。

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「 瞑想のやり方 」

瞑想のやり方は、流派によっていろんな方法があります。

大事なのは、どんなやり方をするかということよりも、
何を目指すかということだと思います。

私は、瞑想は、
心と体のやすらぎを取り戻すための技術、
手段だと考えています。

なので、シンプルで分かりやすいものほどいい、
というのが私のスタンスです。

1、座布団をふたつに折り、お尻の下に敷き、あぐらを組みます。

  あぐらが難しい人は、正座でも、イスに座ってやっても大丈夫です。

2、座る体勢が決まったら、上体を前に倒し、
  目をつぶり、心の中で「瞑想を始める」と宣言します。

3、背骨を一本ずつ積み上げるような感じで、ゆっくり上体を起こします。

4、起き上がったら、座る位置や背骨を動かして姿勢を安定させて、
  太ももの上に両手を乗せて、親指と人差し指をつけて印を結ぶ。

5、胸式呼吸を大きく3回
  (吸う息で胸を開いて、背筋を伸ばし、吐く息で肩の力を抜くように)

6、腹式呼吸を3回
  (吐く息で下腹をへこませて、吸う息で自然に戻す)

7、自然な腹式呼吸にして、呼吸に意識を向ける

8、5分から10分間、呼吸に意識を向けて、瞑想する
  (雑念が湧いてきたら、いったん横に置いて、呼吸に意識を戻す)

9、上体を前に倒し、ゆっくり起き上がり目を開ける

———————————————

「 瞑想をやる際の注意点 」

1、呼吸

  瞑想中の呼吸は、ゆっくりとした自然な腹式呼吸にします。
  あまり呼吸を長くしようとして、苦しくなったり、力んだりしないように。

2、雑念

  瞑想中にいろんな雑念が出てきますが、無理に押さえ込んだり、
  考え込んだりしないように。雑念が湧いてきたら、
  いったん横において、呼吸に意識を戻します。

3、姿勢

  瞑想のときの姿勢は、
  背筋が自然に伸びて、呼吸がしやすいように座ります。

  瞑想の前に、簡単なヨガをすると、
  座る姿勢が安定して、瞑想に集中しやすくなります。

4、瞑想をやめた方がいい場合

  瞑想をすると、不安感が増してくるような場合や
  どうしても眠くなる場合は、瞑想をやめて、ゆっくり休みましょう。

5、場所

  静かな場所で、途中で妨げられない環境を作る。

  夜や早朝など、電話などがかかってこないような時間で。

  周りの音が気になるようなら、静かで単調な音楽をかけてもいい。

いろんなことをいいましたが、あまり形にとらわれず、
まず座って静かに呼吸に意識を向けてみましょう。

瞑想に関する知識をたくさん得るよりも、
どれだけ実践したかの方が気づくことが多いでしょう。

忙しい毎日で、自分を見失わないためにも、
短い時間でいいので、心を静める時間をつくってみませんか。


【 やすらぎのレシピ 】

蒸し暑い日が多くなってきましたね。

こんなときは、サラダのようなみずみずしくて、
さっぱりしたものが欲しくなります。

そこで、今回はやすらぎの里で出している、
サラダのドレッシングを紹介します。

市販のドレッシングはどれも、
化学調味料がたくさん入っているので、
たまには、自然の素材だけで作ったドレッシングを味わって下さい。

「 梅ドレッシング 」

梅の酸味と、しその香りがさわやかなドレッシングです。
蒸し暑くて、食欲が落ち気味なときにおすすめです。

●材料

梅干小1個、しその葉2枚、昆布だし大さじ3、酢小さじ2、
みりん大さじ1.5、はちみつ小さじ1

●作り方

1、梅干の実をほぐす

2、しその葉をみじん切りにする

3、すべての材料を混ぜ合わせる
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「 夏みかんドレッシング 」

夏みかんを使った、さっぱりしたドレッシングです。

夏みかん以外でも、
酸味のある柑橘類だったら、どんなものでも大丈夫です。

●材料と作り方

だし汁75cc、醤油15cc、みりん15cc、ポン酢25cc、
夏みかん2個分の絞り汁を混ぜる
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「 ゴマドレッシング 」

ごまを使ったコクのあるドレッシング。

ごまの風味が生きている、
和風の和え物などにも使える、美味しいドレッシングです。

●材料と作り方

醤油大さじ3、みりん大さじ2、りんご酢大さじ2、
米酢大さじ2、みそ大さじ1、はちみつ大さじ1、

練りゴマ3/4カップ、すりゴマ1/3カップを混ぜ合わせる。

※ゴマは自分ですったものだと、香りが全然違います。
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「 酢味噌ドレッシング 」

和え物にも使える、さっぱり味の和風ドレッシング。

酢味噌和えって、もっと見直したい和風のサラダですね。

●材料と作り方

1、白味噌大さじ4、味噌大さじ1、みりん大さじ2、
  米酢大さじ3、からし小さじ1くらいを混ぜ合わせる。

2、出来上がった、酢味噌をりんごジュース大さじ3、
  りんご酢大さじ4、ポン酢大さじ1と混ぜ合わせると出来上がり。


【 情報スクランブル 】

「 書籍紹介 」

○始めよう。瞑想
宝彩 有菜著 光文社知恵の森文庫

私が瞑想を始めようという、きっかけを作ってくれた本。

すっきりした女性が座って瞑想している、
イラストの表紙がかわいい本で、
瞑想のやり方が、具体的にわかりやすく書いてある本です。

瞑想の本は、やたらと難しい文章のわりに、
本当になにが大切なのかというのが、

よく分からないというものが、
多いのですが、この本は、とっても分かりやすい。

文庫本なので、手軽に読めて、
イラスト入りの説明を見ながら、瞑想がすぐに始められます。

瞑想の効果や実際の生活での活かしかたなど、
瞑想やヨガに興味のある方、

医療や福祉など人をケアーする仕事をしている方に、
是非おすすめします。
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○こぶたくんのめいそう
ケリー・リー・マクリーン著 日野原重明訳 産経新聞出版

やすらぎの里でときどき瞑想会を開いてくれる、
中野さんおすすめの瞑想の絵本。

国内初、こども向けの瞑想ガイド絵本ということですが、
こどもにも分かるように書かれた、大人向けの絵本です。

聖路加病院の理事長の日野原先生が翻訳した絵本だけあって、
味わい深い文章が、こころにしみます。
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「おすすめのCD」

○エンヴァイロメント2    アヌガマ
~ 小川のゆらぎとチベットのベル ~

さらさらと流れる小川の流れる音が、
涼しげで聴いているだけで、
高原の森の中にいるような気分になれます。

自然音と音楽の絶妙な融合が、
瞑想の音楽としてだけではなく、
一日中流し続けることのできる環境音楽としても最適です。

蒸し暑い部屋の中が、
このCDの音楽が流れているだけで爽やかな高原のようになります。
———————————————

○イントゥー・サイレンス    カマール

瞑想のための音楽としてトータルに構成されたアルバム。
1曲目では、心や体の中のとどこおりを浄化して、

2曲目は、自分のエナジーを宇宙に放出し、
3曲目では、宇宙からのエナジーを受け取る。

最後の15分は、音楽が収録されていない「沈黙」。
最後に鐘の音が響き、瞑想の終わりを告げる。


【 寄せ書きから 】

やすらぎの里では来ていただいた方が、
お帰りの際に、寄せ書きを書いてもらっています。

滞在中の感想から感謝の声まで、
すべてスタッフみんなの活力になっています。

その中の一部をご紹介させていただきます。

  
10年前から来たいと思いつつ・・・。

やっと来ることができました。

先生とスタッフのみなさんの治療と美味しい食事、
笑顔の対応のおかげで、いっぱい充電させていただきました。

夫と子どもを支える生活、おかげさまで、まだがんばれそうです!  40代 女性
———————————————

仕事に子育てに追われて30数年、
気づいたらこの年(?)に。
自分のためだけに使った一週間の時間は、貴重な体験になりました。

心から癒され、大事にされたと実感しました。

先生、スタッフのみなさん、やさしさをありがとう!
                          50代 女性
———————————————

ストレスで荒んでいた心が、本当に洗われました!!

回復食2日目は、チョコレートが食べたくて(笑)、
イライラして本当にリタイヤを考えました・・・。

今、一週間最後まで乗り切ることができ、
すっごく幸せな気持ちで一杯です。

食事もホタルも満天の星空も、
一緒に過ごした人たちも最高すぎました!
すべてのことに感謝したい気持ちです。

本当にありがとうございました!       20代 女性
———————————————

断食コースで、腹回りの肉が、びっくりするほど落ちました。

問題はこれからですね。

どう生きるかということでもありように思っています。

やすらぎの里に出会えて、
いろんな意味で、いい気づきをいただきました。   50代 男性


「編集後記」

今回は、瞑想を特集してみました。

私はまだ瞑想を語るほどの経験はありませんが、
みなさんの心のやすらぎを取り戻すきっかけになればと、
今自分が、知っている知識と経験の範囲で紹介しました。

毎朝6時30分から、屋上のデッキでヨガをやっていますが、
その後で、短時間の瞑想もやっています。

小鳥の鳴き声をBGMに風を感じながらの
瞑想はとっても気持ちのいいものです。

今では一日を穏やかに過ごすための、
かかせない毎日の日課になっています。

ゲストのみなさんも自由に参加できるので、
今度来たときに、一緒にやりましょうね。    大沢

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