やすらぎ通信 Vol.81  【 ヨ ガ 】

【目次】

○ヨ ガ
○情報スクランブル
「プチ断食とヨガ・瞑想リトリート、おすすめのヨガスタジオ」
○やすらぎのレシピ
「きのこと豆腐のキッシュ、かぼちゃのポタージュ」
○寄せ書きから
○編集後記 


【 ヨ ガ 】

ヨガは、20代半ば、
自然食に興味を持ち始めた頃からやっているので、
もうかれこれ、20年ほどやっていることになります。

ひと昔前は、ヨガと言えば、健康オタクか精神世界系の
風変わりな人がやるものという風潮でした。

しばらくして、オームの事件があって、
ヨガ=宗教=怪しいものという風にとらえられた時期もありました。

やすらぎの里も断食や自然食、ヨガをやっていて、
山の中にある施設ということで、若い女の子の親御さんからは
そちらは大丈夫よねとよく聞かれたものです。

今では、芸能人やモデルの子で、ヨガをやっていて、
きれいな人がたくさんいるので、ヨガ=健康的=きれい
というイメージが、すっかり定着した感じです。

やすらぎの里でも、10月に「ヨガと瞑想のリトリート」を
やるのですが、HP等で告知したら、すぐに一杯になり、
改めて、関心の高さを再確認しました。

そこで、今回はヨガをテーマに取り上げてみました。

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「力を抜く練習」

ヨガというと体の硬い人は、
苦手だという方が、たくさんいます。

しかし、体を柔らかくすることだけが、
ヨガの目的ではありません。

力を抜く練習だと考えてください。

私は治療で、毎日人の体を触っていますが、
力が抜けていない人が、たくさいます。

自分では力を抜いているつもりでも、ぜんぜん抜けていないのです。

中には、寝ていても力が抜けず、
固まったまま寝ている人もいるくらいです。

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「無意識のうちに力が入っている」

力が抜けていないので、寝ても疲れが取れなかったり、
朝から肩がこってしまいます。

そんな人は、無意識に、力を入れてしまっています。

なぜ、無意識に力を入れてしまうかというと、
自分でも気がつかないうちに、身構えているんですね。

そんなつもりはないんだけど・・・。
自分で自覚がないのが、やばいんですよね。

そんな自分に気づくために、あるのがヨーガなのです。

「こんな私でも、柔らかくなるの」

生まれつき体が硬い私でも、柔らかくなるんですか?

そんな質問をよく受けます。

確かに、もともと体の柔らかい人、硬い人っています。

体が硬い人は、自分の体が硬いという
イメージをもっている場合が多いようです。

そのイメージが体を強ばらせ、むりに伸ばそうとして、
痛い思いをするので、それが、
さらに体を硬くするという悪循環になってしまいます。

体が硬いのは、筋肉が緊張しているからです。

その緊張を緩めることができれば、体は柔らかくなってきます。

緊張を緩めるためには、力ずくでやろうとしてもだめです。

人間の体は、吐く息で緩むようになっているので、
吐く息にあわせて、力を抜けるようになると体は柔らかくなります。

がんばればもう少し曲げられるというところで、止めて、
吐く息にあわせて力を抜きながら、少しだけ曲げてみる。

そうやって、力の抜き方が上手になれば、
どんなに硬い人でも、必ず柔らかくなります。

心も体もですね。

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「ヨガの意味」

“ヨガ”という言葉には、“結ぶ”という意味があります。

何を結ぶのかというと、こころとからだ、
自分と自然、意識と無意識です。

本来、深く結びついていたはずのものが、ストレスやとらわれ、
不自然な生活でバラバラになってしまい、
心と体の調和が取れなくなってしまった。

それらを再結合しようというわけです。

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「自然と調和する」

不自然な生活で分断された、自然との調和を取り戻す。

そのために瞑想をして、こころを沈め、
からだに内在する自然の働きに意識を向けていきます。

しかし、からだがこわばっていると、
瞑想の途中で意識が違うところにいってしまうので、
その前に準備運動をします。

この準備運動が、一般にヨガと呼ばれている、
アーサナというポーズをとる体操です。

ですから、ヨガのポーズというのは、
実は、本番前の準備運動だったんですね。

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「ヨガの歴史」

ヨガは、紀元前から綿々と受け継がれていたものが、
紀元後4~6世紀頃にパタンジャリという聖人が、
「ヨガ・スートラ」という経典にまとめて完成されました。

この経典は、八段階の積み重ねによって構成されていて、
八支則(アシュタンガ)と云われています。

この総合的なヨガの行法は、
日常の生活での行動の規範となる禁戒や勧戒を基本にして、

段階的に体や呼吸を整えながら、
順番に山の高みに上っていく道のようです。

そして、この実践を積み重ねることで、
体と心、魂の調和をはかり、悟りを目指すのが目的です。

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「八支則」

1、ヤマ(禁戒): 人や社会に対して基本的に守るべきこと。

非暴力、正直(言葉と行動の一致)、不盗(他人の時間、喜び等も)、
 梵行(性的エネルギーのコントロール、)非所有(ものに執着しない)の五つ。

2、ニヤマ(勧戒): 自分に対して守るべき行動。

  清浄(心と体の浄化)、知足、精進、読誦(生命の智慧の学習)、自在神祈念の五つ。

3、アーサナ(体位法): ポーズや座法で体を整える。

4、プラーナーヤーマ(調息):呼吸のコントロールで気を整える。呼吸、食事法。

5、プラティヤハーラ(制感):感覚をコントロールして周りが気にならなくなること。

6、ダーラナ(集中): 集中力をつけること。

7、ディヤーナ(静慮):瞑想で静かな精神状態を保つ。

8、サマディ(三昧):悟り、真のやすらぎ、自然との一体感。

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「他の人と比べない」

他のスポーツだと、できるだけ早く、
上手い人と同じにできるようになって、かっこよく決める。

そんなところがありますよね。

ヨガは、ポーズの完成だけが目的ではありません。

そのポーズをとっているときの自分の体の感覚、
呼吸にしっかり意識が向かっているかどうか。

見た目のポーズができているかどうかではなく、
自分の内的な感覚を大事にする。

そこが、ヨガと他のスポーツの大きな違いです。

ヨガには、他の人と競うことや試合のようなものはありません。

むしろ、つい他人の目を意識したり、競ってしまう、
心のクセを見つめることこそが、ヨガといってもいいでしょう。

ポーズが、かっこよくできていなくても、その人なりに、
自分の体を深く味わっていれば、それは充分にヨガです。

毎日のヨガの練習が、自分を深める時間であり、動く瞑想なのです。

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「ヨガをする時間」

ヨガをするのに、おすすめの時間は朝と夜のお風呂上りです。

本当にヨガが好きな方だったら、
朝早く起きて、体を目覚めさせるために、
一日をヨガでスタートさせることができたらすばらしいですね。

朝は、太陽礼拝のような、胸を開き、
体の上の方に刺激を与えるポーズがおすすめです。

交感神経を刺激して、体を目覚めさせ、
やるぞという気にさせてくれます。

日中に出来る方は、少し運動量の多い、ヨガがいいでしょう。

体を思いっきり動かすと、頭もカラッポになり、
汗と一緒に、ストレスも抜けて、すっきりしますよ。

夜は、お風呂に入った後や寝る前がおすすめです。

リラックスやいい眠りのために、
座ったり、寝ながらやるポーズがおすすめです。

体の下の方に刺激を与えることで、
気を下げて、脳の興奮を静めてあげるのです。

特に、ストレスがたまっている人や、寝つきの悪い人、
常に肩がこっているような人は、
意識的に脳の興奮を鎮めて力を抜くようにしましょう。

そうすることで、自律神経が切り替わり、
脳もからだも充分に休まり、深い睡眠ができるようになります。

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「ヨガ教室」

ヨガをやってみたいという方は、
時間が取れるなら、教室に通うのをおすすめします。

なんでもそうですが、継続していくのって大変ですよね。

継続していくためには、いい先生と仲間が必要です。

自分だけでやっていると、
自分がわかる範囲でしかヨガの良さがわかりません。

しかし、教室に通い、先生に教えてもらうことで、
新しい発見があり、より深い気づきを得ることがあります。

また、同じ教室でいい仲間がいると、
ヨガを続けようというモチベーションになります。

仕事の仲間とは違い、趣味で集まっている仲間なので、
深いところで気が合う人が多かったりしますね。

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「自宅でヨガを学ぶ」

ヨガには興味があるけど、忙しかったり、地方だったりして
教室に行くことができないという方も多いと思います。

そんな方におすすめなのが、ヨガのDVDです。

ネットで調べると、ほんとうにいろんなDVDがあります。

実は、私もヨガのDVDはよく使っています。

ヨガもいろんな流派があり、それぞれやり方が違います。

自宅にいながら、空いた時間で、
いろんな先生のやり方を学ぶことができるので、
いい時代になったなと思います。

平日は、いつもやっているポーズを20分位、
朝と夜にやって、休日は、その日の気分でDVDを選んで、
クラスに参加しているつもりで、60~90分位しっかりやります。

自分のやり方だけでやっていると、
できているなと思ってしまいますが、

時々、違うやり方にトライすると、
自分の苦手なところがよく分かるので、いい学びにもなります。

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「ヨガと食」

ヨガと食の関係で一番大切なことは、
体の声を聞いて体が欲しているものを、
欲しているだけ食べるということです。

ビタミンやカロリーがどうのとか、
菜食じゃなければいけないとか、

頭で考えた知識で食べるのではなく、
自分の体の声にしたがうということが一番大切なことです。

心と体を結ぶのがヨガのアーサナ(体操)で、
体と自然を結ぶのが食と呼吸、車輪の両軸のようなものです。

そして、それがしっかりとできるようになったら、
心や体の声を聞いて、
無理のない自然体の自分らしい生き方ができるようになる。

それが、ヨガをする大きな目的だと思います。


【 情報スクランブル 】

「プチ断食とヨガ・瞑想リトリート」

プチ断食で内臓を休め、ヨガで体をゆるめ、
瞑想で心を静める1泊2日のリトリート(合宿)を始めます。

●日程

10月17日(土)1泊2日・キャンセル待ち
12月5日(土)1泊2日・残り若干名

ヨガの初級者~中級者向けの内容となっています。

このリトリートは、特別プログラムのため、
通常の滞在のような面談や治療はありません。

メルマガやホームページで告知したら、
10月17日(土)はすぐに定員になり、

キャンセル待ちになっていますが、
12月5日(土)1泊2日の分は、まだ若干空きがあります。

静かな伊豆高原で、大沢と一緒に、
ヨガと瞑想をじっくり味わってみませんか。

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「おすすめのヨガスタジオ」

ヨガに興味があるんだけど、
どんな教室に行ったらいいのかよくわからない。

そんな方のために、ひとつのスタジオで、
いろんなタイプのヨガが学べる、ヨガスタジオを紹介します。

どちらのスタジオもヨガだけでなく、
いろんなイベントもやっているので、
ホームページも要チェックです。

○ロータス8

ヨガをやっている人に人気の月刊誌の「yogini」が
プロデュースしているヨガスタジオ。

ヨガの初心者で、
まだ自分にどんなヨガが合うのかわからない方や、

すでにヨガをやっているが、
もっといろんなヨガを勉強してみたい方に、
おすすめのスタジオです。

いろんなワークや講座も充実していているので、
自然な暮らし方に、関心のある方にもおすすめです。

東京都中央区東日本橋3-3-17 Re-Know1F
TEL 03-6825-6888
都営新宿線 馬喰横山駅
都営浅草線 東日本橋駅下車徒歩2分

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○TOKYO YOGA(TYG)

運動量の多い、アシュタンガヨガを中心に、
いろんなヨガのクラスがあるスタジオです。

渋谷、青山、大阪、伊豆高原にスタジオがあり、
日本のヨガのけん引役のような存在です。

代表のチャマさんは伊豆高原で暮らし、
奥さんは高原館でオプションの
エサレンマッサージをしてくれています。

東京都渋谷区神南1-12-16 和光ビル4B
TEL 03-6379-1210
JR渋谷駅ハチ公口から徒歩3、4分


【 やすらぎのレシピ 】

今年は、夏らしい夏が少なかったですね。

朝夕もだいぶ涼しくなってきたので、
少しずつ秋モードに体を切り替えてあげましょう。

体が冷える人や季節の変わり目に調子を崩す人は、
季節のものをとって、季節の変化に、
しっかり体を順応させていきましょう。

「きのこと豆腐のキッシュ」

オーブンを使うので、
お料理好きな方向けのメニューですが、
見た目もかわいいので、
みんなが集まったパーティーのときなどにおすすめです。

こんなお料理を出したら、
みんなにお料理上手って思われること間違いなしです。

●材料 4人分

豆腐1/2丁、しめじ1/2パック、しいたけ5個、
エリンギ1本、玉ねぎ1/4個、人参1/4本、卵1個、
小麦粉大さじ3、松の実少々、塩コショウ

●作り方

1、豆腐を水切りする。

2、玉ねぎ、きのこ、豆腐の順に炒め塩コショウで下味を
  つけて冷ます。

3、冷めた2に卵、小麦粉を入れて混ぜ丸型に入れる。

4、人参をすり下して、松の実と一緒に上に飾る。

5、オーブンに入れて200℃で20分焼く。

6、焼けたら切り分けて、器に盛り付ける。
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「かぼちゃのポタージュ」

やすらぎの里で秋の一品といえば、これです。

かぼちゃの自然な甘みが存分に味わえて、
幸せな気分になれますよ。

かぼちゃの甘さと豆乳のこくが絶妙のマッチングで、
かぼちゃの自然な甘さを引き立ててくれます。

週末にたっぷり作って、小分けにして冷凍しておけば、
手軽に手作りの味が楽しめますよ。

●材料 4人分

南瓜200g、玉ねぎ1/2個、小麦粉大さじ2、
だし汁400cc
豆乳500cc、塩、コショウ少々

●作り方

1、南瓜を蒸して、皮をむく

2、玉ねぎを薄くスライスして炒め、小麦粉を入れ粉の臭みがなくなるように炒め、
  だし汁を加え玉ねぎが柔らかくなるまで煮る。

3、ミキサーに2と南瓜を入れ、回りにくい時は豆乳を少し加える。

4、鍋に3と残りの豆乳を入れ、塩、コショウで味を調える。


【 寄せ書きから 】

やすらぎの里では来ていただいた方が、
お帰りの際に、寄せ書きを書いてもらっています。

滞在中の感想から感謝の声まで、
すべてスタッフみんなの活力になっています。

その中の一部をご紹介させていただきます。

  
やすらぎの里は、年に一度帰ってくる、私の実家です。

スタッフの方々が、毎回家族のように、
笑顔で迎えてくださるので、いつも楽しく、
やすらぎの一週間を過ごせています。

今度帰ってくるときまで、
体調を維持できるように心がけたいと思います。

今回もありがとうございました。
                     40代 女性
———————————————

夫婦で一週間お世話になりました。

健康で過ごすためには、何を意識し、
どのように生きていけばいいのか、
改めて考えるいい機会になりました。

居心地よく、楽しい一週間でした。

先生はじめ、スタッフのみなさんに、
感謝の一言につきます。

ありがとうございました。       50代 女性
———————————————

「食べる」ということの大切さを、
生まれて初めて認識した感じがします。

あれだけ毎日食べていて、
でも、たくさん食べているから
気がつかないんですね。

食事や温泉もよかったのですが、
スタッフの方々の温かいおもてなしに癒されました!

また、縁あって同じ時期に参加した、
みなさんの励ましも嬉しかったです。

「やすらぎの里」最高です!

想像以上の素敵な夏休みをありがとうございました。
                      30代 女性
———————————————

「空っぽ」の本当の意味がわかり、
体感することができました。

手放せた思い、新しく入ってきた思い、
いろんなことに気付くことができた一週間でした。

充分にリセット、充電ができたので、
また明日から笑顔で過ごせます。

みなさん、本当にありがとうございました。

今度は家族を連れて来ます。       30代 女性


「編集後記」

この間から夜9時30分から15分くらい、
夜寝る前の安眠のための「夜ヨガ」をやっています。

もともと、自分で夜にやっていたヨガを
みんなと一緒にやってみようかという感じで始めました。

ここでやって、ヨガって気持ちいいんだと、
カラダで感じてくれたら嬉しいです。

夜の涼しい風が通り抜ける大広間で、
静かな虫の声をBGMに、ヨガをやっていると、
ココロもカラダも静まっていきます。

夜のヨガ、今度来たときに、一緒にやりましょうね。
                                大沢

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