【目次】
○ヨ ガ
○情報スクランブル
「プチ断食とヨガ・瞑想リトリート、おすすめのヨガスタジオ」
○やすらぎのレシピ
「きのこと豆腐のキッシュ、かぼちゃのポタージュ」
○寄せ書きから
○編集後記
【 ヨ ガ 】
ヨガは、20代半ば、
自然食に興味を持ち始めた頃からやっているので、
もうかれこれ、20年ほどやっていることになります。
ひと昔前は、ヨガと言えば、健康オタクか精神世界系の
風変わりな人がやるものという風潮でした。
しばらくして、オームの事件があって、
ヨガ=宗教=怪しいものという風にとらえられた時期もありました。
やすらぎの里も断食や自然食、ヨガをやっていて、
山の中にある施設ということで、若い女の子の親御さんからは
そちらは大丈夫よねとよく聞かれたものです。
今では、芸能人やモデルの子で、ヨガをやっていて、
きれいな人がたくさんいるので、ヨガ=健康的=きれい
というイメージが、すっかり定着した感じです。
やすらぎの里でも、10月に「ヨガと瞑想のリトリート」を
やるのですが、HP等で告知したら、すぐに一杯になり、
改めて、関心の高さを再確認しました。
そこで、今回はヨガをテーマに取り上げてみました。
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「力を抜く練習」
ヨガというと体の硬い人は、
苦手だという方が、たくさんいます。
しかし、体を柔らかくすることだけが、
ヨガの目的ではありません。
力を抜く練習だと考えてください。
私は治療で、毎日人の体を触っていますが、
力が抜けていない人が、たくさいます。
自分では力を抜いているつもりでも、ぜんぜん抜けていないのです。
中には、寝ていても力が抜けず、
固まったまま寝ている人もいるくらいです。
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「無意識のうちに力が入っている」
力が抜けていないので、寝ても疲れが取れなかったり、
朝から肩がこってしまいます。
そんな人は、無意識に、力を入れてしまっています。
なぜ、無意識に力を入れてしまうかというと、
自分でも気がつかないうちに、身構えているんですね。
そんなつもりはないんだけど・・・。
自分で自覚がないのが、やばいんですよね。
そんな自分に気づくために、あるのがヨーガなのです。
「こんな私でも、柔らかくなるの」
生まれつき体が硬い私でも、柔らかくなるんですか?
そんな質問をよく受けます。
確かに、もともと体の柔らかい人、硬い人っています。
体が硬い人は、自分の体が硬いという
イメージをもっている場合が多いようです。
そのイメージが体を強ばらせ、むりに伸ばそうとして、
痛い思いをするので、それが、
さらに体を硬くするという悪循環になってしまいます。
体が硬いのは、筋肉が緊張しているからです。
その緊張を緩めることができれば、体は柔らかくなってきます。
緊張を緩めるためには、力ずくでやろうとしてもだめです。
人間の体は、吐く息で緩むようになっているので、
吐く息にあわせて、力を抜けるようになると体は柔らかくなります。
がんばればもう少し曲げられるというところで、止めて、
吐く息にあわせて力を抜きながら、少しだけ曲げてみる。
そうやって、力の抜き方が上手になれば、
どんなに硬い人でも、必ず柔らかくなります。
心も体もですね。
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「ヨガの意味」
“ヨガ”という言葉には、“結ぶ”という意味があります。
何を結ぶのかというと、こころとからだ、
自分と自然、意識と無意識です。
本来、深く結びついていたはずのものが、ストレスやとらわれ、
不自然な生活でバラバラになってしまい、
心と体の調和が取れなくなってしまった。
それらを再結合しようというわけです。
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「自然と調和する」
不自然な生活で分断された、自然との調和を取り戻す。
そのために瞑想をして、こころを沈め、
からだに内在する自然の働きに意識を向けていきます。
しかし、からだがこわばっていると、
瞑想の途中で意識が違うところにいってしまうので、
その前に準備運動をします。
この準備運動が、一般にヨガと呼ばれている、
アーサナというポーズをとる体操です。
ですから、ヨガのポーズというのは、
実は、本番前の準備運動だったんですね。
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「ヨガの歴史」
ヨガは、紀元前から綿々と受け継がれていたものが、
紀元後4~6世紀頃にパタンジャリという聖人が、
「ヨガ・スートラ」という経典にまとめて完成されました。
この経典は、八段階の積み重ねによって構成されていて、
八支則(アシュタンガ)と云われています。
この総合的なヨガの行法は、
日常の生活での行動の規範となる禁戒や勧戒を基本にして、
段階的に体や呼吸を整えながら、
順番に山の高みに上っていく道のようです。
そして、この実践を積み重ねることで、
体と心、魂の調和をはかり、悟りを目指すのが目的です。
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「八支則」
1、ヤマ(禁戒): 人や社会に対して基本的に守るべきこと。
非暴力、正直(言葉と行動の一致)、不盗(他人の時間、喜び等も)、
梵行(性的エネルギーのコントロール、)非所有(ものに執着しない)の五つ。
2、ニヤマ(勧戒): 自分に対して守るべき行動。
清浄(心と体の浄化)、知足、精進、読誦(生命の智慧の学習)、自在神祈念の五つ。
3、アーサナ(体位法): ポーズや座法で体を整える。
4、プラーナーヤーマ(調息):呼吸のコントロールで気を整える。呼吸、食事法。
5、プラティヤハーラ(制感):感覚をコントロールして周りが気にならなくなること。
6、ダーラナ(集中): 集中力をつけること。
7、ディヤーナ(静慮):瞑想で静かな精神状態を保つ。
8、サマディ(三昧):悟り、真のやすらぎ、自然との一体感。
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「他の人と比べない」
他のスポーツだと、できるだけ早く、
上手い人と同じにできるようになって、かっこよく決める。
そんなところがありますよね。
ヨガは、ポーズの完成だけが目的ではありません。
そのポーズをとっているときの自分の体の感覚、
呼吸にしっかり意識が向かっているかどうか。
見た目のポーズができているかどうかではなく、
自分の内的な感覚を大事にする。
そこが、ヨガと他のスポーツの大きな違いです。
ヨガには、他の人と競うことや試合のようなものはありません。
むしろ、つい他人の目を意識したり、競ってしまう、
心のクセを見つめることこそが、ヨガといってもいいでしょう。
ポーズが、かっこよくできていなくても、その人なりに、
自分の体を深く味わっていれば、それは充分にヨガです。
毎日のヨガの練習が、自分を深める時間であり、動く瞑想なのです。
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「ヨガをする時間」
ヨガをするのに、おすすめの時間は朝と夜のお風呂上りです。
本当にヨガが好きな方だったら、
朝早く起きて、体を目覚めさせるために、
一日をヨガでスタートさせることができたらすばらしいですね。
朝は、太陽礼拝のような、胸を開き、
体の上の方に刺激を与えるポーズがおすすめです。
交感神経を刺激して、体を目覚めさせ、
やるぞという気にさせてくれます。
日中に出来る方は、少し運動量の多い、ヨガがいいでしょう。
体を思いっきり動かすと、頭もカラッポになり、
汗と一緒に、ストレスも抜けて、すっきりしますよ。
夜は、お風呂に入った後や寝る前がおすすめです。
リラックスやいい眠りのために、
座ったり、寝ながらやるポーズがおすすめです。
体の下の方に刺激を与えることで、
気を下げて、脳の興奮を静めてあげるのです。
特に、ストレスがたまっている人や、寝つきの悪い人、
常に肩がこっているような人は、
意識的に脳の興奮を鎮めて力を抜くようにしましょう。
そうすることで、自律神経が切り替わり、
脳もからだも充分に休まり、深い睡眠ができるようになります。
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「ヨガ教室」
ヨガをやってみたいという方は、
時間が取れるなら、教室に通うのをおすすめします。
なんでもそうですが、継続していくのって大変ですよね。
継続していくためには、いい先生と仲間が必要です。
自分だけでやっていると、
自分がわかる範囲でしかヨガの良さがわかりません。
しかし、教室に通い、先生に教えてもらうことで、
新しい発見があり、より深い気づきを得ることがあります。
また、同じ教室でいい仲間がいると、
ヨガを続けようというモチベーションになります。
仕事の仲間とは違い、趣味で集まっている仲間なので、
深いところで気が合う人が多かったりしますね。
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「自宅でヨガを学ぶ」
ヨガには興味があるけど、忙しかったり、地方だったりして
教室に行くことができないという方も多いと思います。
そんな方におすすめなのが、ヨガのDVDです。
ネットで調べると、ほんとうにいろんなDVDがあります。
実は、私もヨガのDVDはよく使っています。
ヨガもいろんな流派があり、それぞれやり方が違います。
自宅にいながら、空いた時間で、
いろんな先生のやり方を学ぶことができるので、
いい時代になったなと思います。
平日は、いつもやっているポーズを20分位、
朝と夜にやって、休日は、その日の気分でDVDを選んで、
クラスに参加しているつもりで、60~90分位しっかりやります。
自分のやり方だけでやっていると、
できているなと思ってしまいますが、
時々、違うやり方にトライすると、
自分の苦手なところがよく分かるので、いい学びにもなります。
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「ヨガと食」
ヨガと食の関係で一番大切なことは、
体の声を聞いて体が欲しているものを、
欲しているだけ食べるということです。
ビタミンやカロリーがどうのとか、
菜食じゃなければいけないとか、
頭で考えた知識で食べるのではなく、
自分の体の声にしたがうということが一番大切なことです。
心と体を結ぶのがヨガのアーサナ(体操)で、
体と自然を結ぶのが食と呼吸、車輪の両軸のようなものです。
そして、それがしっかりとできるようになったら、
心や体の声を聞いて、
無理のない自然体の自分らしい生き方ができるようになる。
それが、ヨガをする大きな目的だと思います。
【 情報スクランブル 】
「プチ断食とヨガ・瞑想リトリート」
プチ断食で内臓を休め、ヨガで体をゆるめ、
瞑想で心を静める1泊2日のリトリート(合宿)を始めます。
●日程
10月17日(土)1泊2日・キャンセル待ち
12月5日(土)1泊2日・残り若干名
ヨガの初級者~中級者向けの内容となっています。
このリトリートは、特別プログラムのため、
通常の滞在のような面談や治療はありません。
メルマガやホームページで告知したら、
10月17日(土)はすぐに定員になり、
キャンセル待ちになっていますが、
12月5日(土)1泊2日の分は、まだ若干空きがあります。
静かな伊豆高原で、大沢と一緒に、
ヨガと瞑想をじっくり味わってみませんか。
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「おすすめのヨガスタジオ」
ヨガに興味があるんだけど、
どんな教室に行ったらいいのかよくわからない。
そんな方のために、ひとつのスタジオで、
いろんなタイプのヨガが学べる、ヨガスタジオを紹介します。
どちらのスタジオもヨガだけでなく、
いろんなイベントもやっているので、
ホームページも要チェックです。
○ロータス8
ヨガをやっている人に人気の月刊誌の「yogini」が
プロデュースしているヨガスタジオ。
ヨガの初心者で、
まだ自分にどんなヨガが合うのかわからない方や、
すでにヨガをやっているが、
もっといろんなヨガを勉強してみたい方に、
おすすめのスタジオです。
いろんなワークや講座も充実していているので、
自然な暮らし方に、関心のある方にもおすすめです。
東京都中央区東日本橋3-3-17 Re-Know1F
TEL 03-6825-6888
都営新宿線 馬喰横山駅
都営浅草線 東日本橋駅下車徒歩2分
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○TOKYO YOGA(TYG)
運動量の多い、アシュタンガヨガを中心に、
いろんなヨガのクラスがあるスタジオです。
渋谷、青山、大阪、伊豆高原にスタジオがあり、
日本のヨガのけん引役のような存在です。
代表のチャマさんは伊豆高原で暮らし、
奥さんは高原館でオプションの
エサレンマッサージをしてくれています。
東京都渋谷区神南1-12-16 和光ビル4B
TEL 03-6379-1210
JR渋谷駅ハチ公口から徒歩3、4分
【 やすらぎのレシピ 】
今年は、夏らしい夏が少なかったですね。
朝夕もだいぶ涼しくなってきたので、
少しずつ秋モードに体を切り替えてあげましょう。
体が冷える人や季節の変わり目に調子を崩す人は、
季節のものをとって、季節の変化に、
しっかり体を順応させていきましょう。
「きのこと豆腐のキッシュ」
オーブンを使うので、
お料理好きな方向けのメニューですが、
見た目もかわいいので、
みんなが集まったパーティーのときなどにおすすめです。
こんなお料理を出したら、
みんなにお料理上手って思われること間違いなしです。
●材料 4人分
豆腐1/2丁、しめじ1/2パック、しいたけ5個、
エリンギ1本、玉ねぎ1/4個、人参1/4本、卵1個、
小麦粉大さじ3、松の実少々、塩コショウ
●作り方
1、豆腐を水切りする。
2、玉ねぎ、きのこ、豆腐の順に炒め塩コショウで下味を
つけて冷ます。
3、冷めた2に卵、小麦粉を入れて混ぜ丸型に入れる。
4、人参をすり下して、松の実と一緒に上に飾る。
5、オーブンに入れて200℃で20分焼く。
6、焼けたら切り分けて、器に盛り付ける。
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「かぼちゃのポタージュ」
やすらぎの里で秋の一品といえば、これです。
かぼちゃの自然な甘みが存分に味わえて、
幸せな気分になれますよ。
かぼちゃの甘さと豆乳のこくが絶妙のマッチングで、
かぼちゃの自然な甘さを引き立ててくれます。
週末にたっぷり作って、小分けにして冷凍しておけば、
手軽に手作りの味が楽しめますよ。
●材料 4人分
南瓜200g、玉ねぎ1/2個、小麦粉大さじ2、
だし汁400cc
豆乳500cc、塩、コショウ少々
●作り方
1、南瓜を蒸して、皮をむく
2、玉ねぎを薄くスライスして炒め、小麦粉を入れ粉の臭みがなくなるように炒め、
だし汁を加え玉ねぎが柔らかくなるまで煮る。
3、ミキサーに2と南瓜を入れ、回りにくい時は豆乳を少し加える。
4、鍋に3と残りの豆乳を入れ、塩、コショウで味を調える。
【 寄せ書きから 】
やすらぎの里では来ていただいた方が、
お帰りの際に、寄せ書きを書いてもらっています。
滞在中の感想から感謝の声まで、
すべてスタッフみんなの活力になっています。
その中の一部をご紹介させていただきます。
やすらぎの里は、年に一度帰ってくる、私の実家です。
スタッフの方々が、毎回家族のように、
笑顔で迎えてくださるので、いつも楽しく、
やすらぎの一週間を過ごせています。
今度帰ってくるときまで、
体調を維持できるように心がけたいと思います。
今回もありがとうございました。
40代 女性
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夫婦で一週間お世話になりました。
健康で過ごすためには、何を意識し、
どのように生きていけばいいのか、
改めて考えるいい機会になりました。
居心地よく、楽しい一週間でした。
先生はじめ、スタッフのみなさんに、
感謝の一言につきます。
ありがとうございました。 50代 女性
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「食べる」ということの大切さを、
生まれて初めて認識した感じがします。
あれだけ毎日食べていて、
でも、たくさん食べているから
気がつかないんですね。
食事や温泉もよかったのですが、
スタッフの方々の温かいおもてなしに癒されました!
また、縁あって同じ時期に参加した、
みなさんの励ましも嬉しかったです。
「やすらぎの里」最高です!
想像以上の素敵な夏休みをありがとうございました。
30代 女性
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「空っぽ」の本当の意味がわかり、
体感することができました。
手放せた思い、新しく入ってきた思い、
いろんなことに気付くことができた一週間でした。
充分にリセット、充電ができたので、
また明日から笑顔で過ごせます。
みなさん、本当にありがとうございました。
今度は家族を連れて来ます。 30代 女性
「編集後記」
この間から夜9時30分から15分くらい、
夜寝る前の安眠のための「夜ヨガ」をやっています。
もともと、自分で夜にやっていたヨガを
みんなと一緒にやってみようかという感じで始めました。
ここでやって、ヨガって気持ちいいんだと、
カラダで感じてくれたら嬉しいです。
夜の涼しい風が通り抜ける大広間で、
静かな虫の声をBGMに、ヨガをやっていると、
ココロもカラダも静まっていきます。
夜のヨガ、今度来たときに、一緒にやりましょうね。
大沢
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