「病気になったのは生き方が間違っているからだ」
たしかに言っていることはわかる。
「生き方を改めれば病気は治る」
裏を返せばそういうことだ。
でもそれは、自分の生き方を自分で選択できるという前提がある。
本当にそれが可能なのか。
例えば、「ストレスフルな環境で長時間働く」
あきらかにそれが病気の原因とわかっても、それをやめる理由にはならない。
つまり、人生における優先順位は人それぞれで、正解はないということだ。
人生観は人の数だけある。
太く短く生きるか、細く長く生きるか。
細く短く生きるか、太く長く生きるか。
生まれてから今までの、多くの偶発的な出来事の集積の結果として今がある。
誰がそれを選択することができるのだろうか。
過去を悔やむことはない、未来を憂うこともない。
人生は、なるようにしかならない。
人もまた同じ。
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