【ネコに教わる恋愛心理学】
昨日、あるお店の前に差し掛かった時、黒い猫がたたずんでいるのが見えた。
近づいていくと、僕の方にまっすぐに歩み寄ってきて、足元にまとわりついて離れない。
胴体をこすりつけるようにしてべったりなのだ。
店員が「ごめんなさいね~」と言うからには、その店の飼い猫なのだろう。
僕は幼いころ、猫を飼っている家に遊びに行ったときに、息苦しくなり、それ以来「猫アレルギー」なのだ。
猫からは一定の距離をとるようにしている。
大人になってから、「うちの猫は人になつかない、ましてや初めての人には絶対に近づかないから」と飼い主が言うので、その家に遊びに行ったことがある。
そこで驚かれた。
やはりまとわりついてくるのである。
その後、何度もそうしたケースに出くわす。
うすうす感じていたが、ここまで繰り返されると、僕のすねからマタタビ様の物質が分泌している特異体質としか思えない。
それか、猫が好きでも嫌いでもないという事情が影響しているのかもしれない。
僕は猫アレルギーだから距離を取りたい。
でも嫌いというわけでもない。
というのっぴきらない微妙な立場なのである。
この煮え切らない「ニュートラル」の威力を痛感するのである。
恋愛に似ている、押しているときは引かれる。
少し引いて見せると追われるようになる。
「押してダメなら引いてみな」
これがわかっていれば過去の恋愛に苦労しなかったのに…
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