稲毛です
先日母の担当のケアマネと話をしていた時に
ケアマネ「昔にくらべて認知症の患者さんが増えましたよね、何が原因だと思います?」
私「そうですね、私の子供の頃はこんなに周囲にいませんでしたね、、
考えられるとすると環境の変化とか食生活に問題があるんじゃないですかね」
ケアマネ「やはり食生活でしょうかね?」
という会話がありました。
そこで認知症と食生活について調べてみると下記のような調査結果を見つけました。
以下記事の抜粋です。
日本ではアルツハイマー病の患者が増え続けています。
何故増えているのか、この研究を続けているのが九州大学久山町研究室(環境医学)清原裕教授等のグループ。久山町4000人で過去50年に追跡調査をしてきた。世界でも有数の疫学調査。アルツハイマー病の有病率を調べた。1992年、久山町では65才以上の1.8%がアルツハイマーと診断された。ところが、2012年には12.3%と急増した。何故増えたのか? 背景にはライフスタイルの変化があるのではと清原教授は考えている。中でも食生活の変化があると見ている。
久山町を調べた結果、浮かび上がったのが住民の食後血糖値の異常者が7倍に増えていること。(糖代謝異常) 更に、食後血糖値が高い人ほどアルツハイマー病になるリスクは高くなることが分かった。日本の食生活が欧米化したことが考えられるという。特に、動物性脂肪の摂取が増えたことが一番影響があると考えているという。これまでアルツハイマー病は高齢化だけが原因と思われたが、生活習慣が影響していることが分かった。
これだけでは一概には言い切れませんが、やはり食生活の変化の影響は大きいのではないでしょうか?
これを基に考えれば食後の血糖値の上昇を抑えて、動物性脂肪の摂取を少なくすればアルツハイマー病になる確率が下がると考える事ができます。
ところで前々回にも登場しました久山町研究がまた登場しました。
久山町研究とは1960年代に海外から日本の死亡統計の信憑性に疑問を投げかけられたことが発端です。
当時脳卒中は我が国の死因の第1位を占めており、中でも脳出血による死亡率が脳梗塞の12.4倍と欧米に比べて著しく高かったので欧米の研究者から「誤審ではないか」との声が上がりましたが、検証する科学的なデータがなかったため日本人の脳卒中の実態解明を目的として始まったのが久山町研究だったのです。
何故、久山町が選ばれたかというと久山町の住民は年齢や職業分布などが全国平均とほぼ同じだったためだそうです。
久山町では転出後の行方不明の対象者も数人で追跡調査の精度が高いのもデータの信憑性を高めています。
更に40才以上の住民を5年毎に集団に新しく加えているので、生活習慣の移り変わりの影響や危険因子の変化などを知ることもできるのです。
最初は脳卒中の研究でしたが、今では内科、眼科、精神神経科、心療内科、呼吸器科、予防歯科などの研究が行われ成果を上げています。
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