戦火のニュースが連日続き、
心を痛めている方も多いと思います。
人間は危険を察知したときに、
脳から「ノルアドレナリン」という、
神経伝達物質が分泌されます。
ノルアドレナリンは、
「闘争か逃走のホルモン」とも呼ばれ、
不安や恐怖のストレスに晒されると、
分泌が一気に増加します。
必要なときに適度に分泌されると、
ほどよい緊張感の中で、
やる気や集中力が高まります。
しかし、ストレスが長期に続くと、
ノルアドレナリンが減少して、
やる気や集中力が低下し、
注意力も散漫になります。
今はスマホでいつでもニュースにアクセスできるので、
頻繁に見てしまうと、ノルアドレナリンが過剰に分泌され、
枯渇しやすくなっています。
やらなければいけないことがあるのに、
やる気が出ない、集中できないのは、
ノルアドレナリンが枯渇しているかもしれません。
このノルアドレナリンの分泌を調整するのが、
幸福ホルモンの「セロトニン」
今のような不安を感じやすい時期は、
セロトニンの分泌を高めるような行動をして、
ノルアドレナリンの分泌も適度に調整してあげましょう。
「噛むことでセロトニンが増える」
セロトニンを増やす方法で代表的なのは、
・朝日を浴びる
・リズム運動
・呼吸法
リズム運動は単調な繰り返しなので、
やることは簡単でも続けるのが難しい。
その点「噛む」ことは、
もともと誰でもやっていることなので、
時間もかからずリズム運動ができます。
セロトニンの分泌はリズム運動を始めて5分くらいからで、
徐々に濃度が高まり20〜30分でピークに達し、
2時間くらい続くと言われています。
噛むことも5分続けられれば、
少し気持ちが落ち着いてきて、
20分続けられれば、はっきり実感できます。
最初から20分だとハードルが高いので、
まずは5分、意識して噛んでみましょう。
そのために、ある程度歯ごたえのある食材を選び、
噛むことを意識しながら食べると、
セロトニンの分泌に効果的です。
例えば、サラダに鶏肉の茹でたものをトッピング。
間食はナッツやスルメをひたすら噛む。
食事では難しいですという方は、
ガムを噛むことも有効です。
スポーツ選手がよくガムを噛んでいるのは、
噛むことでリラックスしてプレーするためです。
不安や緊張を感じたら、
噛むことを意識して解消していきましょう。
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