〜私の経験から生まれた想い〜
私には5歳年下の弟がいました。
高校生の頃にいじめにあい、
対人恐怖症となり、うつ、
そして19歳のときに自死という、
悲しい最後をたどっています。
まだその頃は、
今のような健康に携わる仕事はしていなかったので、
弟の状況を客観的に理解してあげることもできず、
むしろ追い詰めてしまっていたかもしれません。
「もっと何かできたのではないか…」
そんな自責の念をを抱える私に、
父は「何でもいいから自分の好きなことをやってみな」
と声をかけてくれました。
弟を亡くし、
失意にくれる両親を置いていくことに、
罪悪感を感じながらも、
このまま家族で落ちこんでいてもしょうがない。
自分が好きなことをやることで、
家族の新たなスタートになればと思い、
オーストラリアで暮らし、
アジアを放浪し、
インドの果てまで行ってきました。
しかし、どこまで行っても、
自分が納得できる答えは見つからず、
心身ともに疲れ果てて、
日本に帰国しました。
しばらく、燃え尽きたように、
漫然と実家で暮らしていましたが、
これじゃあダメだと思い、
今度は軽バンで車中泊をしながら、
日本中を旅していました。
その旅の途中に本屋で立ち読みしていて、
自給自足のペンションの記事が載っていました。
長野の安曇野にある「シャロムヒュッテ」という、
自然食で有名なペンションでした。
ここで働きたい、ここだったら、
何か人生のヒントが見つかるのではないか、
そう直感し、すぐに電話し、
「何でもやります、給料もいりません、働かせてください」
かなり強引にお願いして、
住み込みでお手伝いさせてもらうことになりました。
後で考えると、
ここが私の人生のターニングポイントになっています。
心身をととのえる宿「やすらぎの里」
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