ファスティング(断食)に興味があるが、
本当に効果があるのだろうか?
今回はメルマガの読者さんからのご質問にお答えします。
質問
ファスティングの効果を医学的な検証もふまえて教えてください。
ファスティング(断食)は、医学的研究により以下のような効果が検証されています。
1. 代謝の改善と脂肪燃焼促進
✅ インスリン感受性の向上
断食をすると血糖値が下がり、インスリンの分泌量が減少。
これにより、細胞がインスリンに対して敏感になり、糖尿病リスクの低減につながる。
参考研究: “Effects of Intermittent Fasting on Insulin Sensitivity and Metabolic Parameters” (Obesity, 2017)
✅ 脂肪燃焼の促進(ケトン体の増加)
断食中、糖の供給が減ることで脂肪がエネルギー源として使われる。
ケトン体が増えることで、エネルギー効率が改善され、体脂肪減少に寄与。
参考研究: “Fasting-induced ketogenesis and its impact on human metabolism” (Cell Metabolism, 2018)
2. オートファジーの活性化(細胞の修復)
✅ 細胞のクリーニング作用
断食により栄養の供給が途絶えると、細胞内の古いタンパク質や不要な成分を分解・再利用する「オートファジー」が活性化。
これにより、細胞がリフレッシュされ、老化や病気のリスクが低減。
参考研究: 2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典博士の研究(オートファジーのメカニズム)
3. 炎症の軽減と免疫機能の改善
✅ 慢性炎症の抑制
断食中、炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-α)の分泌が減少し、体内の炎症が抑えられる。
参考研究: “Intermittent fasting attenuates inflammation and oxidative stress” (Nutrition Research, 2019)
✅ 免疫細胞のリセット
長めのファスティング(72時間以上)を行うと、白血球の再生が促され、免疫システムの機能が向上。
参考研究: “Prolonged fasting induces immune system regeneration” (Cell Stem Cell, 2014)
4. 脳機能の向上と神経保護作用
✅ 認知機能の向上
断食中、脳内で「BDNF(脳由来神経栄養因子)」が増加し、神経細胞の成長や認知機能向上に寄与。
参考研究: “Intermittent fasting enhances cognitive function and neuroplasticity” (Journal of Neuroscience, 2019)
✅ アルツハイマー病・パーキンソン病の予防
オートファジーの活性化により、脳内の老廃物が除去され、神経変性疾患のリスクが低下。
参考研究: “Fasting and neurodegenerative diseases: A review” (Ageing Research Reviews, 2020)
5. 腸内環境の改善
✅ 腸内細菌のバランス調整
断食中、腸内の悪玉菌の減少が観察され、善玉菌の活動が活発化。
短鎖脂肪酸(酪酸など)の産生が増え、腸の健康が促進される。
参考研究: “Fasting improves gut microbiota composition and metabolic health” (Cell Reports, 2020)
✅ 腸の修復とバリア機能向上
断食が腸の透過性(リーキーガット)を改善し、炎症を抑える効果がある。
参考研究: “Effects of fasting on gut permeability and inflammation” (American Journal of Physiology, 2018)
6. 生活習慣病のリスク低減
✅ 心血管疾患のリスク低下
断食によりコレステロール値や血圧が改善され、心血管系の健康をサポート。
参考研究: “Impact of intermittent fasting on cardiovascular health” (Circulation, 2021)
✅ がんの予防効果
断食ががん細胞の成長を抑制する可能性があり、抗がん治療の補助療法として研究が進む。
参考研究: “Fasting as a potential adjunct to cancer therapy” (Nature Reviews Cancer, 2019)
7. メンタルヘルスとストレス耐性の向上
✅ ストレス耐性と幸福感の向上
断食中、コルチゾール(ストレスホルモン)の分泌が適度に調整され、リラックス状態が促される。
参考研究: “Fasting-induced stress resilience and mental well-being” (Psychoneuroendocrinology, 2022)
✅ うつ・不安の軽減
セロトニンやGABAの分泌が促進され、気分の安定に寄与する。
参考研究: “Intermittent fasting as a novel treatment for depression and anxiety” (Molecular Psychiatry, 2023)
ファスティング(断食)は、
誰にでも同じような効果があるわけではなく、
本人の体調や体質によって、合わない方もいます。
やすらぎの里では、みなさんにカルテの記入をしてもらい、
全員と個別の面談をしています。
持病を抱えている方や
70歳以上でファスティングをご希望の方は、
下記のシートに体調をご記入ください。
やすらぎの里・代表の大沢がご回答させていただきます。
日常から離れ、
心と体をリセットする
「自分へのご褒美」ファスティング。
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