やすらぎの里に来る目的は、
人それぞれ違っています。
ダイエットがしたくて来た方。
リラックスしたくて来た方。
断食のスッキリ感が忘れられなくて来た方。
家事から離れたくて来た方。
大沢先生に会いたくて来た方。
色々な理由がありますが、
その中で意外と多いのは、
「甘いものが止められなくて来ました」というお声です。
一日に何回もチョコレートやクッキーに手を出してしまう。
毎食後何かスイーツを食べてしまう。
平日は我慢できても、
金曜日仕事が終わってから大量に食べてしまう。
常に新作スイーツのことを考えてしまう。
甘いものを食べたいからご飯を控えてしまう。
そんなお悩みを解消したくて、
やすらぎの里を訪れる方は多いです。
でも甘いものが止められないのは、
当然のことでもあります。
なぜなら、人間は甘いものを好むように、
作られているからです。
甘味を感じると「βエンドルフィン」という、
脳内ホルモンが分泌されます。
このホルモンが分泌されると、
人は幸せな気持ちになります。
母乳には甘みがあります。
赤ちゃんは甘味によって幸せを感じ、
母乳を欲しがります。
甘味を欲するのは、
人間の本能なのです。
以上のことから、
人間が甘いものを欲するのは当たり前のことで、
誰しもが多かれ少なかれ「甘いもの依存」なのです。
困ったことになるのは、
その依存度があまりにも高くなってしまった場合です。
過度に甘いものを食べてしまう状態が長く続くと、
生活習慣病を発症するリスクが高くなります。
しかし困ったことに、
そうわかっていても止められないのが人間です。
コンビニは日本中にあって、
いつでも美味しいお菓子が手に入ります。
スーパーへ行けば、
値引きシールの貼られたスイーツがあります。
お洒落なカフェには、
クリームたっぷりの映えるパンケーキがあります。
甘いものを欲する本能と、
甘いものを過剰供給する世の中。
皮肉な言い方をすれば、
WIN WINな関係が出来上がっているのです。
それではそうした世の中に生きている私たちは、
どうしたら甘いもの依存から抜け出せるのでしょうか。
「甘いもの依存のAさんがやすらぎの里へ来た結果・・・」
Aさん(30代女性)は、
甘いもの依存である自分をどうにかしたくて、
やすらぎの里へいらっしゃいました。
Aさんの大好物はチョコレートでした。
仕事が始まる前にひとつ。
資料作成が終わったらひとつ。
メールの返信が終わったらまたひとつ。
ランチの後に、トイレの前に、同僚とおしゃべりの時も。
一日に10個以上のチョコレートを
毎日食べているとのことでした。
いつもファミリーパックを買って、
引き出しにしまうのですが、
買っても買ってもすぐなくなってしまうそうです。
よく考えてみたらそれもそのはず。
1日10個食べたら5日間で50個です。
ファミリーパックのチョコレートでも、
50個入りはなかなかありません。
しかも金曜日の夜は明日から休みだという解放感から、
帰り道コンビニへ寄って、
新発売のチョコレートを買って帰るのだそうです。
それを家に帰って録画した番組を見ながら食べるのが、
至福の時間ということでした。
でも心のどこかで、
いつも「これはさすがに食べ過ぎ・・・」
と感じていたそうです。
いつかやめなきゃと思っているけれど、
一向に止められない。
自分の力ではどうしようもないと諦めたAさんは、
やすらぎの里へ来ることを決意しました。
「とにかくコンビニがないところへ行きたかったんです。」
Aさんは深刻そうな表情でそう話してくれました。
Aさんが選んだのは高原館の3泊4日、断食コース。
チョコレートを食べないで4日間過ごすなんて、
いつぶりか思い出せないとおっしゃっていました。
最初こそ不安げな表情を浮かべていたAさんですが、
夕方には笑顔で他のゲストさんと談笑しておられました。
次の日「どうですか?」と声をかけてみると、
「食べたいと言えば食べたいけれど、コンビニないし、
なにより生姜湯が美味しくて、こっちの方が良いくらいです!」
と満面の笑みで教えてくれました。
そして最終日、改めて「チョコレートの欲求はどうですか?」
と尋ねてみました。
すると帰ってきた答えは、
「チョコレート、まったく欲しくないんです!
あれだけチョコレートがないとだめだったのに・・・。
今は生姜湯ですらちょっと甘すぎてお湯多めで飲んだんですよ!」
というものでした。
その時のAさんはとても嬉しそうで、
良い笑顔だったことを思い出します。
近くにあるから食べ続けてしまう。
甘いものが止められない原因の大部分は、
ここなのかもしれません。
本当にやめられないのなら、
タクシーを呼んででも買いに行くはずです。
でもAさんにはその必要はなかったのですから、
チョコレートを止められない大きな原因は、
簡単に購入できてしまう環境ということになります。
それを体で分かったAさんは、
自信がついたと言っていました。
本当に欲していたわけではなくて、
あるから食べていただけだったんだ。
その気づきは4日間チョコレートから
離れてみないと分からなかったと言います。
やすらぎの里は「どうしてもやめられない!」ものがあっても、
管理された環境で安心して、
依存的な自分と離れることが出来ます。
やめられないのは、
ご自身のせいではないことがほとんどです。
やすらぎの里で一度環境を変える経験をしてみませんか。
おはようございます☀
はじめまして。
3日から本館でお世話になります。荷物用意を考え準備食、一週間を切りドキドキしております。どうぞ宜しくお願い致します。