立春を過ぎ、寒さの中にも少しずつ春の訪れを感じる頃になりました。
暦の上では、雪が雨に変わり氷が解け出す二十四節気の『雨水(うすい)』を迎えます。
陽射しがやわらかくなり、空気もしっとりと潤いを帯びてくると、なんだかワクワクしてきますよね。でもその一方で、「最近なんだか気分が落ち着かない」「ちょっとしたことでイライラしてしまう」と戸惑っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
春先に心が不安定になるのは、決してあなたの心が弱いからではありません。季節の変わり目特有の、からだの自然な反応なのです。どうかご自身を責めないでくださいね。
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春先に気分が不安定になりやすい理由と対処法
春が近づくと、植物が芽吹くように、私たちのからだの中のエネルギー(気)も上へ上へと向かいやすくなります。
頭に血が上りイライラや焦りを感じやすい季節
エネルギーが頭の方に昇りやすくなるため、この時期はどうしても「頭に血が上った状態」になりがちです。
そのため、いつもなら気にならないことでイライラしたり、理由もなく焦ってしまったり、気分が急に上がったり下がったりと、心がとても不安定になりやすいのです。
深い呼吸が乱れた心と体をやさしく整えてくれる
そんな、頭に昇ってしまった気を下へ降ろし、ざわつく心を落ち着かせてくれるのが「深い呼吸」です。
特におへその少し下にある『丹田(たんでん)』を意識して呼吸をすると、浮き足立っていた心がすーっと静まり、不安定になりがちなこの時期を穏やかに過ごすことができるようになります。
心と体を穏やかに整える丹田呼吸の素晴らしい効果
やすらぎの里でも大切にしている「丹田呼吸法」には、心とからだに嬉しい効果がたくさんあります。
自律神経を整えて副交感神経を優位にする働き
丹田呼吸を行うと、リラックスを司る「副交感神経」が優位になり、自律神経のバランスが自然と整っていきます。
ストレスが軽減されて不安が解消されるだけでなく、イライラや焦りが落ち着いて、自然と周りの人にも自分にも優しくなれるという素晴らしい効果があります。
体幹が安定して姿勢や集中力の向上にもつながる
丹田(お腹の下)を意識することで腹圧が高まり、自然と背筋が伸びて姿勢が良くなります。
からだの軸が安定すると、頭の中の雑念が減り、集中力もアップします。武道やスポーツのパフォーマンス向上、さらにはマインドフルネス瞑想の基本としても非常に効果的です。
誰でも簡単にできる丹田呼吸法の具体的なやり方
丹田呼吸は、特別な道具も場所も必要ありません。思い立った時にすぐできるシンプルな方法をご紹介します。
おへその下を意識してゆっくり吐くのがポイント
- 1.姿勢を整える:座る、立つ、寝る、どの姿勢でも大丈夫です。まずは肩の力をふっと抜き、リラックスしましょう。
- 2.ゆっくり息を吸う(3~5秒):鼻から息を吸い、おへその下(丹田)に空気を送り込んでお腹を膨らませます。
- 3.息を軽く止める(1~2秒):吸った息を丹田にためるイメージで、軽くお尻(肛門)を締めます。
- 4.ゆっくり息を吐く(8~10秒):鼻または口から、細く長く吐き出します。お腹をへこませながら「フーッ」とからだの悪いものを全部出し切るように力を抜きます。
- 5.3分間繰り返す:このサイクルを、無理のないペースで3分ほど繰り返してみてください。
寝る前やお風呂の中など日常に組み込むコツ
習慣化するためには、日々の生活のなかに「ついで」として取り入れるのがおすすめです。
・寝る前にベッドの中で行うと、眠りが深くなります。
・仕事や家事の合間に取り入れると、頭がクリアになります。
・お風呂に浸かりながら試すと、からだが温まりリラックス効果が倍増します。
・歩きながら呼吸を意識する「歩行禅」も日常に取り入れやすいですよ。
丹田呼吸や自律神経に関するよくあるご質問です
Q. 息を長く吐き続けるのが苦しくてうまくできません。
A. 最初は秒数を気にせず、自分の心地よい長さで大丈夫です。
「8~10秒吐かなきゃ」と頑張りすぎると、かえって体に力が入ってしまいます。最初は「吸う時間よりも、少しだけ長く吐く」ことを意識するだけで十分効果があります。少しずつ慣れてくれば、自然と長く吐けるようになりますよ。
Q. 鼻づまりで鼻から息を吸うのが難しい時は?
A. 無理をせず、口から吸っても問題ありません。
基本は鼻呼吸がおすすめですが、花粉症などで鼻が詰まっている時期は、口からゆっくり吸って口から吐き出しても大丈夫です。大切なのは「お腹(丹田)を意識して深い呼吸をすること」ですので、今の自分が一番リラックスできるやり方を選んでくださいね。
日常から少し離れて心と体をリセットしませんか
丹田呼吸法は、心と体を整えるとてもシンプルでパワフルな方法です。日々の生活に取り入れることで、ざわつく心がすっと落ち着きやすくなるので、ぜひ今日から試してみてください。
やすらぎの里で自分へのご褒美ファスティング
もし、「自分で呼吸を整えようとしても、どうしても思考が止まらない」「疲れが限界にきている」と感じたら、日常の環境から少し離れてみるのも一つの方法です。
やすらぎの里では、自然の中で深い呼吸を取り戻し、心と体をリセットする「自分へのご褒美」としてのファスティング(断食)をサポートしています。
頭の中が忙しくて休まらないという方は、ぜひこちらの記事も読んで、脳を休めるヒントを見つけてみてください。
思考が止まらない「脳疲労」をやさしくケアする方法
休んでも疲れが取れない、常に不安なことを考えてしまう……。
そんな心と頭の緊張をほどいて、深くリラックスするコツをお伝えします。
春は変化の多い季節です。ご自身のペースで深呼吸をしながら、焦らずゆっくりと進んでいきましょう。
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