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〜制御性T細胞と腸のはたらき〜
今週のニュースで、とても興味深い話題がありました。
2025年のノーベル生理学・医学賞は、日本の免疫学者・坂口志文先生が発見した
「制御性T細胞(Tレグ)」 の研究に贈られることが決まりました。
この細胞、実は「免疫のバランス」を保つ要のような存在なんです。
「攻撃」だけでなく「整える」役目を持つ細胞
免疫というと、ウイルスや細菌を攻撃して守ってくれる「戦う細胞」を思い浮かべますよね。
でも実は、攻撃しすぎても体にとっては負担になります。
たとえば、花粉症やアトピー、自己免疫疾患といった症状は、
免疫が過剰に反応して、自分の体まで攻撃してしまう ことから起こります。
そんなときに、暴走しかけた免疫を「もう十分だよ」と静めてくれるのが、
今回ノーベル賞を受けた 制御性T細胞(Tレグ)。
まるで「免疫のクールダウン係」のような存在です。
腸内環境と免疫の“調律”
そして、このTレグがしっかり働くために欠かせないのが、
腸内で作られる“酪酸”という物質。
酪酸は、腸内細菌が「食物繊維」や「オリゴ糖」を分解することで生まれる、
“腸のごほうび”のような栄養素です。
この酪酸があることで、Tレグが元気に働き、
免疫が「攻める」と「休む」の切り替えをうまくできるようになります。
つまり——
腸が整うと、免疫も整う。
免疫が整うと、心も穏やかになる。
やすらぎの里で大切にしている「ととのう」は、
実はこうした“体の内側のリズム”を整えることでもあるのです。
今日からできる “Tレグを育てる習慣”
研究では、Tレグの働きを助けるには、
以下のような栄養や生活習慣がポイントとされています。
・根菜・きのこ・海藻をたっぷりとる(食物繊維の宝庫)
・発酵食品を1日1回(納豆・味噌・ぬか漬け・ヨーグルトなど)
・良質な油(オメガ3)をとる(亜麻仁油・えごま油など)
・太陽を浴びてビタミンDをつくる(朝の散歩が一石二鳥)
・深呼吸してストレスをためない(自律神経も免疫の仲間です)
どれも特別なことではありませんが、
こうした“日々の小さな積み重ね”が、
体の中のバランスをやさしく整えてくれます。
まとめ:「がんばる免疫」と「ゆるむ免疫」
免疫も、私たちと同じ。
ずっと戦い続けていたら疲れてしまいます。
Tレグのように、「今は休もう」とブレーキをかける力こそ、
心身を長く健やかに保つための知恵です。
やすらぎの里では、
断食や発酵食、自然の中での呼吸や瞑想を通して、
この“整える力”を取り戻すお手伝いをしています。
体を休めると、免疫も休まる。
免疫が整うと、心も穏やかになる。
そんな「内側からのやすらぎ」を感じていただけたらうれしいです。
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