糖尿病の合併症で怖いのが、
糖尿病からくる腎臓障害です。
腎臓は血液中の老廃物を濾過して、
尿として体外へ排出する働きを持っています。
腎臓は2つありますが、糖尿病性腎症の場合、
たいていは両方とも機能が低下してきます。
腎臓は糸球体という細かい血管と、
尿細管という細かい尿管がたくさん集まってできています。
血糖が高くなると、糖蛋白という物質が糸球体にたまって、
細かい血管が狭くなったり、つまったりします。
そのような状態が続くと、
糸球体が硬くなって、働きが低下してきます。
その頃になると、ひどい倦怠感や疲労感、
全身の浮腫や尿量の減少、
体重増加などの症状が現れます。
さらに、その状態が進むと、
まったく機能しなくなって、体の老廃物を出せなくなる、
尿毒症という状態になります。
こうなると、すぐに人工透析をおこなわないと、
命にかかわってきます。
現在、人工透析する原因疾患の第一位が、
糖尿病性腎症なのです。
人工透析が始まってしまうと、
普段の生活にかなりの制限が出てきます。
糖尿病になって10年経つと、
糖尿病性腎症になる確率が高くなるといわれています。
まずは、糖尿病にならないこと、
なっている人は、血糖のコントロールをしっかりして、
糖尿病性腎症にならないように気をつけましょう。
「今日のやすらぎ」
大根の葉がすくすく伸びてきました。
種を播いて、芽が出て、
葉が伸びて、育っていく。
そんな、野菜たちを見るのも
畑仕事の楽しみです。
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