●目次
○ゲストの方々との出会い
○特集「食生活について考える
○フォルスの台所から「冬の献立、フォルスのレシピより・豆腐のテリーヌ」
○提携診療所「幡ヶ谷診療所」
○寄せ書きから
「ゲストの方々との出会い」
ここを訪れる方は、いろいろな目的でお越しになります。慢性病を抱えている方、摂食障害、ダイエット、心身のリフレッシュ、食生活の改善、体質改善・・・等々。
それぞれに目的は違っても、数あるいろいろな方法の中から、断食を含め食事療法という方法を選び、またこの八ヶ岳山麓という場所を選んだというだけでも、何か、共通性のあるものをもっているのではないでしょうか。ここに来た多くの方が、「1週間という短い期間だったにも関わらず、そこでとても良い出会いがあった。こんなにすぐに打ち解けて、いろいろなことを話せるような人は、自分の身の回りにはあまりいない。」というようなことを言います。
私はこの施設を開設する前に、いろいろな自然療法施設を見学したり、スタッフとしてお手伝いをしたりしました。そのときに強く感じたことは「薬や治療を受けることだけに頼らずに、このような施設に来る方は、ここに来ると決断したときから、自分の力で何とかしようという、前向きな努力が始まっているということです。そのような人たちが、ある一定期間同じ場、同じ時間を共有するということは、お互いの良くなろうというエネルギーを増幅させる効果があるのです。
同じ目的の人が、同じ場所で、同じ期間を過ごす。そしていろいろなことを感じたり、話したりする。それが特別なことではなくても、そこにいるというだけでリラックスできて、癒されることもあります。特に人との関係で生じたストレスや心の傷は、人との関係の回復により癒されていくのです。ここに来た人たちは、患者であると同時にヒーラーでもあるのです。
ここでの滞在の効果は、断食などの食事療法や、治療だけではなく、このような目に見えないこともずいぶん役立っているのではないかと思います。
実はそのような出会いを一番楽しみにしているのが、私なのかもしれません。「このような施設が今の時代には必要だから」などとたいそうなことを言っていますが、本当のところは、今のような人間関係が希薄な時代に、本音 の部分でいろんな話が出来る場所が、身近にほしかったがなかったので、自分で作ってしまったようなものなのかもしれません。今のように寒い時期だからこそ人とのふれあいがより一層暖かく感じられるなのかもしれません。 暖かい部屋で心温まる出会いをしてみませんか。
「食生活について考える」
食生活を考える上で必要なことはたくさんありますが、大切なことは
1、その人の体質
2、その人の家族の状態
3、その人の仕事(学校)
この三つの条件をどう満たしていくかということです。当然その人の体にとって理想的な食生活というのはありますが、現実に生活しているとその人にとって理想的な状態を長期間実行できる人のほうが少ないのではないでしょうか。食事療法はある程度の期間実行できて初めて効果が見られるものです。長期間(最低三ヶ月以上できれば一年、理想的には一生)続けるためにはその人をとりまく環境も大切な要素になってきます。
食事というのはその人の日常生活をそのまま反映しますので、実際に食事指導する際には人それぞれ全く違った内容にならざるを得ません。
例えば20代の一人暮らしの男性の場合だとご飯は玄米にしておかずは季節の野菜を中心にしましょうと言ったところで実行不可能な人がほとんどです。その場合はそういったことよりも、コンビニで弁当を買う場合なにを選んだらいいのかとか、外食するならなにを食べるのがいいのか等、実際の生活で役に立つことを指導するようにしています。
しかし60代でご主人が定年を迎え奥さんもほとんど家にいて、奥さんもご主人も食事のことに大変関心があるご夫婦の場合かなり理想的な食生活を実行できる可能性がありますので、その人の体質にはどういった食事がいいのかなど、かなり細かく具体的なことまでお話しするようにしています。
このようにその人の食生活を考えるときは多面的な観察が必要になりその辺が難しいところでもあります。しかし一般のかなりの方は食事に関して偏った知識しかなかったり、氾濫する情報に振り回されていることがよくあります。このような時代だからこそ、正しい知識を身につけることが必要だと思います。
私は食事指導に関しては人一倍関心があり、みなさまのお役に立てることがあればお力になりたいと思っておりますので、毎日の食生活で疑問に思っていることや、悩んでいることがありましたら、手紙に相談したい内容、家族構成、毎日の食事の状態、その内容、病気や症状の状態、その経過等をお書きいただき郵送して下さればお答えしたいと思います。お気軽にお手紙でご相談下さい。
【フォルスの台所から】
「冬の献立」
・食前酒(花梨のお酒)
・豆腐のテリーヌ
・豆のシチュー
・そば寿司
・白菜のクリーム煮
・玄米ご飯(黒米・ひよこ豆)
・かぼちゃのコロッケ、グリーンソース
・リンゴのタルト
冬は野菜の種類が少なくなり、献立がどうしても地味になりがちです。周りに緑が少ない季節だから、せめてお料理だけでも多少は華やかにしたいと考えています。
冬なので根菜類を中心に、動物性のものの代わりに豆をたくさん使った料理をお出ししています。
文枝
「フォルスのレシピより」
○豆腐のテリーヌ
自然食は食べると美味しいのですが、とどうしても地味な色合いのものが多く、いくら手間暇かけてもごちそうという感じが少ないのが残念です。
食べて美味しく、見た目にもきれいで、「これなんで出来ているんですか」と聞きたくなるような料理、それがこの「豆腐のテリーヌ」です。
豆腐と寒天から出来ていますので、ローカロリーでヘルシーな一品で、赤・黄・緑の三つの色がとてもきれいで、ちょっと特別な料理という感じです
お客様が来るようなときに、ちょっと手をかけてお出しすると喜ばれると思います。
「材料」
豆腐1丁、かぼちゃ50g、人参1本、抹茶小1 寒天1本、だし汁2分の1カップ
「作り方」
1、寒天をだし汁で煮溶かす
2、豆腐をしたゆでして、しっかりと水切りし、
ミキサーにかけて2等分する
3、かぼちゃを蒸して、裏ごしし、2の2分の1量 に混ぜ、1の寒天の2分の1と混ぜて型に入れる
4、人参は下ゆでして裏ごし、2の豆腐の4分の1 量に混ぜ、1の寒天の4分の1を混ぜ3の上に入 れる
5、抹茶はぬるま湯を溶いて2の残りを混ぜ、4の 上に入れ冷やし固める
6、固まったものを切り、ゴマペーストと味噌を合 わせたソースをかけて出す。
【情報スクランブル】
「提携診療所のお知らせ」
フォルスに来た方で、漢方薬を飲んだ方がいいと思う方には紹介いている漢方専門の診療所です。
私の専門は「鍼灸・整体」ですが、鍼灸を教わった先生から一緒に漢方も教わっていたので、漢方の良さは分かっているつもりです。本当はここで薬を出せればいいのですが、それは法律的に無理なので、東京の方にはこちらの診療所を紹介しています。
本来ならば薬は飲まないに越したことはありませんが、現実そうも言っていられない人もいます。しかし、慢性的な症状を持ち、長期にわたって西洋薬を常用しているような方は、せめて漢方に切り替えていくようにした方がよいでしょう。
漢方薬を処方する病院は、たくさんありますが、漢方を専門にした先生がいる病院でなければ、せっかく飲んでもあまり効果がありません。漢方はその人の体質を見立てる診断が最も大切です。そのようなことを考えると、お勧めできる病院はさほど多くないのが現状です。また、漢方は健康保険が使えないところもあり経済的な負担も少なくありません。
フォルス提携の漢方クリニックは東京の渋谷区幡ヶ谷にあり、特別な薬以外は健康保険が適応になりますので、1カ月3000円~6000円くらいの負担ですみますので、長期間続けていく場合でも、無理なく出来ます。
慢性的な病気を持っている方、病気とはいえなくても自分では苦しい症状(便秘、ニキビ、冷え性、生理痛等)でお困りの方は、一度相談してみるといいでしょう。一風変わった川勝先生というドクターが相談にのってくれます。
また川勝先生は断食療法にも詳しい先生で、雑誌などの断食療法の解説などをよくしています。断食に不安のある方は相談してみてもいいでしょう。
幡ヶ谷診療所 TEL 03-3299-0011
〒151渋谷区幡ヶ谷1-3-1
幡ヶ谷ゴールデンセンター3F 電車 京王新線 幡ヶ谷駅の駅ビル内です
「講習会のお知らせ」
上記の幡ヶ谷診療所で、フォルス代表の大沢が断食と体質改善のポイントについて講習会を開きます。こちらに来るのを迷っている方は是非参加してみて下さい。参加したい方は、当日診療所に直接来て下さい。
日時 2月16日(日)2:30~5:00
2月19日(水)2:30~5:00
問い合わせ 幡ヶ谷診療所 TEL 03-3299-0011
【寄せ書きから】
フォルスでは来ていただいた方が、お帰りの際に寄せ書きを書いてもらっております。ほんの気まぐれで始めたことだったのですが、今になってみると一番の宝物になっています。
いくら忙しくても、この寄せ書きを読む度にやる気がわいてきます。こちらにいらしたときには是非開いてみて下さい。
「ここに来れば何とかなるだろう」と、よれよれの身体と、ボーとした頭を引きずって来て一週間。
良導絡検査と吸い玉でかつてない?ひどい記録を残した割には、断食反応にも空腹感にも苦しまず、4日目、5日目からはどんどん食欲と元気がわいてきて、気がついたら先週までとは全く別人のようになっていました。
心身ともに、こんなにリラックスできたのは、何年ぶりか・・・。これからは、適度に、適当にそして楽しむことを忘れないようにと思います。美味しい食事と治療と離れるのがなにより名残惜しいのですが、また来ます。有り難うございました。 26才 女性
今の気持ちをなんと表現したらいいんでしょうか、先生の治療だけでなく、人を楽しませてくれる心、ご家族、スタッフの皆さんの暖かいおもてなし、一緒に断食をした方々の励まし、小淵沢の自然、地元の方々との会話、美味しい美味しい食事・・・。
今までの人生で一時にこんなにいろいろなことに感謝の気持ちをいただいたことがなかったように思います。
腰痛の原因もはっきりと分かり、すっきりしました。東洋医学、食事の勉強もさせていただき、これから普通の生活をするに当たっての心がまえも出来ました。本当にありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。 35才 女性
頭も身体もカチコチの状態からのスタートでした。一週間たった今は少なくとも頭と心は束縛から解放されています。心から楽しめた生活を送ることが出来たことに感謝します。Kさんには車で温泉に連れていっていただいたり、Hさんからは思いがけない情報をいただいたり、Kさんには気さくな会話をさせていただいたり、日を追うごとにカチコチからの解放に手助けしていただきました。有り難うございました。
そしてなによりも自然な生活を暖かく過ごさせてくれたフォルス全てに感謝! 24才 女性
若いギャルの中におっちゃんが一人!何とも気はずかしいような一週間でした。でも、心身共に本当にリフレッシュされていくのが日々感じられる、そしてとてもさわやかな一週間でした。
それにしてもこんなにゆったりした、なにもする必要のない時間は何十年ぶりでしょうか。断食しながら今までのこと、これからのこと、そして反省すべき事、これからやりたいことなど、ゆっくりと考え直す一時をもてたのはとても幸いでした。
今度は夫婦出来たいですね。あまり愛想のない私に親切に話しかけてくれた、若いギャルの皆さん有り難う!健康はライフスタイルから来るという事を学びました。フォルスの皆さん有り難う!
63才 男性
生涯の思い出になる、とてもめまぐるしい人生観の変化を感じることが出来ました。死んでしまいそうな毎日が、今は明日が来るのが楽しみです。
心から有り難う・・・。 22才 女性
皆さんの妙なチームワークのおかげでつらいかなと思っていた1週間が、とても楽しいものになりました。また同窓会のようなことがあるといいですね。でもそのとき私は誰にも分からないほど、別人のようになってみせるわ! 32才 女性
「編集後記」
真っ白に雪をいただいた八ヶ岳や南アルプスが青い空に映え、ここ小淵沢は一年中で一番寒い時期を迎えています。あまり雪が降るところではありませんが、それでも冬型の気圧配置が強まると、山の方から雪が舞ってきたりもします。
このあたりは一般的に言われる雪国とは違って、気温は下がるものの、空気が乾燥して晴れる日が多く、冬でも暗い感じはあまりありません。
気温がぐんと下がりきれいに青空が広がっているような日に、明るい日差しが差し込む食堂で、お茶を飲みながらお気に入りのヒーリングミュージックを聞いていると、静かな冬もいいなとしみじみ思うのです。暖かい部屋の中から見る、雪景色、お気に入りの音楽、いつか読もうと思いながらなかなか読めないでいた本、仲間とのおしゃべり、雪を見ながらの温泉(近くにいい温泉があるんです)子どもとの雪遊び、バードウオッチング、寒いところでなければ出来ない冬の楽しみも結構あるものです。 大沢
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