●目次
○リラクゼーション「リラクゼーションとは、日本人とリラックス、ストレッチはリセットボ
タン」
○フォルスの台所から「早春の献立、フォルスのレシピより(フキ味噌、はまぐりの潮
汁、かぶら蒸し、フキの信田巻き、アンズ酒のシャーベット)」
○お知らせ「老人介護コースのご案内」
【特集・リラクゼーション】
「リラクゼーションとは」
リラクゼーションとは、自分の力で意図的に制御できない自律反応である、脳波、内分泌、循環器系の状態をコントロールすることで、心身の安定をもたらすことであるといえます。
この心身のストレスや緊張をうまくコントロールする技法はヨーガや気功などの基本でもあると言えます。
どんな病気を治すプロセスにも心身のリラクゼーションが重要であることは、広く知られるようになりました。
広い意味では、今はやりの音楽療法、アロマテラピー、温泉療法や呼吸法、瞑想、座禅などもリラクゼーションのための技術と言えます。
今回はこのリラクゼーションをさまざまな角度からウオッチングしてみます。
「日本人とリラックス」
リラックス”Relax”という言葉は、”Re ”と”Lax”から成り立っています。
「ゆるむという意味の”Lax”に回帰性を示す”Re ”という接頭語が付いて「ゆるんで再び元の状態に戻る」という意味が含まれています。
緊張・ストレスを緩和・解消して本来の自分のあるべき状態や機能を取り戻すという意義があるのです。
しかし、リラックスするというと勤勉で一途で遊びの下手な多くの日本人は「無為に過ごす」「たるんでいる」「怠ける」といったマイナスのイメージを抱きがちです。
何もしないことに罪悪感や嫌悪感をもち、せっかくの休日にも出勤したりと「何か生産的なこと」をぜずにはいられません。
この習性は日本人が農耕民族で、隣人や村社会との和を重んじ、力を合わせて農作業に取り組まねばならなかった長い歴史の結果かもしれません。
和を乱す協調性のない行動は許されないというのは、現代のサラリーマン社会にも生きています。
この点は徹底して個人主義・能力主義の欧米社会と異なります。
遊びにしても夏のバカンスを数週間もとるなど、日本ではまだ受け入れられないことですが、活力ある明日の為には、今日のリラックスが不可欠です。
休日にごろ寝では疲れは取れず、むしろ軽くスポーツなどで身体を動かしたほうがリフレッシュ出来ます。
「ストレスとリラックス」
身体がストレス状態の時、呼吸・心拍数が増加し、血圧が上昇、皮膚温が低下するという交感神経
緊張の症状が現れます。
逆にリラックスの時は、呼吸数・心拍数が減少、血圧も低下、皮膚温が上昇します。
これは悩みや悲しみ、怒りなどから開放されて心とからだが幸せを実感したときの生理状態と同じなのです。
一般にストレスの原因と思われている仕事や勉強をしていても、好きなことに熱中しているのなら本人はとてもリラックスしているのです。
「人生を愉快に生き、辛いストレスもプラス思考で乗り切れば幸せになれる」と説いた本がありました。
なるほどその通りなのですが問題は、悩みや悲しみや怒りといった情動に関する強いストレスは、大脳の辺縁系(大脳の本能的な部分)に影響を与え、トラウマ(精神的外傷)という歪みを残すので、似たような場面に出くわしたり、思い出したりしただけで交感神経が緊張してしまいます。
いくら大脳の新皮質(大脳の理性的な部分)がプラス思考で乗り切ろうと思っても、辺縁系の脳が避けたいと判断すれば、身体は正直にストレス反応を示すのです。
こんな場合、ストレッチや呼吸法など身体に直接働きかけることで、筋肉への刺激が大脳辺縁系に伝わって歪みを癒し、リラックスできるようになるのです。
「ストレッチはリセットボタン」
筋肉が緊張しているということは、筋肉が縮んでいる状態と言えます。筋肉状態は常に脳に伝えられているので、筋肉の緊張は脳神経の緊張であるとも言えます。
ところが筋肉は適度に引っ張られると緊張状態が解消されます。
そしてその状態が脳に伝えられると、筋肉の緊張をモニターしていたデータがご破算になるのです。
つまり筋肉の弛緩は脳の緊張からの解放を意味しているといえるでしょう。
ですからストレッチをするとそれまでの金の緊張がリセットされて、次の運動がスムーズになってきます。
また筋肉を引っ張ると筋肉は伸びやすくなり、もっとよく収縮することができるようになります。このとき身体の緊張の解消は、疲労物質がなくなるだけでなく、脳にとっても緊張の解消として意識され、それがリラクゼーションへとつながっていくのです。
このとき呼吸のタイミングも大切で、息を詰めて力んで筋肉を伸ばすのはよくありません。
筋肉を伸ばすときには、ゆっくりと息を吐きながら筋肉を伸ばした状態を10~20秒くらい維持します。
またストレッチをするときに気をつけなければいけないのは、痛みを我慢しないということで、無理をして脳に痛みの情報を送ってはいけません。
【フォルスの台所から】
「早春の献立」
・前菜(フキ味噌・タラの芽の黄身揚げ)
・ウドと花ワサビの酢味噌和え
・ハマグリの潮汁
・菜の花ご飯
・かぶら蒸し
・フキの信田巻
・カブの一夜漬け風サラダ
・アンズ酒のシャーベット
蕗の薹が土手のあちこちに顔をのぞかせて気持ち良さそうに春の日を浴びています。
湧き水から続く河原ではクレソンが芽を出し始めました。
長かった冬もようやく終わり、待ち焦がれた春がやって来たようです。
近所の八百屋さんの店頭にも、ぼちぼち山菜が並ぶようになってきました。
もうそろそろ白菜や大根などの野菜だけではなく、みずみずしい青菜やほろ苦い山菜が食べたくなってきます。
この季節になるとこの辺りでは、ワサビの根ではなく、茎と花の部分を食べる「花ワサビ」がよく出回ります。
熱湯をさっと通して、辛さが逃げないようにすぐにタッパーに入れておきます。
口に入れると、ほのかにつんとくる辛さが春らしい野菜です。 文枝
「フォルスのレシピより」
○フキ味噌
「材料」
フキのとう 20個
くるみ 15g
味噌、正油、砂糖
「作り方」
1、フキのとうをゆでて水をしぼり、みじん切りにします。
2、クルミをすり鉢でよく摺り、フキのとうを加えよくすり合わせます。
3、調味料を加え少しほろ苦さが残る程度の味に調えます。
※アツアツのご飯に少しのせて食べると、ほろ苦い春の味が口の中一杯に広がる、この時期には欠かせない、私のおばあちゃんの味です。
○ハマグリの潮汁
「材料」
はまぐり、三つ葉、昆布だし、塩、薄口正油、酒
「作り方」
1、昆布出しに、砂抜きしてきれいに洗ったはまぐりを入れ火にかけます。煮立ったら火を弱めます。2、はまぐりが口を開き始めたらアクを取り、塩、酒で味を調え最後に薄口正油を入れて火を止めます。
3、器に汁を張り、三つ葉をのせていただきます。
○菜の花ご飯
「材料」
5分搗き米2カップにたいし水240cc、酒大さじ2、塩小さじ1/2の分量で炊きます。
菜の花 1/2束
「作り方」
1、菜の花をゆでて3cmに切り、出し正油(出汁 5:正油1)に漬けておく
2、炊き上がったご飯に、軽くしぼった菜の花を混 ぜ、アツアツのところをいただきます。
○かぶら蒸し
「材料」4人分
カブ3個、卵白1個、金目鯛2切れ、銀杏10個
出汁1/2カップ、みりん大さじ2、薄口正油大さじ1、くず粉適量、ワサビ
「作り方」
1、カブは皮をむいてすり下し布巾でしぼる。
2、卵白に塩を混ぜ、カブと銀杏を混ぜ合わせる。
3、金目鯛に軽く塩を振り、酒をまぶしておく
4、器に金目鯛を入れ、その上に2をのせ、10~ 15分蒸す。
5、蒸し上がったら、出汁と調味料を合わせ濃いめに葛を引きかぶら蒸しの上にかけ天にワサビを盛る
○フキの信田巻
「材料」
フキ、油揚げ、かんぴょう
出し汁、薄口正油、みりん
「作り方」
1、フキは板ずりしてゆでて筋を取り、油揚げの長さに合わせて切ります。
2、油揚げは油抜きをして、3片を切り落とし広げておく
3、かんぴょうは塩もみして、水で洗い3分くらいゆでておく
4、フキを油揚げで巻き、かんぴょうで4ヶ所縛る
5、出し汁に、みりん、薄口正油で味を調え4を入れて弱火で煮含めます。
6、味がしみたら4つに切り分けて器に盛り、煮汁を張ります
○アンズ酒のシャーベット
「材料」
アンズ酒200cc、リンゴジュース450cc、アンズジャム1カップ、卵白1個、レモン汁1/2個分
「作り方」
1、アンズ酒、リンゴジュース、アンズジャムをミ キサーにかけて味を見る。
2、タッパーに入れて凍らせ3時間後にかき混ぜる
3、さらに2時間後卵白とレモン汁を加えてていねいに混ぜる
【お知らせ】
前回お送りしたニュースレターでお伝えした、老人介護サービスの件ですが、現在新しい施設建設の計画を進めておりますが、ご希望の方がいれば、取りあえず現在の施設を使い、サービスは始めたいと思います。
すでに簡単な資料は出来ており、その一部を掲載いたしますので参考にして下さい。
また関心のある方はお電話をいただければ、もう少し詳しい資料をお送りしたり、ご説明もいたしますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
コースは3ヶ月以内の短期コースと3ヶ月以上の長期~終身のコースがございます。
短期滞在コース(3ヶ月以内)のご利用方法として
・ご家族が不在になられるとき
・病後の静養をなさりたいとき
・ご高齢者のセカンドハウスとして
・自然の中でののんびりしたいとき
ケアが必要な方でもお引き受けできるシステムです
・車イス生活の方
・寝たきりの方
・痴呆症の方(他の方にご迷惑がかからない程度の方に限らせていただきます)
※ご入居後にケアが必要になった場合も、心を込めてお世話しますので、ご安心ください。
・自家菜園で野菜やお花の栽培を楽しむことが出来ます。
・デイサービスを利用して地域の高齢者の方との交流も楽しめます。
・近くの工房などで陶芸や木工を楽しめます。
・また敷地内の健康増進施設に滞在する、さまざまな世代の方との交流も毎日の生活に刺激を与えてくれます。
・定期的に行われる健康関連、自己啓発のセミナーにも参加できます。
【 各種サービス 】
フロントサービス
メッセージの伝達、配達物、宅急便のお預かり、日用品の買い物同行、代行、官公庁各種 手続まで承ります。
居室内の設備
ベット、ナイトテーブル、寝具一式、ワードローブ、机、テレビ、暖房機、ナースコール
介護サービス
介護を必要とされる方へは、食事、入浴、着替え、移動、トイレ介助等の介護サービスを致します(介護の程度により別途介護料が必要です)
食事サービス
健康のため1日2食(朝食10時、夕食6時)にしております。
玄米か5分搗き米を主食に、季節のお野菜、お魚のお料理になります。毎週金曜、土曜は特別食をお楽しみいただけます。
治療食
各自の健康状態により、治療食、おかゆ、キザミ食などもご用意します。
東洋医学的治療
滞在期間により毎日~週2回、指圧、鍼灸、吸い玉等の治療を行い、病気の治療、予防をおこないます。
健康相談
健康度に応じて月1回~週1回、健康相談をおこない問題のある方は提携の病院で検査を受けます。
提携医療機関
通院が必要な方は最寄りの病院へ通院のサポート、往診、入院手配など、病気に対応できる医療機関への手配を致します。
ナースコール
お部屋のベットサイドにはナースコールがあり、急に具合が悪くなった場合、お知らせいただければいつでもスタッフがお伺いいたします。
【 料金表 】
○滞在費(宿泊費、食費、治療費含む)専用個室
1週間以内 1日12,000円 治療 毎日
1週間を超え1ヶ月まで(1割引 )
1日10,800円 治療 週4日
1ヶ月を超え3ヶ月まで(2割引 )
1日 9,600円 治療 週3日
3ヶ月以上 1ヶ月200,000円 治療 週2日
滞在費は3ヶ月までの場合月末の精算、3ヶ月を超える場合は月末までに、次の月の料金を全納していただきます。
○入居保証金
3ヶ月以内 なし
3ヶ月以上~終身 300万円
5年以内に退去される場合、返還表に基づき、お預りの保証金をお返しいたします。
○介護費用
排泄、入浴、食事、着替え、部屋の掃除、洗濯、動作介助の項目で判断し、軽度介護の場合、月額30,000円。重度介護の場合月額100,000円が加算されます。
【寄せ書きから】
フォルスでは来ていただいた方が、お帰りの際に寄せ書きを書いてもらっております。
ほんの気まぐれで始めたことだったのですが、今になってみると一番の宝物になっています。こちらにいらしたときには是非開いてみて下さい。
何だかここに来る前にあったモヤモヤやいろんな悩み事が7日間でスッキリしちゃった気がします。
食事に関する正しい知識もついたし、マッサージや針も気持ち良かったし、来てよかったなあ。
今度はもっと元気な私になってまたフォルスに来たいです。
みんなに逢えてよかった。なんだか帰るのが寂しいけど、とりあえず米食って頑張るぞ。
22才 女性
とてもいい一週間でした。ここに来るまで、すごくすさんだ毎日を送ってて、これからどうなるのかとか悩んでばかりでした。
でもここに来てほとんど毎日散歩したり、プールに行ったりと充実した毎日を送れてよかったです。
もうこれからは絶対無理なダイエットはやめて、運動を中心にがんばります。
先生スタッフの皆さん有り難う。 24才 女性
全身丸ごとリフレッシュって感じです。
元気なエネルギーを与えてくれたみんな、有り難う。最高にいい気分です。
生活も食事もシンプルが一番です。心はピカピカ、お肌はつるつるです。40才 女性
2日間の断食でしたが大変充実した時間を送らさせていただきました。
治療も自由時間も講義もGOODです。
そうそう、「充実した時間」とは普段我々が使っている、何か「成果が上がる」とか「実績を残す」とかいった類のものではありません。
何と言いますか、言葉ではうまく説明できませんが、そう、もう一度必ず来るぞーと思うような、そんな至福の時間です。 40才 男性
肩はバリバリ、首はカチカチ、腰は重くて、という主人(上記)につきあうつもりで来たのに、何と私自身の悪いところも多々指摘されてびっくり!
しかし冷静に考えてみれば、思い当たることばかり。
悪いところがわかっただけでも有意義な一週間でしたが、それに加えて夫婦2人きりで一週間ものんびりできたのも、実に新婚旅行以来なので、本当に価値ある日々でありました。
絶対にまた来たいと思います。 33才 女性
ストレスと暴飲暴食だったので「毒素」を抜くために来ました。
日増しに肩、首、背中、腰が軽くなり、なんだか身体が蘇ったようです。
また、先生のカウンセリングが今の私の問題点をずばり指摘していて実りある一週間でした。
また毒素が溜まったらまた来たいと思います。 31才 女性
【スタッフから皆さんへ】
標高1,000mの八ケ岳山麓もだいぶ春めいてきました。
庭の水仙の芽がだいぶ育ってきましたし、チューリップの芽も日増しに大きさを増しています。
冬の間、園芸書とお花のカタログを見ながら、計画していた庭作りの季節が来たようです。
昨年初めて庭作りをしてみて場所に合った花の種類がわかってきたので、今年こそは本格的にやるぞと今から意気込んでいるのです。
私があまり真剣に土いじりをしているので、息子の玄も興味を持ったらしく、毎日スコップをもって家の廻に穴を掘って遊んでいます。
そんな光景を治療室から眺めていると、田舎にすんでよかったなとつくづく思います。 大沢
毎週月曜日の夜、ミーティングで摂食障害、親子関係、仕事のことなどいろんな悩みをゲストの人たちと話し合っています。
その時によく「どうやって過食症を治したのですか」とよく聞かれます。
確かに今は過食はしてないけど、「治った」という言葉はいまいちピンとこなくて、ただ「普通になった」という感じですね。
狂ったように過食してたころ「明日からはやめよう」とか「忙しくすれば治るかも」と考えたけど、ぜんぜんだめだった。
だから最後は「もう死ぬほど食ってやる!」とあきらめたら、不思議と少しずつ食べなくなった。そして今はご飯が超美味しい。
きっと健康的な食べ過ぎなのだと思います。それでも幸せです。 松尾
ここ2ヶ月ほどまるでサルのように鼻の下が真っ赤に荒れていた。
なぜだろう?いろいろ考えた末、毎日食べていた納豆に入れていた卵が原因だということになった。
それから「禁卵」をした。漢字で書けば普通だが、言葉に出すと「キンタマ」ととんでもない言葉になってしまう。キャー恥ずかしい!
でも私は食事中平気で「今禁卵しているからいりません」とか言っていた。この頃ようやく治ってきた。
治ってみてわかったが、卵が悪いのではなく、食べる量に問題があるんだと、ちょっと反省。
そういえば先生が食事の講義で、卵は多くても2日に1個にしたほうがいいと言っているのに、その先生の目の前で毎日食べていた私は何なんだ。
まだ私がゲストだった頃はちゃんとメモまでして、真剣に聞いていたはずだったのに、身にしみてよくわかりました。 山田
「編集後記」
10年ぶりで風邪なんか引いてしまい、しばらくゴホゴホ咳をしておりました。
自分は風邪を引かない人間になってしまったのかと思っていたのですが、そうでもなかったようで、知らないうちに無理をしていたのかもしれません。
4月の終わりには治療師の女の子が入ってくれることになっています。
すこし自分の身体も大切にして、子供とも一緒にいる時間を増やしていこうと思っています。
まずよき父親で、次によき夫で、そしてよき治療師を目指していこうと考えているこの頃です。 大沢
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