養生館は「日本のリトリート」でありたいと思っています。
「retreat」
辞書で調べると、「退却」「後退」という意味のほかに、
「静養先」「隠れ家」「避難所」「潜伏場所」という意味があります。
日本でも「リトリート」という言葉が使われ出した背景には、
右肩上がり、前進あるのみの、高度経済成長期に見られたような
「モーレツ」「ガンバリズム」が行き詰まり、
改めて人間の本質を見つめ直そうという潮流があるのではないでしょうか。
東洋医学の伊藤真愚先生はこのように述べています。
『日本文化の底流には「寂」の文化があります。
宇宙を小さな坪庭に封じて幽玄静寂の夕景色に浸り、
一服のお茶に癒される茶道の味わいは、
生死を超越したわび・さびの文化に発展しています。
健康の中心は「寂」であり、
癒しの原点は寂から発していることに気付いたのが
日本の東洋医学です。』
いかにも日本的な癒しが「寂」であるならば、
「リトリート」を受け入れる素地は、
すでに日本人の精神の中にあるのであって、
日本的精神の原点に還る「リトリート」こそ、
現代日本人に求められるものだと思います。
帰ってからも意識が高くいられると評判の
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