人にはそれぞれ「治癒のスイッチ」があるとして、それがONになると心身は健康を取り戻していくと仮定すれば、そのスイッチがONになる条件とはなんだろうかと。
僕自身の経験から言えば、他者に心から「理解と共感」されたときです。
本当に深いところまで理解と共感をされるためには、不信感や猜疑心を取り払って自己を開示することが必要となります。
自分の弱い部分をさらけ出すようで躊躇することもあるかもしれません。
でも、ただ「わかって!」とだけ叫んでも、深い理解と共感は得られないのです。
自分を冷静に洞察して、その上で、淡々と思いを解き放つ。
それぞれに最適の時機はあるにしても、必要なとき最もふさわしい人が目の前でその話を聞いてくれるでしょう。
「つらかったね」「今までよくがんばったね」
その一言で、どれだけ癒されることか。
つくづく人間は孤立しては癒されないのだと思います。
自分自身、自力で踏ん張っても、なお治りきらなかったという事実は、人間として大切な部分を忘れていたからだと思います。
人は人に癒されるということです。
僕もこれから多くの悩める人と向き合うことになると思いますが、ただそこにいるだけで人を癒せるような、キラキラと愛情がにじみだす人間になれればと思っています。
そのための病だったと思えば、眠れず死を思った苦しい日々も、今ではなつかしむことができるというものです。
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