職業柄、多くの方の相談を受ける。
無気力な人、混乱している人、自暴自棄の人。
人間は自分のことほどよくわからないものだ。
渦中にいるとき、客観性、冷静さを失い、思いもよらない行動に走ることがある。
そのときは、周囲の助言も耳に入らない。
むしろ反発しかわかないのだろう。
死の恐れは良くも悪くも人を駆り立てる。
突然の大病、そして余命宣告。
死にたくない、生きたい。
それが強さに変わることもあるだろう。
他方で、混乱の原因となる。
救い出したいと欲が出た。
僕もまだまだ未熟だ。
責めない
否定しない
変えようとしない
これを信条として相対しているのだが、時に、その人の心情を慮れずに、意見してしまう。
その人の背後にある歴史を抱きしめたいと思いつつ、表面しか見えないもどかしさ。
頭ごなしに責め、否定し、変えようとして、信頼を失ったり、逆にそのように対応され、失望した苦い経験をしているにも関わらず。
今日、養生館に遊びに来てくれた人がいた。
僕の言葉が妊活の支えになって、子どもを授かったと。
言葉はつくづく諸刃の剣だ。
超然として、存在感だけで癒せる人でありたいと思いつつ、今日も言葉を発する。
後悔と希望が交錯する中で
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