やすらぎの里のくさむらです。
みなさんは、味の濃いものがお好きですか?
それとも薄味派でしょうか。
わたし自身はどちらも好きですが、
最近はすっかり薄味が好きになりました。
やすらぎの里で仕事をしながら、
養生食を食べ続けていると、
自然とそうなっていきました。
これは意志の力ではなく、
舌の仕組みによるものです。
「濃い味が好き」は、習慣のせいかもしれない
人間の舌には「味蕾(みらい)」と呼ばれる
味を感じるセンサーがあります。
この味蕾には、とても興味深い性質があります。
ここ最近食べてきた濃さを
「ちょうどよい」と感じるように、
常に基準を合わせていく性質です。
つまり、濃い味のものを食べ続けていれば
濃い味が「普通」になり、
薄味を続ければ
薄味が「ちょうどよい」になっていく。
「わたしは濃い味が好き」
と思っていても、
それはただ濃いものを食べ続けてきた
結果にすぎないかもしれないのです。
味蕾は10〜12日で入れ替わる
味蕾の細胞は
比較的早いスピードで新しく生まれ変わります。
だいたい10日から12日と言われています。
つまり、この10日間に
どれくらいの濃さのものを食べてきたかで
味の好みが変わるということです。
逆に言えば、
2週間ほどシンプルな味付けの食事を続けるだけで
舌の基準がリセットされ、
薄味を「物足りない」と感じなくなっていきます。
やすらぎの里に来てくださったゲストから、
こんな体験を聞かせていただいたことがあります。
滞在を終えた後、
行きつけのレストランで食事をしたところ、
あれだけ好きだったはずの料理を
「濃くて食べきれない」
と感じたというのです。
そのお店の味は変わっていません。
変わったのは、ゲストの舌の基準でした。
やすらぎの里の初日と最終日のお味噌汁
やすらぎの里で
初日に出てくるお味噌汁を、
「薄いな」と感じる方は少なくありません。
でも最終日には、そ
の同じお味噌汁が「ちょうどいい」、
もしくは「おいしい」と
感じるようになっている方がほとんどです。

途中の数日間は「物足りない」と感じる時期があります。
それでも味蕾は確実に入れ替わっていきます。
舌が変わると、出汁のうまみ、素材の甘み、
発酵の深みが、
それまでとまったく違う解像度で
感じられるようになります。
自宅で「シンプルな味付け」を始めるヒント
塩分の摂りすぎが気になる方、
食事をもう少しシンプルにしてみたい方に
まず試してほしいことがあります。
今使っている調味料の量を、
少しだけ減らしてみることです。
急に大幅に変えようとすると
「おいしくない」と感じてストレスになります。
ほんの少し薄くするだけで、
数日後には「これでいい」と
感じるように舌が動いていきます。
出汁をしっかりとることも助けになります。
うまみが増すと、
塩分が少なくても満足感が得やすくなるからです。
昆布・煮干し・かつお節などの天然出汁は、
塩分ゼロでありながら
料理に深いコクと奥行きを加えてくれます。
やすらぎの里の料理が
シンプルなのに食べ飽きないのは、
この出汁の力が大きく関係しています。
「濃い味が好き」
は個性ではなく、習慣です。
習慣は、ゆっくりと時間をかければ
変えることができます。
まず2週間、
少しだけシンプルな味付けを試してみてください。
舌が変わると、食事がもっと豊かになります。
お電話でのご予約は
TEL:0557-55-2668