断食で得られる効果

内臓の休息

断食で内臓が休まるということは、
想像しやすいですよね。

たまに内臓をからっぽにしたら、
スッキリしそう！

この感覚は、
断食をしたことのないみなさんでも
わかっていただけるのではないでしょうか。

とても便利な世の中になりました。

からだを使わなくても
機械が代わりに何でもしてくれます。

食べることに関しては、
スーパーやコンビニの普及で、
いつでも、どこでも、安く美味しいものが手に入ります。

このような社会で暮らす現代人。
疲れているのはどこでしょうか。

からだを使わないのに、
たくさん飲み食いする現代人の多くは、
内臓を酷使しています。

もっとも疲れているのは内臓ではないでしょうか。

からだをたくさん動かすと疲れますよね。

それと同じように内臓も働きすぎると疲れてしまいます。

体が疲れたらみなさんはどうしますか？

横になって休む、早く寝る、
きっとそのようなことで疲れをとると思います。

つまり「何もしない」ことが効果的。

でも、
これが内臓だとどうでしょうか。

「昨日食べ過ぎたのに、今日も食べ過ぎてしまった…」
「食べ過ぎが連日続いているなぁ…」
「もう食べ過ぎるのが日常になっている…」

そんな人もいると思います。

内臓はなかなか休ませてもらえないのです。

疲れたからだを動かし続けると、
いずれ筋肉の痛みが出てきます。
さらに深刻化すれば疲労骨折のリスクが高まります。

内臓もそれと同じです。

内臓を酷使すればいずれ痛みが出てきます。
または働きが悪くなります。
そしてその状態を放置すれば、
治療が必要な状態にもなりかねません。

治療が必要な段階へ進んでしまうと、
元の状態に戻すのにはある程度の時間が必要です。

「そうなる前に休ませる」

これをするだけで、
あらゆる内臓疾患のリスクを下げることができます。

でも、
内臓の疲れはわかりにくいので、
症状が出るまでそのことに気が付きません。

定期的に「断食ケア」ができれば、
日常で多少内臓に無理をさせても、
軽やかな状態を保つことができます。

断食はあなたの内臓を効果的に休め、
元気な状態へもどしてくれます。

老廃物の排泄や血液の浄化

断食をしているときは栄養分が体へ入ってきません。

いつもは定期的に食事で栄養が入ってくるため、
その処理に追われている内臓ですが、

断食中は入ってきたものの処理が必要ないため、
その分排泄に集中することができます。

断食をするゲストの中には、

「トイレに行く回数が物凄く多いのですが…」

と心配される方がいます。

普段わたしたちのからだは、
摂取した糖質や塩分によって、
たくさんの水分を抱え込んでいます。

しかし断食中は体内に
糖質やナトリウムが少なくなっているため、
お茶や水を飲んでも速やかに尿として排泄されます。

そのため普段よりかなり尿量が増えます。

そしてこの時、
からだに溜め込んでいた老廃物が、
尿と一緒に出ていきます。

老廃物が排出されるため、
体の中を流れる血液が浄化され、
「体質が変わった」と感じる方もいます。

この排出効果で、
普段むくみで悩んでいる方は、
目に見えて体型が変わります。

「久しぶりに足首がわかる！」

と喜んでいらっしゃる女性もいました。

初日は太ももがパツパツだったのに、
今日(最終日)はゆるゆるになっている、
と教えてくれたゲストもいます。

断食をすると体に溜まっていた老廃物が排出され、
むくみがすっきり取れて、気分も変わります。

断食はある程度の期間行わないと
効果が得られないと思っている方がいますが、

「むくみ解消でからだスッキリ！」

この体感なら数日の滞在でも十分得られます。

脂肪を燃焼しやすいカラダに改善

体についた脂肪が減らなくて悩んでいる、
そんなお悩みを抱えていませんか？

一度ついた脂肪ってなかなか減らないですよね。

これには理由があります。
脂肪は運動をしても真っ先に使われるわけではないのです。

脂肪はピンチの時に使うエネルギー。
だから普段は使わず大切に取っておく。
そんな風にわたしたちの体はできています。

じゃあ普段使いのエネルギーって一体何でしょうか。

それは糖質から作られるグリコーゲンです。
食べる力を減らしたり、運動したりすると、
まずは体内にあるグリコーゲンが消費されます。

このグリコーゲンを使い切ったら、
そのあとやっと脂肪が使われはじめます。

感の良い方ならお気づきかもしれませんね、
現代人の脂肪が使われにくい本当の理由を…。

現代人の生活は昔に比べてずいぶん活動量が減りました。
でも食べる量がその分減ったかと言えばそうでもありません。

動かない＆糖質中心の食事をする。

このような現代の食スタイルを続けていると、
ずっと体内にグリコーゲンがある状態になって、
脂肪を使うまでに至らないのです。

そこで有効なのが断食です。

断食期間はエネルギーが入ってきませんから、
体内のグリコーゲンを使い切ることができます。
そして久しぶりに脂肪を使うチャンスを作れるわけです。

脂肪燃焼スイッチが入った状態で軽い運動をすれば、
そのあいだどんどん脂肪はエネルギーとして使われます。

体脂肪率が高くて気になっている、
おなかの浮き輪が取りたい、

そんな方に断食はとても有効です。

食生活の見直しができる

「食生活の乱れが気になる…」

そう感じている方は少なくないのではないでしょうか。

食生活の改善って難しいですよね。

お菓子やジャンクフードを減らして、
野菜をたっぷり食べる。

それが良いのはわかっているけれど、
これってなかなかできないものです。

そんな時にも断食が役立ちます。

「なんで食生活改善に断食が良いの？」

と、思いますよね。

その理由は味覚のリセットにあります。

断食をすると味覚がリセットされて敏感になります。

その時初めて、

「あっ、今までこんなに濃い味付けで食べていたんだ…」

ということに気づくことができます。

人は自分で気づいたときにはじめて、
「気を付けよう！」と思えるのです。

どんなにまわりから、
「濃い味付けは良くないよ」と言われても、
行動に移せないのはみんな同じです。

断食は食べることへの意識を簡単に変えてくれます。

自然に、

「食生活を変えていきたい！」

そんな風に思わせてくれる力があります。

精神的なリフレッシュができる

体と脳と心は別々に捉えられがちですが、
全て繋がっています。

体の調子が悪いと、判断が鈍るし、気持ちも塞いでしまいます。
脳が疲れていると、体がだるく、やる気も起きません。
心が辛いときは、動く気力もないし、頭にモヤがかかったようになります。

断食は、体、脳、心、この三つすべてを、
短期間で軽やかに変化させてくれます。

断食で体が軽やかになることは、
簡単に想像できますよね。

でも、脳と、心に関しては、
「本当？」と疑ってしまうのではないでしょうか。

断食中は当然お腹が空きます。

現代人はいつでも食べ物が食べられる環境にありますから、
本当の空腹を体感することは少なくなりました。

子供のころ遊ぶことに夢中で気が付いたら夕暮れ。
お腹をグゥグゥ鳴らして家に帰ったことはありませんか？

そんな本物の空腹って、大人になってからは、
あまり経験しなくなっていると思います。

断食中の空腹は本物の空腹。

「あ～！お腹減った～！」

このことしか考えられなくなります。

このときだけは、日常の不安や心配事は頭から消え去り、
あれが食べたい、これが食べたい、
そんなことばかり考えるようになります。

実はこれが脳と心によく効くのです。

意外かもしれませんが、
空腹のおかげで複雑なことを考えることができず、
結果的に脳と心に休息を与えることができるのです。

断食は体のリフレッシュはもちろんのこと、
脳や心を短期間でリフレッシュすることができます。

普段摂りすぎのカロリーをマイナスにできる

美味しいものは脂肪と糖でできている。

昔放映していたCMに出てくるこのフレーズ。
いつ見ても「秀逸！」と思わされますね。

CMには確かトロのお寿司が出ていたような…。
脂ののったトロに銀シャリ、まさに脂肪と糖です。

ピザ＝チーズとピザ生地＝脂肪と糖
パスタ＝オイル系のソースとパスタ＝脂肪と糖
フライドポテト＝ジャガイモと植物油＝脂肪と糖
ケーキ＝生クリームと砂糖＝脂肪と糖
菓子パン＝マーガリンやホイップとパン生地＝脂肪と糖

美味しいものって本当に脂肪と糖でできていますね。

体に良くないと分かっていても食べてしまう。
それが人間です。

でも、
こんなに美味しいものを我慢して生きていくのって、
本当に幸せな人生でしょうか。

食べるときは思う存分食べる。
食べないときはしっかり節制する。

こんな風にうまく切り替えて食べるのが、
飽食の時代を楽しんで生きていくコツな気がします。

食のスイッチを切り替える、
そんな時に断食はとても役立ちます。

日常では無理に節制しないで、
ある程度食べることを楽しんで生活する。

その代わり定期的に断食をして、
体重をコントロールする。

特に、食べることが好きな人には、
この方法がストレス少なくておすすめです。

カラダのサインに敏感になる

わたしたちはカラダのサインをつい見逃してしまいます。

たくさんの情報の中で生きているわたしたちは、
外側の刺激にばかり意識が向いてしまうからです。

人間はエネルギーが足りなくなると空腹感を覚えます。
エネルギーが満たされると満腹と感じます。

この「空腹感」と「満腹感」に関しては、
現代人が見逃しがちなサインNo.1かもしれませんね。

・時間になったから食べる
・目の前にあるから食べる
・すすめられたから食べる
・美味しそうだから食べる

そんなことが多々あるのではないでしょうか。

空腹や満腹のサインを見逃し続けていると、
体重は右肩上がりになってしまいます。

断食は空腹や満腹の感覚を思い出させてくれる
有効な手段の一つです。

断食中はしっかりとした空腹を感じることができます。

長い間忘れていた空腹感を味わうと、
今までまったく空腹でないのに食べていたことに気が付きます。

偽物の空腹(目が欲しがるような)と、
本物の空腹の区別がはっきりつくようになります。

カラダはいつもわたし達に優しくサインを出してくれています。
そのサインに従えば、
大きく調子を崩すことなく、
スリムで軽やかなカラダを保つことができるのです。

見逃しがちなサインに敏感になるために、
断食はとても役立ちます。

まとめ

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